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僕とお兄ちゃんとお兄ちゃんの親友の適切な関係
オレと親友②
しおりを挟む晃司とこういう関係を持ち始めて、何年が経ったのか。
最初はお互いに想い人に手を出せないイライラからだったと思う。
あくまでも身体だけの関係。
晃司とは身体の相性は抜群だった。
ピタリと嵌る感覚に、この行為を楽しんだ。
お互いにキスはしない。
中だしもさせない。オレ達はそんな関係じゃないからだ。
まあ、関係が長いから、それなりの愛情は育っているのだけど。お互いに。
初めてでもないのに、直腸より先を穿たれて、一瞬気を失っていた。
頬を叩かれ起こされてから、オレのいいところしか突いてこない晃司の腰使いに、また絶頂が近くなる。
「そろそろイく……ほら、綾人もイけよ…!」
「あ、あ、あー…、んん、あ、いい、いいよ、こーじ……っ、もっと、もっと突いてぇ……っ、ああんんっ!」
「っ」
いつもより声が出る。
というよりは、遠慮しなくていいのが気持ちよさに拍車をかけていた。
オレの中で晃司のが小刻みに揺れ、吐精しているのがわかった。オレも3度目の吐精をしていて、口で息をしながら新しいゴムをもらいつけ直した。
晃司はそれを見てから、オレの身体を反転させる。当然、入ったままだ。一度の吐精で晃司のが萎えるわけがない。
視界が変わり、ふと、部屋の外から視線を感じた。
――――ああ、釣れた。
晃司も気づいたようで、後ろを見るとニヤリと笑っている。
晃司がいきなり抽挿を開始する。
目的が果たされていようが、気持ちいいものは気持ちいい。
「あっ、あっ、あっ!」
部屋の中にはパンパンと、肌がぶつかる音が響く。
それからオレの声が合わさって、なんとも淫らな空間になっていた。
「んんんっ、いい、そこ、もっとついてぇっ!!」
「いくらでも!」
扉の向こうから少し荒い息遣いが聞こえる。
……可愛いなぁ。早く挿れてほしい。
「ひぅっ、あっ、あんんっ」
奥で快感を受けながら、意識は扉の外に釘付けになった。
そろそろいいんじゃないかとちらりと晃司に視線を流すと、情欲に濡れた瞳で頷かれた。
「ん……っ、拓斗、入っておいで」
声をかければ、びくりとした気配が伝わってきた。
拓斗は真っ赤な顔をして、パジャマの上だけを羽織った姿でおずおずと、部屋の中に入ってきた。
パジャマの裾を限界まで引き伸ばし、勃起したそこを隠そうとしてる。……可愛すぎて死ねる。
「あ、あの……っ」
拓斗のか細い声にかぶせるように、晃司が、俺の中を攻め立てた。
「ああっ、ひぁっ、あ、や、まっ、て、こーじ……っ、あっ、やっ」
「っ」
拓斗にガン見されてる…!
それに興奮しか覚えない。
晃司と二人で決めていたことがあった。
いずれ、拓斗を手に入れる。
万が一、拓斗がどちらかだけを選んだときは、選ばれなかった方は素直に引き下がる。
拓斗がオレ達二人ともを選んでくれたなら、拓斗の童貞はオレが、処女は晃司が、それぞれに奪うこと。
…ようやく叶いそうで、思わず舌舐めずりをしていた。
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