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争奪戦勃発!?

51.まとめて来られても困るんだが

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薬草を煮出した蒸気を、結露させて溜めた液体。おそろく、生前でいうところのアロマになるが、植物の種類によって液体の質、当然の事ながら香りも違う。
この中でもリラックス・・・って言葉は通じないんだっけか。気分の落ち着く香りを、狼化したエリサに使っている。
これは試験も兼ねていて、効果があれば薬と同様に売ろうかと思っている。薬が安くないとは言え、四六時中売れるものでもない。となれば、新たな開拓が必要になるだろう。
もう一つ考えているのが、食用の薬草だな。分かってはいたんだが、今までそれに手を付ける時間が無かったのが主な理由だ。
あと面倒くせぇ。

新築では店舗を今よりも広くするつもりでいる。並べるのが薬だけじゃ、今と変わらない。もっと客層を広げるためには、薬草や、他の成分を使った新たな商品。それも普段の生活で使えるような物を売り出す必要がある。
そうなれば、店員としてのユアナに価値も出て来るだろう。本人に聞いていないので分からないが、現状はそれほど客も来ないので暇な時間が多いだろう。
それが良いのか悪いのか、どう考えているのかは不明だ。まぁ、暇なのが良いとしても置いている以上はしっかりと働いてもらおう。

昔の内陸じゃないが、海まで時間の掛かるこの内陸じゃ、例に漏れず塩は高価だ。自動機関が存在しないこの世界において、人力での製造運搬は高コスト以外の何物でもない。
だが、生活に於いて塩は切っても切り離せないのも現状だ。生前にあったハーブソルトとか作ったら、高値で売れるんじゃないだろうか。これはかなり良い発想だぞ。
肉に最適!
とかで売り出したらきっと売れる。多分売れる。売れないと俺ががっかりする。

「ご主人、これ凄い落ち着くな。」
・・・
「寛いでんじゃねぇっ!!」
「ふぎゃぁっ!」
狼化から人型に戻って寛いでたエリサに飛び蹴りをくれておく。勢いあまって椅子から転げ落ちたが大丈夫だろう。
「なにすんだ!」
「お前こそ何してんだこのクソ犬。そんな事だからドラゴンの一瞥だけで狼化が解除されんだろうが!」
「ご主人が悪いぞ、この匂いは落ち着いちゃうんだからな!」
効果はあるようだ。後は人体実験・・・もとい、人間でも試す必要があるな。早速今夜にでも、アニタやユアナを巻き込んでみるか。
「その状況で維持出来ないようじゃ、結果は一緒だろうが。」
自分の状態に左右されるような精神じゃ駄目だ。だが、ドラゴンの様に怯ませる事も出来ない。どうやって鍛えようか考えた結果がこれだ。
身体や気分がリラックスしようが、無心に己をあるべき姿に維持出来れば、ドラゴンにも怯まない精神を身に付けられると思ったんだが。
「やり直せ。」
「難しいぞ・・・」
「お前がどうしたらいいか分からないって言うから手伝ってんじゃねぇか。これくらいで諦めるようなら、そもそも前回と同じ結果だぞ。」
「うん、そうだな。分かった、頑張ってみる。」
うむ、精々俺のために頑張れ。

再び狼化を始めたエリサを見ながら、テーブルに置かれた小瓶に目を向ける。商品化するにしても、かなりの手間なのは間違いない。
煮出すにしても量は限られるし、結露させるのも付きっきりになる必要がある。幸い、井戸の水が冷たいから結露させるのはそれほど難しくはない。だが常に冷たい水が流れ続けるならいいが、現状はそんなに簡単じゃない。
円形状の金属に水を入れているのだが、蒸気ですぐに温くなってしまうため、水を入れ替えるのが手間だ。まぁ、その分料金は上乗せさせてもらうが。
今のところ金貨数枚か、大金貨1枚は貰わないと面白くない。だが、上流階級の嗜好品と考えれば、そこまでの値段じゃないだろう。
そうなると、それなりのクオリティが必要になるな。成分や効能などは記憶にあるが、匂いまではあったり無かったり、特徴程度だ。目的が違うのだから仕方ないが、香りを売り出すとなると、マーレの意見なども聞く必要がありそうだな。

「真面目にやれ!」
「あぶっ!」
またもだらけて人型に戻ったエリサに蹴りを入れる。
「やってるぞ!この匂いが悪いんだ!」
「その匂いに負けてだらけるお前が悪い。」
「むぅ・・・」
「闘いたいって言ったのは何処のどいつだよ。」
「分かってるよ。」
だったらもう少し真面目にやれ。本人は真面目のつもりかもしれないが、俺にはそこまでには見えない。まぁ、あまり言うのも逆効果の可能性もある、この辺にしておくか。鞭だけじゃテンションも下がるのが人間・・・犬は人間じゃないが。
って事は、どこかで飴をちらつかせてやる必要がありそうだな、それでモチベーションを上げてやる事が出来れば、或いは。

