婚約破棄は構いませんが、私が管理していたものは全て引き上げます 〜成金伯爵家令嬢は、もう都合のいい婚約者ではありません〜

成金と揶揄される伯爵家の令嬢である私は、
名門だが実情はジリ貧な公爵家の令息と婚約していた。

公爵家の財政管理、契約、商会との折衝――
そのすべてを私が担っていたにもかかわらず、
彼は隣国の王女と結ばれることになったと言い出す。

「まあ素敵。では、私たちは円満に婚約解消ですね」

そう思っていたのに、返ってきたのは
「婚約破棄だ。君の不出来が原因だ」という言葉だった。

……はぁ?

有責で婚約破棄されるのなら、
私が“善意で管理していたもの”を引き上げるのは当然でしょう。

資金も、契約も、人脈も――すべて。

成金伯爵家令嬢は、
もう都合のいい婚約者ではありません。
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