19 / 35
18話
しおりを挟む
驚きの中で立ち尽くすルアンスを置いて、カミラはそれから何も言わずに連行されていく。
事情を尋ねるように彼が視線を向けてきて、事実を明かすべきか迷ったが、隠しても仕方ないと全て伝える。
「そうか……どうやら僕は、母上の実子ではなかったのかもしれないな」
「ルアンス、ごめんなさい。こんな事実まで知る事は、望んでいないでしょうに」
「いや、いいんだ。むしろ……納得できた気がする」
ルアンスは少しだけ悲しげに、瞳に哀愁を灯して語る。
「前に伝えた通り、僕は兄上より前に出ることを禁じられていた。それは母上の意向だったんだ」
「そうだったんですね」
「母からは愛と感じられるようなものは一切感じた事は無かった。それは僕が不甲斐ないからだと思い、努力を続けていたけれど。血の繋がりでは、どれだけ抗っても変わらないわけだ」
詳しくは分からないが、恐らくハーヴィン国王陛下は妾との間に子を設けた。
妾は当時の王家に抹消されたと聞いたが、ルアンス自身は後の世継ぎ候補として残されていた可能性がある。
ただ妾の子では醜聞が立つため、隠れ蓑としてカミラの子とされたのだろう。
「どちらにしても……ハーヴィン国王陛下には、少し辟易してしまうわね」
「確かに、我が父ながら……こんな事実を隠して、僕に伝えてもくれなかったとは」
「現ハーヴィン王家は不都合を隠す隠蔽体質が整っている。それもかなり前からね」
「おっしゃる通りだ……正さねばならぬ事だと痛感するよ」
ルアンスは呟きながら、私を見つめる。
そしてまっすぐな瞳で問いかけてきた。
「まだ、やる事があるのだろう?」
「はい。私はロザリンの公爵家へ赴き。ある人の身柄を押さえにいきます」
「なら……僕に鎧の件と書置きを残した人物を調べさせてくれないか?」
「良いのですか?」
「君に聞いた話と、母の状況から……実行できるのは王家に近しい人間だと分かった。僕の立場なら詳しく調べられるはずだ」
迷うが、確かに今の私では……一年前に真実を教えてくれた謎の人物まで探り当てる権力はない。
ゆえに立場的に自由のきくルアンスに頼むべきかも。
「お願いしていいですか、ルアンス」
「君の期待に応える結果を届けられるようにするよ」
「ここまで協力してくださり感謝します。しかし、良いのですか? 貴方も忙しい身のはず」
「いいんだ。今まで日陰で生きていて、評価される事を母に縛り付けられていた。でもこの件をキッカケに王宮でも僕の支持者が増えてきてくれたんだ」
「……そうなのですね」
「兄が不甲斐ない今。僕はようやく、民の信頼を得るために自分の意志で働く事ができる。それが嬉しくてね」
その言葉には裏がないと思えた。
ルアンスの笑みがいつもより深く、喜色を含んだ本音だ。
「では、僕はこれで……母については改めて調査書をまとめておくよ」
「頼みます。ルアンス」
去っていくルアンスを見送り、私は傍に立つリューグを見つめた。
彼は無言のまま一部始終を見守っており、騎士として決して自らの意見を述べはしない。
だけど、今は彼の意見も欲しいために言葉をかける。
「一時任を解きます。リューグ」
「フィリア様! あの女の血が付着しております。貴方の高貴な御身にこんな汚れが付着してはいけません。お、俺のような男の物で恐縮ですが、ハンカチにて血を拭ってください」
「ありがとう、リューグ。助かるわ」
相変わらず癖の強い変貌に苦笑しつつ、ハンカチを受け取って血を拭う。
「血が付いてもう使えないかも。ごめんね」
「フィリア様の役に立てたなら、ハンカチも報われましょう」
「大げさよ。それと、貴方に少し聞きたい事があるの」
リューグに聞きたい事があると告げた途端。
彼は口を閉じて、私の問いかけを待った。
