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22話ー欲望のなれの果てー
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オリビアは目を覚まし、起き上がる
傍らにはすやすやと眠っている赤ん坊がいる
無事で良かった……
オリビアは赤ん坊を撫でながらゆっくりと体を起こす
「起きたのかい?」
ハウルの言葉に、オリビアは振り向く
「あの子達は!?」
「大丈夫、あの子達は僕たちが思うよりもずっと強く、強く育ってくれた」
ハウルが指さす方向を見る
そこには、確かにあの子たちがいた
「ええ、本当ね……あの子達は、可愛い私の子供達よ」
オリビアは微笑みながら、そうつぶやいたのだった
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
なにが足りなかった
グラッジは戦いながら思った
何人と殺して手に入れた禁忌の力を使い
醜い心を持ったルクスリアを取り込んで手に入れた
生涯最大の力
だが、目の前の彼らはそれを大きく上回っていた
ルルと名乗る少女の紅の炎はこの高硬度の体をあっけなく融解させる
さらに防御に徹すればカイエンの蒼炎の拳によって身体を砕かれる
再生が間に合わない
こちらの攻撃は全てあのアリサと呼ばれる少女によって無力化される
あぁ…崩れていく
作り上げた力が
やっと手に入れた力が………………
「い、いやだぁ…手に入れたんだ、やっと自由に力を、全員を支配できるほどの力を……」
グラッジはそう言って自身の体を丸め、力を凝固させ殻を作り出した
負けるのを恐れるように
「魔法は、力だ…わたしはいずれこの力で国さえ手に入れるんだ…なのに、なんでお前らなんかに…」
「教えてあげますよ!!
私達には友達がいたから!」
ルルは最高級の魔法を固まったグラッジに放出する
黒き力で作り上げられた殻はあっけなく溶けていく
カイエンが走り出し、両腕に力を込めた
「俺達には、愛する家族もいた!!」
カイエンの蒼炎は殻を溶かしつつ
こじ開ける
その先にはこの禁忌の力の核があった
そして、そこにアリサは魔法を放つ
「私には大切な方々がいるんです、守りたい方が…だから、あなた達なんかに負けるはずない!!!」
アリサの周りに浮かんだ幾千
幾万の魔法はグラッジの核に一直線に放たれた
色とりどりの魔法は流星群のように降り注ぎ
グラッジの核へ
幾千、幾万の魔法はアリサの気持ちを乗せて
固く、頑丈な核を
粉々に砕いた
「いやだぁ…力が、力がぬけていく…あぁ…あぁぁぁぁぁぁぁ」
グラッジの黒い身体は完全に溶けてしまった
あふれんばかりの魔力は消え去り、残ったのは
気を失ったルクスリアと
全身の骨を粉砕されたよぼよぼのグラッジであった
グラッジは魔法によって若々しい身体を手に入れていた
だが、全ての力を失った今
彼はもはや賢者などとは程遠い存在となったのだ
「お、終わりましたね」
ルルは膝をついてふぅ…と息を吐く
「お、俺ももう限界だ………」
カイエンも、息を荒くしながら蒼炎が消えていく
「わ、私も今は魔力がありません………」
アリサがそうつぶやいた瞬間
バシャと水音が鳴り響く
黒い液体に包まれながら、ルクスリアが起き上がろうと体を起こす
「は、ははぁ、まだだ、おれは絶対に貴様らをぉ…」
「しっつこい!!!!!!」
グシャァァァ!!!
