竹林にて清談に耽る~竹姫さまの異世界生存戦略~
大学院へと進学し、待望の竹の研究に携われることになり、ひゃっほう!
忙しくも充実した毎日を過ごしていたが、そんな日々は唐突に終わってしまう。
で、気がついたら見知らぬ竹林の中にいた。
酔っ払って寝てしまったのかとおもいきや、さにあらず。
異世界にて、タケノコになっちゃった!
「くっ、どうせならカグヤ姫とかになって、ウハウハ逆ハーレムルートがよかった」
いかに竹林好きとて、さすがにこれはちょっと……がっくし。
でも、いつまでもうつむいていたってしょうがない。
というわけで、持ち前のポジティブさでサクっと頭を切り替えたヒロインは、カーボンファイバーのメンタルと豊富な竹知識を武器に、厳しい自然界を成り上がる。
竹の、竹による、竹のための異世界生存戦略。
めざせ! 快適生活と世界征服?
竹林王に、私はなる!
ま、数の暴力
とはいえ、包囲陣が見えていれば対処はむしろ簡単。
自分の足場を10m程も持ち上げれば登って来られない上に、密集しているので下からの竹槍を避ける物理的余地も無い。
しかし、この状態だと『人里』の方はどうなっているのやら。
これだけの群れの餌、この草原で調達出来るかな ?
オオカミ型という事は、基本的に四足。
主な攻撃手段は牙(噛みつき)と、爪。
この内爪は犬(狼)の前足の構造上横には開きにくく可動域はさほど広くはない。
引っ掻く為には身体を起こす必要があり、その用途は主として走行時のグリップ(スパイク要素)と噛みつく為の補助として相手を押さえ付ける事であり、あまり鋭くは無い。
牙の方は肉食に近い雑食性の可能性が高く、肉を噛み千切る為に鋭く太い。
通常のオオカミより肉食方向に進化しているなら、或いは肉切りナイフの様に細かなギザギザがある事もあり得る。
顎の構造上、咬合力は強いが喉の奥側(舌の付け根)辺りまで一定以上の太さをもつものが入り込むと閉じられない欠点がある。
また、長く延びた顔面先端部に神経が集中した鼻が存在する為、そこに打撃を食らうと痛みが強い。
噛みつく際に相手の肉に鼻が埋もれる可能性があり、窒息する場合がある。
まあ、なんだかんだ言って竹武者達は『疲れ知らず、恐れ知らず、痛み知らず』であるので、犬科得意の群れ狩りも意味をなさない。
うむ。(*-ω-)
少なくとも地球における『動物界脊椎動物門哺乳網霊長目ヒト科ヒト属ホモサピエンス』では無いねww
ヒトでないから、ヒトデナシ~♪
とはいえ、勝算はあると思われる。
感染症の一種だとすると、本人の免疫/細胞活性化で乗り切れる可能性が高いですからね。
(*´・ω・`)b
ああ、例の。
そんな都合の良い、というか『まとも』な薬なんか多分無い。
妹ちゃんの症状とか聞かせて貰った方が良いかも。意外と治療法とか分かるかも知れないし。
壊血病やら脚気やらだって、昔は不治の死病だった訳で。
まあ、どんなに再生力があろうと限界はある。
細胞賦活には膨大なカロリーが必要な上に増血もしなければならず、疲労も蓄積していくし痛覚も恐怖もある。
一方竹武者達は疲労せず、痛みを感じないし恐怖も感じない。
うむ。(*-ω-)
こういう時は慌てずに、完全に動き出す前にマザーの首をちょいと落としつつ、手近な卵を潰しましょう。
通路まで後退すれば四方八方から集られるのは回避出来ます。
そもそも人為的に造られたキマイラ(キメラ)なんてのは身体バランスが取れる訳もなく、絶対に無理が生じるものです。
(*´・ω・`)b
プラナリア的な『生物的不死性』を追及したのかな ?
魔力を介在させなくても、ある種の栄養があれば細胞賦活して生命維持と回復/分裂が行われる様にしたのかもしれない。
幸い直接戦闘能力はさほど高くはないので対処出来るが、同一個体ばかりとは限らないからねぇ
奥にもっと厄介なナニかがいる可能性があるので、見過ごす訳にもいかないのが面倒な所。
探索領域を広げるにあたっては大まかに、隙がないが時間が掛かり非効率的な『円形広範囲探索型』効率的だが手数が必要な『三角範囲捜索型』博打に近いが遠距離に衛星(ステーション)を形成出来る『放射状探索線型』の三つの型がある。
竹姫(中)様はどのタイプですかね~
デカさは力(ぱぅわ~)である。
丸呑みを避ける事は出来ても、咥えられ、振り回されれば先端部分は下手すると音速に近い状態になる。
そのままベクトルの方向を変えて地面に叩きつけるも良し、上空に放り投げるも良しだ。
外皮で全部無効化されそう
火属性には強いだろうが、粘性を強くした油で焼くのは効果が見込める。
魔法の火は魔力で燃焼しているので瞬間熱量が高く、魔力使用者の任意でタイムラグも無しに着火/鎮火する。
一方、通常の火は詰まる所『酸素燃焼』な訳であり、ナパーム/焼夷弾の恐ろしい所は、火をかけられた人物が『窒息』する事である。
火に対する属性防御とは無関係な酸欠は、大抵の陸上哺乳類にとって致命的。
隻眼の方は隙がある。
濃縮竹酢酸でも吹き付けてやれば視力を奪うのは不可能ではない。
手負いの方は窒息待ち。
もっとも自己再生/治癒能力でも持っているなら致命傷ではないが。
騎兵の槍が最大速度で真正面から当たれば、流石に貫通すると思われるので、それで片付く可能性もある。
問題は三体目か
先の二体と連携しているのか、いないのか
和弓は戦国日本が生み出した世界最強の弓。
そして喉の奥に刺さったのなら、出血による窒息が可能性として出てくる。
如何に異世界のとんでも生物とは言え、見たところベースは通常の熊。純粋な筋力や身体強度は地球の熊より遥かに優れているが、さすがに身体構造そのものにはさほどの変化は無いと思われる。
肺呼吸だろうし、喉からの出血が気道に流れ込めば、その末路は窒息死だ。
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