「ルアンスについて……貴方はどう思う?」
「警戒すべきです。監視を付けておくのが最善かと」
ハッキリ告げられた言葉に、その意味を問う。
「根拠は?」
「あの方の言動には偽りは無く思えます。頼りになりますし、信頼もしたい」
「そうね」
「しかしながら……人生で初めて評価を得られる環境を得て、一喜一憂している状況は危険です。初心な承認欲求は時に過ちを犯す原動力になり得ます」
鋭い指摘と、私と同様の考えを抱いているリューグに少し安心する。
「でも俺が監視は嫌です。フィリア様と一緒にいたい」
「分かっているから、大丈夫よ」
任を解けば、まるで犬のように感情を振りまく。
それが嬉しく思いつつ、私は微笑んだ。
「監視のための手は足りているの」
「本当ですか?」
「ええ、父ならきっと……私の意図を汲んでくれるから」
◇◇◇
その言葉通り、二日後。
シルヴァン王家より、新たな遣いが来たと報告を受けて王城前へと向かう。
「「フィリア様! お会いできて光栄です!!」」
仰々しい言葉と共に、数十人の騎士が勢揃いして敬礼をする。
一糸乱れぬ所作と統率のとれた動き。
やはり、我が父は私の意図を汲み取っていち早く協力者をよこしてくれた。
彼らは……
「我らがシルヴァン王家騎士団。総員十六名。シルヴァン陛下より命を受け、フィリア様の命令下となる特務を得ました! これより我らが貴方の手足となります!」
シルヴァン王家の精鋭騎士達だ。
リューグだけでも心強いのに、統率のとれた集となれば出来る事は大きく増える。
加えてシルヴァン王家からは外交官も訪れ、ハーヴィン王家に対して正式な抗議を示している。
高ぶる王家への批判の中で、私は最後の重要な証拠を手に入れに行こう。
「早速ですが、皆さんに協力してもらう事があります」
「なんなりと」
私は数人、王宮内のルアンスの監視の任を伝え。
そして残りの人員を連れて、ロザリンの生家であるテルモンド公爵家へと向かう。
「な、なにしに……きたのよ!」
屋敷に着いた私を見て、自宅にて謹慎していたロザリンが叫ぶ。
彼女の父であるテルモンド公爵も、私の来訪に驚いていた。
「ロザリン、貴方が知っている事、全て教えに貰いに来たわ。ここに隠している事も全てね」
「っ!」
「あまり時間をかけてられない。だから直ぐに終わらせましょう」
ロザリン、そしてテルモンド公爵。
彼らが抱えているという、五年前に私に偽りを告げた医師の身柄を押えよう。
決して逃げる猶予など与えない。
証拠隠滅を防ぐため、確実に迅速な対応を取り続ける。
私は決して貴方達を逃すなんて考えはないから。
事情を尋ねるように彼が視線を向けてきて、事実を明かすべきか迷ったが、隠しても仕方ないと全て伝える。
「そうか……どうやら僕は、母上の実子ではなかったのかもしれないな」
「ルアンス、ごめんなさい。こんな事実まで知る事は、望んでいないでしょうに」
「いや、いいんだ。むしろ……納得できた気がする」
ルアンスは少しだけ悲しげに、瞳に哀愁を灯して語る。
「前に伝えた通り、僕は兄上より前に出ることを禁じられていた。それは母上の意向だったんだ」
「そうだったんですね」
「母からは愛と感じられるようなものは一切感じた事は無かった。それは僕が不甲斐ないからだと思い、努力を続けていたけれど。血の繋がりでは、どれだけ抗っても変わらないわけだ」
詳しくは分からないが、恐らくハーヴィン国王陛下は妾との間に子を設けた。
妾は当時の王家に抹消されたと聞いたが、ルアンス自身は後の世継ぎ候補として残されていた可能性がある。
ただ妾の子では醜聞が立つため、隠れ蓑としてカミラの子とされたのだろう。
「どちらにしても……ハーヴィン国王陛下には、少し辟易してしまうわね」