オリビアがルクスリアの顔面を踏みつけたのだ
彼の顔面は地面に大きくえぐりこめられた
オリビアはペッと唾を吐き捨てる
「未練たらったら!、私あんたみたいなの大っ嫌いなのよね」
オリビアはそう言って
アリサ達の元へと
「頑張ったわね、みんな」
「は、はい」「かあさん……やったよ」
「ふふ、屋敷はボロボロだけど……今日はなんでも好きなの作ってあげるわ」
オリビアはそう言って笑いながら
アリサを見つめる
「アリサちゃん」
「は、はい!」
返事をしたアリサを
オリビアは力強く抱きしめる
「ありがとう…それと、おかえり」
その言葉にアリサは涙を流した
心が安心できる、その暖かさに感謝しながら
「ただいまです、皆さん……」
そう答えた
グラッジが力尽きたと共に
屋敷を囲っていた壁は崩壊
足止めをくらっていた騎士団が駆けつけた
賊達は全て取り押さえられた
こうしてラディウス王国で起きた
犯罪組織・アンフェアの伯爵家襲撃事件
百人規模の襲撃でありながら
ベルモンド伯爵家は衛兵を含めて死傷者0人
騎士団も驚く結果で幕を閉じたのであった
傍らにはすやすやと眠っている赤ん坊がいる
無事で良かった……
オリビアは赤ん坊を撫でながらゆっくりと体を起こす
「起きたのかい?」
ハウルの言葉に、オリビアは振り向く
「あの子達は!?」
「大丈夫、あの子達は僕たちが思うよりもずっと強く、強く育ってくれた」
ハウルが指さす方向を見る
そこには、確かにあの子たちがいた
「ええ、本当ね……あの子達は、可愛い私の子供達よ」
オリビアは微笑みながら、そうつぶやいたのだった
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
なにが足りなかった
グラッジは戦いながら思った
何人と殺して手に入れた禁忌の力を使い
醜い心を持ったルクスリアを取り込んで手に入れた
生涯最大の力
だが、目の前の彼らはそれを大きく上回っていた
ルルと名乗る少女の紅の炎はこの高硬度の体をあっけなく融解させる
さらに防御に徹すればカイエンの蒼炎の拳によって身体を砕かれる
再生が間に合わない
こちらの攻撃は全てあのアリサと呼ばれる少女によって無力化される
あぁ…崩れていく
作り上げた力が
やっと手に入れた力が………………
「い、いやだぁ…手に入れたんだ、やっと自由に力を、全員を支配できるほどの力を……」
グラッジはそう言って自身の体を丸め、力を凝固させ殻を作り出した
負けるのを恐れるように
「魔法は、力だ…わたしはいずれこの力で国さえ手に入れるんだ…なのに、なんでお前らなんかに…」
「教えてあげますよ!!
私達には友達がいたから!」
ルルは最高級の魔法を固まったグラッジに放出する
黒き力で作り上げられた殻はあっけなく溶けていく
カイエンが走り出し、両腕に力を込めた
「俺達には、愛する家族もいた!!」
カイエンの蒼炎は殻を溶かしつつ
こじ開ける
その先にはこの禁忌の力の核があった
そして、そこにアリサは魔法を放つ
「私には大切な方々がいるんです、守りたい方が…だから、あなた達なんかに負けるはずない!!!」
アリサの周りに浮かんだ幾千
幾万の魔法はグラッジの核に一直線に放たれた
色とりどりの魔法は流星群のように降り注ぎ
グラッジの核へ
幾千、幾万の魔法はアリサの気持ちを乗せて
固く、頑丈な核を
粉々に砕いた
「いやだぁ…力が、力がぬけていく…あぁ…あぁぁぁぁぁぁぁ」
グラッジの黒い身体は完全に溶けてしまった
あふれんばかりの魔力は消え去り、残ったのは
気を失ったルクスリアと
全身の骨を粉砕されたよぼよぼのグラッジであった
グラッジは魔法によって若々しい身体を手に入れていた
だが、全ての力を失った今
彼はもはや賢者などとは程遠い存在となったのだ
「お、終わりましたね」
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「お、俺ももう限界だ………」
カイエンも、息を荒くしながら蒼炎が消えていく
「わ、私も今は魔力がありません………」
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「は、ははぁ、まだだ、おれは絶対に貴様らをぉ…」
「しっつこい!!!!!!」
グシャァァァ!!!
オリビアがルクスリアの顔面を踏みつけたのだ
彼の顔面は地面に大きくえぐりこめられた
オリビアはペッと唾を吐き捨てる
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オリビアはそう言って
アリサ達の元へと
「頑張ったわね、みんな」
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オリビアはそう言って笑いながら
アリサを見つめる
「アリサちゃん」
「は、はい!」
返事をしたアリサを
オリビアは力強く抱きしめる
「ありがとう…それと、おかえり」
その言葉にアリサは涙を流した
心が安心できる、その暖かさに感謝しながら
「ただいまです、皆さん……」
そう答えた
グラッジが力尽きたと共に
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