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散った火花は消えることを知らず
暫しの別れと別の再開
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ナディの大健闘もあり、俺たちは無事カップに辿り着いた。
「じゃあ僕たちはここで」
「おう、頼むわ」
アデルはここで俺たちとは別のルートになるらしい。
「じゃーねー」
身寄りを探す事もあり、ナディもアデルについていくようだ。
アデルたちが乗った電車の扉が閉まる。
「ああ……ナディちゃんが……」
一番惜しんでいるのはコカナシ。俺と先生にはあんま懐いていなかったからなぁ……
「さて、ワタシたちも行くか」
「ここからまた電車ですか?」
「ああ……いや」
先生が駅のホームにある電光掲示板を見上げて声をあげた。
「ダメだ、動いてない」
「え? まだあの時のが?」
前止まった時からだいぶ時間は経っていると思うのだが……
「線路がやられたようだな。暫く復旧しないだろう」
「また歩きますか?キミア様」
「そうだな.、まあ行けないこともないか」
先生は溜息をついて出口に向かった。
「とりあえず数日はここに泊まろう。流石に疲れた」
「賛成です」
今から歩くのは流石に無理だ。数日間休めるのならありがたい。
*
「見つけた」
宿を探して歩いているとそんな低い声の後、隣を歩いていたコカナシが視界から消えた。
「や、ちょ、助け……」
まさかアル……
「……セルロースさんじゃないですか」
「やっほータカくん、キミア。あとコカナシちゃーん!」
セルロースさんは完全に捉えたコカナシを撫でまわす。
「やめてください不快ですやめてください」
「嫌よ嫌よも好きのうちー」
「違いますー。うう……」
「セルロースは仕入れか?」
「うん、そだよ……あっ」
一瞬の隙を突いてコカナシは脱出して先生の後ろに隠れる。
「仕入れですか?」
「そそ、ここは布業も盛んだから新しい仕入れ先も探しておこうかなって。キミア達は? そろそろ着いたころだと思ってたけど」
「交通トラブルでな、少しここに留まろうと思っている」
「じゃあその間コカナシちゃん分を補給できるのね!」
その言葉を聞いてコカナシは先生の後ろから出てきて大声を出した。
「出来ません!!」
「じゃあ僕たちはここで」
「おう、頼むわ」
アデルはここで俺たちとは別のルートになるらしい。
「じゃーねー」
身寄りを探す事もあり、ナディもアデルについていくようだ。
アデルたちが乗った電車の扉が閉まる。
「ああ……ナディちゃんが……」
一番惜しんでいるのはコカナシ。俺と先生にはあんま懐いていなかったからなぁ……
「さて、ワタシたちも行くか」
「ここからまた電車ですか?」
「ああ……いや」
先生が駅のホームにある電光掲示板を見上げて声をあげた。
「ダメだ、動いてない」
「え? まだあの時のが?」
前止まった時からだいぶ時間は経っていると思うのだが……
「線路がやられたようだな。暫く復旧しないだろう」
「また歩きますか?キミア様」
「そうだな.、まあ行けないこともないか」
先生は溜息をついて出口に向かった。
「とりあえず数日はここに泊まろう。流石に疲れた」
「賛成です」
今から歩くのは流石に無理だ。数日間休めるのならありがたい。
*
「見つけた」
宿を探して歩いているとそんな低い声の後、隣を歩いていたコカナシが視界から消えた。
「や、ちょ、助け……」
まさかアル……
「……セルロースさんじゃないですか」
「やっほータカくん、キミア。あとコカナシちゃーん!」
セルロースさんは完全に捉えたコカナシを撫でまわす。
「やめてください不快ですやめてください」
「嫌よ嫌よも好きのうちー」
「違いますー。うう……」
「セルロースは仕入れか?」
「うん、そだよ……あっ」
一瞬の隙を突いてコカナシは脱出して先生の後ろに隠れる。
「仕入れですか?」
「そそ、ここは布業も盛んだから新しい仕入れ先も探しておこうかなって。キミア達は? そろそろ着いたころだと思ってたけど」
「交通トラブルでな、少しここに留まろうと思っている」
「じゃあその間コカナシちゃん分を補給できるのね!」
その言葉を聞いてコカナシは先生の後ろから出てきて大声を出した。
「出来ません!!」
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