「確かに、我が父ながら……こんな事実を隠して、僕に伝えてもくれなかったとは」
「現ハーヴィン王家は不都合を隠す隠蔽体質が整っている。それもかなり前からね」
「おっしゃる通りだ……正さねばならぬ事だと痛感するよ」
ルアンスは呟きながら、私を見つめる。
そしてまっすぐな瞳で問いかけてきた。
「まだ、やる事があるのだろう?」
「はい。私はロザリンの公爵家へ赴き。ある人の身柄を押さえにいきます」
「なら……僕に鎧の件と書置きを残した人物を調べさせてくれないか?」
「良いのですか?」
「君に聞いた話と、母の状況から……実行できるのは王家に近しい人間だと分かった。僕の立場なら詳しく調べられるはずだ」
迷うが、確かに今の私では……一年前に真実を教えてくれた謎の人物まで探り当てる権力はない。
ゆえに立場的に自由のきくルアンスに頼むべきかも。
「お願いしていいですか、ルアンス」
「君の期待に応える結果を届けられるようにするよ」
「ここまで協力してくださり感謝します。しかし、良いのですか? 貴方も忙しい身のはず」
「いいんだ。今まで日陰で生きていて、評価される事を母に縛り付けられていた。でもこの件をキッカケに王宮でも僕の支持者が増えてきてくれたんだ」
「……そうなのですね」
「兄が不甲斐ない今。僕はようやく、民の信頼を得るために自分の意志で働く事ができる。それが嬉しくてね」
その言葉には裏がないと思えた。
ルアンスの笑みがいつもより深く、喜色を含んだ本音だ。
「では、僕はこれで……母については改めて調査書をまとめておくよ」
「頼みます。ルアンス」
去っていくルアンスを見送り、私は傍に立つリューグを見つめた。
彼は無言のまま一部始終を見守っており、騎士として決して自らの意見を述べはしない。
だけど、今は彼の意見も欲しいために言葉をかける。
「一時任を解きます。リューグ」
「フィリア様! あの女の血が付着しております。貴方の高貴な御身にこんな汚れが付着してはいけません。お、俺のような男の物で恐縮ですが、ハンカチにて血を拭ってください」
「ありがとう、リューグ。助かるわ」
相変わらず癖の強い変貌に苦笑しつつ、ハンカチを受け取って血を拭う。
「血が付いてもう使えないかも。ごめんね」
「フィリア様の役に立てたなら、ハンカチも報われましょう」
「大げさよ。それと、貴方に少し聞きたい事があるの」
リューグに聞きたい事があると告げた途端。
彼は口を閉じて、私の問いかけを待った。
「ルアンスについて……貴方はどう思う?」
「警戒すべきです。監視を付けておくのが最善かと」
ハッキリ告げられた言葉に、その意味を問う。
「根拠は?」
「あの方の言動には偽りは無く思えます。頼りになりますし、信頼もしたい」
「そうね」
「しかしながら……人生で初めて評価を得られる環境を得て、一喜一憂している状況は危険です。初心な承認欲求は時に過ちを犯す原動力になり得ます」
鋭い指摘と、私と同様の考えを抱いているリューグに少し安心する。
「でも俺が監視は嫌です。フィリア様と一緒にいたい」
「分かっているから、大丈夫よ」
任を解けば、まるで犬のように感情を振りまく。
それが嬉しく思いつつ、私は微笑んだ。
「監視のための手は足りているの」
「本当ですか?」
「ええ、父ならきっと……私の意図を汲んでくれるから」
◇◇◇
その言葉通り、二日後。
シルヴァン王家より、新たな遣いが来たと報告を受けて王城前へと向かう。
「「フィリア様! お会いできて光栄です!!」」
仰々しい言葉と共に、数十人の騎士が勢揃いして敬礼をする。
一糸乱れぬ所作と統率のとれた動き。
やはり、我が父は私の意図を汲み取っていち早く協力者をよこしてくれた。
彼らは……