嗜好品と言えば、もう少し高価にして相手をその気にさせる効果なんかもありじゃねぇか?それも出来そうな気がするから、今度部屋の中で試してみるか。幸い、今ならユアナが一緒だから様子は確認出来るだろう。
それとゆっくりと身体の自由を奪ったりも出来そうだ。以前、メイニの依頼で作った筋弛緩系の毒は薬液に揮発性を持たせたが、こっちはゆっくりと効果が出るようにすればいい。寝ている間に動かなくなるとか、場合によっては心不全も起こせるかもしれない。
まぁ、後者は自分で試す気は無いが。
どちらにしろ、商品としては並べる事は出来そうにないから、今度メイニにでも相談してみるか。伝手のありそうなメイニなら、薬が出来れば客を回してくれる可能性もある。

「おっと足が滑った!」
「べふっ!」
だらけているどころか、完全に寝てやがったな。
「む、難しいぞ・・・」
「ドラゴンと闘いたいと言ったお前の気持ちはその程度か?誇りがなんだって?」
「ぐぬぬ・・・次は、負けないぞ。」
相手はエリサ自身だから、本人の意識が変わらない限り勝てないだろうよ。
「次で最後だ。」
「え?」
「何度も薬を使うのは良くない。それにこっちの香りを出している方にも限りがあるからな。」
抽出方法が原始的過ぎて、そんなに量を作れない。
「分かったぞ。」
「そうだな、次で出来たら・・・」
「出来たら?」
「ちょっと良い肉を買ってきて、庭で炭火焼して食わせてやる。」
「任せろ肉ー!」
・・・
何だその掛け声は。まぁ、やる気が出たようだから良しとするか。自分の意志でコントロール出来ないとしても、餌をぶらさげる事で耐えられるならば問題無い。
俺にはワーウルフの誇りなんて関係ないからな、結果さえ問題なければ手段を選ぶ必要はないわけだ。

「リアさん、居りますの?」
この声は!?
俺の果実!
「あぁ、俺に会いに来たのか?」
「当たり前ですわ。」
やはりそうか。ついに俺の魅力に、逢わずにはいられなくなったわけだな。
「お店の店主がリアさんなのだから、相談があれば訪ねるものでしょう。」
・・・
そっちね。
「しかし、変わった香りがしますわね。」
店内にも少し漂っていたか。それはそれで、良い展開かも知れない。店内の香りに客が気付けば、これは一体何なのか?となる。商売はそこからだな。
問題は商売出来る程、作れていないってところだが。
「あぁ、話しならこっちで聞く。ちなみに匂いの元もこっちだ。」

「エリサさんは渋い顔をして、何をしておりますの?」
部屋に入ったメイニが、エリサを見るなり引き気味に言った。まぁ、眉間に皺を寄せて目を細め、何もない一点に視線を集中させていれば気味が悪いよな。
「あれは、肉と格闘中だ。」
「え・・・あぁ、聞かなかった事にしますわ。」
逃げたか。まぁ、首を突っ込まないのが正解だな。
「で、話しってのは?」
「例の件ですが・・・」
「リア居るー?」
何というタイミングの悪さ。この声は間違いなくディディだ。
「あ、居た。話しを聞いて来たよ。」
と言いながら、メイニを上から下まで見まわす。
「先客が居るんだ、後日にするか待っていろ。」
「えぇ・・・あんまり時間がないの。先客ってこの女?」
「この女とか失礼だな、俺の女だぞ。」
「えぇっ!?って、嘘なのバレバレだから。」
うぜぇ。
「リアさんの物ではありませんが、わたくし達切っても切れない仲ですのよ。」
おぉ!
否定されるのは何時もの事だが、肩に手を回されてそんな事を言われたんじゃ、男冥利に尽きるってもんだぜ。
「何よそれ?」
明らかに挑発の笑みを浮かべて言ったメイニを、ディディは不服そうに睨んでいる。
「それは言えませんわ。それよりも、姫君がこんな場所に居る事の方が問題ではなくて?」
「あ、あたしだってリアとは、言えない仲だもん。」
言えなくはないがな。信じられるかどうかの問題だけで。

「あら、夜な夜な殿方に声を掛けている事ですの?」
「なっ!?」
ディディは驚きとともに俺を睨んだ。いや・・・
「それとも、今小競り合いを始めた貴族の方かしら?」
おいおい、メイニは何処まで知ってんだよ。ってか面倒だからこれ以上挑発すんなって。
「はぁっ!?リア!なんで話してんのよ!」
・・・
「リアさんは関係ありませんわ。姫君とリアさんが知り合いだった事、わたくし知りませんでしたし、今日も此処へは久しぶりに来たばかりですわ。」
「え・・・?」
俺が疑われるのは状況から言って仕方がないとして、驚くべきはメイニの情報網の方だな。どっから仕入れているんだ。
「じゃぁ、一体どこから・・・」
まぁ、腑に落ちないのも分かる。ディディは目線を床に落とすと、眉間に皺を寄せて考え始めた。いや、話しが進まないから帰って欲しいんだが。

「姫様!やはり此処でしたか。」
珍客万来だな。
「ユーリウス、何故此処に?」
「ふむ。最近よく出かけているとゼフトから相談がありましてな。公務も疎かになり始めているため、出かけた際は連れ戻して欲しいと。」
「余計な事を。でも、この王都の中からよく見付けたわね。」
いや、そんな事はない筈。
「そこまで難しい事ではありません。城内ならばともかく、城下町に姫様の知り合いなんてリア殿くらいうっ・・・」
「一言余計よ。」
俺もそうだと思ったが、はっきりと言ったユーリウスの言葉が気に入らなかったのか、ディディは脛を蹴り飛ばした。
「これは、失礼しました。」
脛を押さえながら言うユーリウス。痛そう。
「ともあれ、今日は城に帰っていただきますぞ。」
「待って、まだ話しが。」
だから今は無理だって言ってんだろうが。
「無い。」
「ひど!リア、後で覚えてなさいよ。」
「ではリア殿、メイニ殿、またそのうち。」
「あぁ。」
メイニが頷き、俺が片手を上げると、ユーリウスは容赦なくディディを連行していった。とても姫の扱いとは思えないが、城内でも余程問題になっているのだろう。
「さて、改めて話しを聞こうか。」
もともと姫というわけでもない、扱いに関して俺には興味が無いのでメイニに話しの続きを促した。

「カーマエーレンの所在、及び例の件への関与を突き止めましたわ。」
「本当か!?」
「えぇ、わたくしを誰だと思っていますの?」
俺の果実。
いや、そうじゃねぇ。
そんな事より、ノリで答えたがカーマエーレンって誰だよ。普段なら即、口にしているところだが、メイニには言いたくないな。そんな事で俺の株を下げるわけにはいかない。
「王都レメディールに居るのはご存知ですわよね。」
「あぁ。」
何処だっけ?
まてよ、なんとなく聞き覚えがあるぞ。此処が王都ミルスティで、もう一つの王都と言ったら隣の大陸だ。俺が知っているのはそれくらいしかない。他にも大陸が在って王都があるとか聞いた事もないしな。
「まさか、覚えてないなんて事、ありませんわよね?」
う・・・
メイニが目を細めて俺を見下すような視線になっている。それはそれでありなんだが。
「そんなわけ無いだろ。この前の、商品を奪って横流ししていた奴等の黒幕だ。」
「えぇ、その通りですわ。」
危ねぇ、ギリ思い出したぜ。
「まさか、行くのか?」
「言いましたわよね。わたくしに手を出したらただでは済まさないと。」
それは良く分かっている。長いと言う程の付き合いでもないが、何度もそういう場面は一緒に居たんだ。
「ただ、今回は遠征になるのは確実ですわ。」
そりゃそうだろう。って、この流れは俺もなんだろうな。じゃなきゃ、わざわざ言いに来たりしないだろう。

「まだ現地の情報を集めている最中なので、今直ぐにというわけではありませんの。ただ、リアさんには前もって確認しておきたかったのですわ。」
なるほど。
確かに長旅だろうな。メイニと旅をするのは、俺としても行きたくはある。
「構わないが、ちょっと抱えている案件があってな。それが終わってからなら大丈夫だ。」
今はユアナも居るし、工場も問題ないだろう。メイニが一緒であれば、俺に対する新規の客もまず来ないだろうし。
「嬉しいですわ。」
俺もその笑顔が見れて嬉しいよ。
「もう一つ、覚悟の程をお聞きしたいですわ。」
「なんだ?」
何かあるのか?
「カーマエーレンを相手にするという事は、おそらくギルドを敵に回す事になりますわ。」
それか、だったら問題無い。
「心配無用だ、ギルドなら辞めてやったからな。」
「あら、そうでしたの?」
俺もギルドもやっている事に大差は無い。単に考え方の違いってだけなんだが。
「ギルドの方針が気に入らないだけだ。」
「では、お付き合いいただけるという事で、良いですわね?」
「当たり前だ。」
多分、ギルドを辞めてなくても承諾はしただろう。今の方が後腐れ無くていいけどな。

「ところで、確か王都レメディールは、城塞都市フェルブネスの先にあるんだったよな?帰りにギルド本部を素通り出来るか?」
確か、そう聞いた気がする。そうなると、俺が本部へ行った時よりも長旅になりそうだな。
「ご心配には及びません、フェルブネスは通りませんわ。」
「そうなのか?」
「確かに、位置的にはフェルブネスより先になりますが、王都自体には海路を使います。」
「海路?」
そんなものがあるのか。もともと隣の大陸には海を渡ったが、別のルートがあるという事だな。
「えぇ。港町クレーエルから西に向かうと港町ロエングリ。リアさんが前に使用したのはこの航路ですわね。」
「あぁ。」
「クレーエルからアズ・オールディア大陸沿いに南下して行くと、王都レメディールの玄関口と言われる城下町、エーラクレーウに直接入れますの。」
そんなルートが在ったのか。
「つまり、王都に直結なのか?」
「そうですわ。ですが、この王都ミルスティの様に、同心円状に街が広がっているわけではありませんの。」
へぇ。
まぁ、土地柄とかもあるだろうし、何処も平坦な場所に人が集まるってわけでもないよな。

「山の中とかか?」
「あら、良く分かりましたわね。」
マジか・・・
「港から城下町のエーラクレーウに続き、縦長の街をずっと山の方に進むと不落の要塞と言われるパンタレヴィア城がありますの。背後は急斜面の山であり、左右も山に囲われている事から不落と言われておりますわ。」
そんな場所に城を作るとか、物好きとしか思えないな。さっと街に出られた方が良いだろうに。しかも、帰る時は山登りよろしく戻らなきゃならないんだろ。物好き以外のなんだってんだ。
「まさか、そのカーマエーレンは高いところに居るんじゃないだろうな。」
山登りは暫くしたくねぇ。この前ので体力の無さに嫌気がさしたからな。
「いえ、ギルドですもの、そんな不便なところじゃありませんわ。」
あ、そうか。
街の人間が利用するんだからそうだよな。
「まぁ、概ねの内容は理解出来た。こっちの準備が出来たら声を掛けるでいいのか?」
とりあえずディディとエリサの方を片付けないといけないからな。そう思って聞いてみるが、メイニはゆっくりと首を左右に振った。
「いえ、わたくしがまた来ますわ。関与は突き止めましたが、カーマエーレンの情報、予定や行動範囲と言ったところまで把握しきれていませんわ。」
「そうか。」
「先ほども言いましたでしょう、長旅になるから前もって来たと。」
「なるほど、分かったよ。必要な薬も、それからじゃないと分からないな。」
「えぇ。」
となると、今は考えても仕方が無い。頭の隅にでも置いといて、目先の事に集中するか。

「ところで、気になっていたのですがこの香りはなんですの?」
話しが一段落着いたところで、メイニがテーブルの上に目を向けて言った。匂いの元は分かっていたようだ。
「薬草をもっと身近なものにしようと思ってな、薬以外の使い道を考えたんだ。あれは香りで気分を落ち着けるものなんだが、まだ試験段階だ。」
「どうりで。確かに、悪く無いですわね。」
おぉ。
メイニがそう言うなら、これはいけるかもしれないな。
「実はこれを使った、表立って売れないものも視野に入れいてる。」
「まぁ。」
俺がそう言うと、メイニは目を細めてほくそ笑んだ。
「まぁ、出来たらまた相談するよ。」
「分かりました、楽しみに待っておりますわ。」
まだ製作段階にも至ってはいないが、こっちも頭出しだけはしておこう。
「では、わたくしはこれで失礼しますわ。」
「あぁ、気を付けてな。」
「ありがとう。」
メイニを見送ってから、ダイニングに戻ると、凄い形相で虚空を見つめるエリサが目に入った。出来れば写真を撮りたいが、この世界にそんな文明の利器は存在しない。スマホを持っていたら、速攻撮っていたんだが。
「ご主人・・・どうだ?」
絞り出すような声で、視線は動かさずにエリサが聞いて来る。メイニとの会話中、ずっと堪えていたんだろう。
「おぉ、良いんじゃねぇか。やれば出来るじゃねぇか。」
「お・・・おぉ・・・肉ーーっ!!」
・・・
恐るべし、肉の力。
「もう買いに行くか?」
早ぇよバカ犬。
「落ち着け、夕方になったらな。」
「分かったぞ。」
まぁ、頑張れば出来るって事は証明されたわけだ。後は、あの黒龍に通用するかどうかだな。
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