「我らがシルヴァン王家騎士団。総員十六名。シルヴァン陛下より命を受け、フィリア様の命令下となる特務を得ました! これより我らが貴方の手足となります!」
シルヴァン王家の精鋭騎士達だ。
リューグだけでも心強いのに、統率のとれた集となれば出来る事は大きく増える。
加えてシルヴァン王家からは外交官も訪れ、ハーヴィン王家に対して正式な抗議を示している。
高ぶる王家への批判の中で、私は最後の重要な証拠を手に入れに行こう。
「早速ですが、皆さんに協力してもらう事があります」
「なんなりと」
私は数人、王宮内のルアンスの監視の任を伝え。
そして残りの人員を連れて、ロザリンの生家であるテルモンド公爵家へと向かう。
「な、なにしに……きたのよ!」
屋敷に着いた私を見て、自宅にて謹慎していたロザリンが叫ぶ。
彼女の父であるテルモンド公爵も、私の来訪に驚いていた。
「ロザリン、貴方が知っている事、全て教えに貰いに来たわ。ここに隠している事も全てね」
「っ!」
「あまり時間をかけてられない。だから直ぐに終わらせましょう」
ロザリン、そしてテルモンド公爵。
彼らが抱えているという、五年前に私に偽りを告げた医師の身柄を押えよう。
決して逃げる猶予など与えない。
証拠隠滅を防ぐため、確実に迅速な対応を取り続ける。
私は決して貴方達を逃すなんて考えはないから。
3,419
あなたにおすすめの小説
実兄の嘘で悪女にされた気の毒な令嬢は、王子に捨てられました
恋せよ恋
恋愛
「お前が泣いて縋ったから、この婚約を結んでやったんだ」
婚約者である第一王子エイドリアンから放たれたのは、
身に覚えのない侮蔑の言葉だった。
10歳のあの日、彼が私に一目惚れして跪いたはずの婚約。
だが、兄ヘンリーは、隣国の魔性の王女フローレンスに毒され、
妹の私を「嘘つきの悪女」だと切り捨てた。
婚約者も、兄も、居場所も、すべてを奪われた私、ティファニー16歳。
学園中で嘲笑われ、絶望の淵に立たされた私の手を取ったのは、
フローレンス王女の影に隠れていた隣国の孤高な騎士チャールズだった。
「私は知っています。あなたが誰よりも気高く、美しいことを」
彼だけは、私の掌に刻まれた「真実の傷」を見てくれた。
捨てられた侯爵令嬢は、裏切った男たちをどん底へ叩き落とす!
痛快ラブ×復讐劇、ティファニーの逆襲が始まる!
🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!
6年前の私へ~その6年は無駄になる~
夏見颯一
恋愛
モルディス侯爵家に嫁いだウィニアは帰ってこない夫・フォレートを待っていた。6年も経ってからようやく帰ってきたフォレートは、妻と子供を連れていた。
テンプレものです。テンプレから脱却はしておりません。
白い結婚を捨てた王妃は、もう二度と振り向かない ――愛さぬと言った王子が全てを失うまで』
鍛高譚
恋愛
「私は王妃を愛さない。彼女とは白い結婚を誓う」
華やかな王宮の大聖堂で交わされたのは、愛の誓いではなく、冷たい拒絶の言葉だった。
王子アルフォンスの婚姻相手として選ばれたレイチェル・ウィンザー。しかし彼女は、王妃としての立場を与えられながらも、夫からも宮廷からも冷遇され、孤独な日々を強いられる。王の寵愛はすべて聖女ミレイユに注がれ、王宮の権力は彼女の手に落ちていった。侮蔑と屈辱に耐える中、レイチェルは誇りを失わず、密かに反撃の機会をうかがう。
そんな折、隣国の公爵アレクサンダーが彼女の前に現れる。「君の目はまだ死んでいないな」――その言葉に、彼女の中で何かが目覚める。彼はレイチェルに自由と新たな未来を提示し、密かに王宮からの脱出を計画する。
レイチェルが去ったことで、王宮は急速に崩壊していく。聖女ミレイユの策略が暴かれ、アルフォンスは自らの過ちに気づくも、時すでに遅し。彼が頼るべき王妃は、もはや遠く、隣国で新たな人生を歩んでいた。
「お願いだ……戻ってきてくれ……」
王国を失い、誇りを失い、全てを失った王子の懇願に、レイチェルはただ冷たく微笑む。
「もう遅いわ」
愛のない結婚を捨て、誇り高き未来へと進む王妃のざまぁ劇。
裏切りと策略が渦巻く宮廷で、彼女は己の運命を切り開く。
これは、偽りの婚姻から真の誓いへと至る、誇り高き王妃の物語。
もう、今更です
ねむたん
恋愛
伯爵令嬢セリーヌ・ド・リヴィエールは、公爵家長男アラン・ド・モントレイユと婚約していたが、成長するにつれて彼の態度は冷たくなり、次第に孤独を感じるようになる。学園生活ではアランが王子フェリクスに付き従い、王子の「真実の愛」とされるリリア・エヴァレットを囲む騒動が広がり、セリーヌはさらに心を痛める。
やがて、リヴィエール伯爵家はアランの態度に業を煮やし、婚約解消を申し出る。
2番目の1番【完】
綾崎オトイ
恋愛
結婚して3年目。
騎士である彼は王女様の護衛騎士で、王女様のことを何よりも誰よりも大事にしていて支えていてお護りしている。
それこそが彼の誇りで彼の幸せで、だから、私は彼の1番にはなれない。
王女様には私は勝てない。
結婚3年目の夫に祝われない誕生日に起こった事件で限界がきてしまった彼女と、彼女の存在と献身が当たり前になってしまっていたバカ真面目で忠誠心の厚い騎士の不器用な想いの話。
※ざまぁ要素は皆無です。旦那様最低、と思われる方いるかもですがそのまま結ばれますので苦手な方はお戻りいただけると嬉しいです
自己満全開の作品で個人の趣味を詰め込んで殴り書きしているため、地雷多めです。苦手な方はそっとお戻りください。
批判・中傷等、作者の執筆意欲削られそうなものは遠慮なく削除させていただきます…
三回目の人生も「君を愛することはない」と言われたので、今度は私も拒否します
冬野月子
恋愛
「君を愛することは、決してない」
結婚式を挙げたその夜、夫は私にそう告げた。
私には過去二回、別の人生を生きた記憶がある。
そうして毎回同じように言われてきた。
逃げた一回目、我慢した二回目。いずれも上手くいかなかった。
だから今回は。
婚約者の私を見捨てたあなた、もう二度と関わらないので安心して下さい
神崎 ルナ
恋愛
第三王女ロクサーヌには婚約者がいた。騎士団でも有望株のナイシス・ガラット侯爵令息。その美貌もあって人気がある彼との婚約が決められたのは幼いとき。彼には他に優先する幼なじみがいたが、政略結婚だからある程度は仕方ない、と思っていた。だが、王宮が魔導師に襲われ、魔術により天井の一部がロクサーヌへ落ちてきたとき、彼が真っ先に助けに行ったのは幼馴染だという女性だった。その後もロクサーヌのことは見えていないのか、完全にスルーして彼女を抱きかかえて去って行くナイシス。
嘘でしょう。
その後ロクサーヌは一月、目が覚めなかった。
そして目覚めたとき、おとなしやかと言われていたロクサーヌの姿はどこにもなかった。
「ガラット侯爵令息とは婚約破棄? 当然でしょう。それとね私、力が欲しいの」
もう誰かが護ってくれるなんて思わない。
ロクサーヌは力をつけてひとりで生きていこうと誓った。
だがそこへクスコ辺境伯がロクサーヌへ求婚する。
「ぜひ辺境へ来て欲しい」
※時代考証がゆるゆるですm(__)m ご注意くださいm(__)m
総合・恋愛ランキング1位(2025.8.4)hotランキング1位(2025.8.5)になりましたΣ(・ω・ノ)ノ ありがとうございます<(_ _)>
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる