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グラス高等学校始動

迷宮はワクワクするよね

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島に迷宮がやってきた

ケット・シーとの契約により、迷宮で死んでも生き返らせる事が出来る。
そんなことが出来るのだから、ケット・シーという存在は特別な存在なのだろう。
早速、ハムラとクリスとケット・シーを案内役に迷宮に入る当然ポチもいる。

地下1階はスライムしかでない、しかし広さはそれなりにある。
いたる所にスライム、右を向いてもスライム、左を向いてもスライムである

スライムは有機質を溶かして食べる性質を持つ。
まあ我らが来ている服だな・・・むやみに密着されると恥ずかしい思いをする。
金属の装備までは溶かさないので全身金属装備なら問題ない。

うーん・・まあさほど強くはないので大丈夫かな、いきなり天井から降ってきたりするので、
少し髪の毛を解かされたくらいだ。いたるところにいるので倒しても倒しても切りがない

無視して進むのが一番のようだ・・・
1階の奥に進んでみると、赤いスライム、緑色のスライムが混じり始めた。

赤いスライムは火の魔法を使い、緑色のスライムは毒攻撃を仕掛けてくる。
嫌光性を持つのか、光の魔法で照らすと逃げていく。 

だから光の魔法で無視して進む
ポチもスライムは噛みたくないようだ、スライムをかむと歯が弱くなるらしい。

ポチにも弱点があるんだな・・

しかし戦闘力自体は大したことがない
光の魔法で照らして無視して奥に進む・・・

すると一室に大きな気を感じる部屋があった

*「よく来たな我は一階の守護神 キングスライムなり」

人間くらいの大きさのスライムだ、王冠をかぶっているように見えるが
その王冠すらもスライムの集合体の様だ。

キングスライムは口から液体を吹き出す

よける派は俺・ポチ・クリス・ケット・シー

構える派はハムラ 

ハムラは木の盾でそれを受けるが液体が、全身にかかったようだ
しかし・・・これがキングスライムのこうげきなのか? 濡れるだけ?
我々も攻撃をする、キングスライムはスライムの集合体、攻撃を受けるたびに小さくなる

しかしスライムが噴き出す液体の威力が分かってきた。

服が溶ける・・髪の毛も溶ける
ハムラの服はところどころ穴があいている、髪の毛も溶けてまだら禿げになっている。
なんて恐ろしい攻撃だ・・・・肉体へのダメージはさほどないが・・・
しかしハムラは気付かずに最後のとどめをキングスライムにかました

ハムラ
「1階はさほど強くないな」

ドヤ顔でこちらを振り返るハムラ、ぼろぼろの服はさほど気にしていないようだ

ハムラ
「むう・・リリーに怒られてしまうな、これだけ服をぼろぼろにしてしまっては」
言った方がいいのだろうか・・そのまだら禿げを・・・

しかし

クリス
「はははは、ハムラの頭がすげ~事になっている」
クリスはハーフノーム・・・永遠の少年・・・ずけずけと言葉をはっする・・・

ハムラ
「頭?・・・なんじゃこりゃ~」
ハムラも自分の髪の毛の惨状に気が付いたようだ・・・

すまんハムラ・・・・・

キングスライムは宝箱をドロップした
中身は中級魔石

それにキングスライムを倒すと周りのスライムがみんな消えた
鉱山の魔物と同じ感じかな・・ボスを倒すと消える

ケット・シー
「夜を迎えればみんな復活するにゃ」

なるほどやはり炭鉱と同じだ
違う点はアイテムドロップはボスだけって所か・・・
キングスライムを倒した場所に地下に下りる階段が現れた・・

地下一階は気をつければ、難なくクリアできるだろう、まあ精神的ダメージはあるが。

地下2階はスライムと蜘蛛の魔物が現れるようになる
蜘蛛の魔物もさほど強くはないが、糸の攻撃はちょっと厄介だ。
火の魔法で簡単に消し去れるが、体に絡まるとうざったい
しかしハムラがまだら禿げの恨みか、なぶり殺す
蜘蛛のボスも人間くらい大きかった、しかし怒りのハムラの前の敵ではなかった

地下3階はコオロギの魔物
その鋭い顎の攻撃で岩をも砕くボスがいた。
地下4階はカナブンの魔物
硬い体で魔法を跳ね返す、そして体当たりをかましてくる。
地下5階は蝶の魔物
毒の鱗粉で幻覚を見せる攻撃だった。
地下6階はカブトムシ
硬い体に強い力に角の攻撃が強力だった。
地下7階はアリの魔物
集団攻撃は熾烈で、刺されると激痛が走る
地下8階はクワガタ
強いハサミで挟みこもうとする
地下9階はタマムシ
まばゆい光で目を錯乱させる
地下10階はハチ
これも集団攻撃でとても厄介だった

10階まで来たところで 結構な時間を要したのでケット・シーに地上に出してもらった

-----------

翌日は鉱山衆10人のパーティが挑んでいった。
ハムラが鉱山衆の訓練に連れてきたのだ

鉱山衆10人で挑んでいった
女性もいるが大丈夫だろうか・・・

3時間くらいすると一人地上に現れた、心配していた女性だ・・・しかもその姿は全裸だった

なんで?

ケット・シー
「迷宮で敗れればその装備品は迷宮の餌になるのにゃ」
炭鉱衆の女性は人間の剣士、ミンリア

ミンリアに布を渡して、何が起こったかを聞いた。

1階で服を解かされて・・恥ずかしくなって、動きが鈍くなってしまった・・・
そして4階のカナブンのボスの体当たりを全身で浴びて意識が途切れたと思ったら
裸で地上にいた・・・

ミンリアはそう答えた

そして30分後、鉱山衆が迷宮から出てきた

「大変だ!ミンリアがやられた! あれ?ミンリア?」

目の前にミンリアがいる事にみな驚いていたようだ。

ハムラは納得したような顔で
「この辺はオニガシマの穴と同じだな」 
鉱山衆が集めたドロップ品はほとんどが魔石だったが一個ナイフがあった、ミスリルのナイフだ。

クリス
「いい仕事しているナイフだね、それなりの価値がある」

とはいえこれでこの迷宮の運営方針は固まってきた

裸になる恐れがあるので着替えが必要・・・
光の使い手か、光の魔石を使ったトーチが必要だな・・
後は死なない訓練場として、それに資金稼ぎにも使えるだろう

守護者も死なない判定なのか?

ケット・シーに聞いてみる

ケット・シー
「この迷宮の中の世界はこの世界とは次元が違うにゃ、守護者もこの中で死ねば 蘇生は可能ニャ
ロロもここでよく訓練してたにゃ」

「まてよ、ロロの能力で100階層に魂は集まるんだよな
ロロが死んでもそれはあるのか?」

ケット・シー
「あるにゃ、迷宮に与えられた能力は消えないにゃ、生き返るもそのまま迷宮に滞在するも、我次第にや、書き換えはできるがニャ」

そうか・・・・そこがおおきなポイントだ
デスアークがロロを襲った理由がそこにありそうだ
ロロの死兵の能力は魂は死んでいない 故に守護者ですら死んだ扱いにならない
つまり新しい守護者が生まれない
ロロの死兵の能力こそがこの世界を真に支配できる能力の一つである
ことか・・・・

ならば
「書き換えが出来るなら、ロロの迷宮の能力の書き換えをお願いできるか?」

ケット・シー
「すでに書き換えたにゃ、死んだものを蘇生する能力に、以前違う守護者にもらった能力を
復活させただけにゃ」

「ふむ・・ならば、この迷宮がデスアークに襲われる可能性は低くなったと思うよ」

ケット・シー
「なぜ何ニャ?」

ケット・シーに仮説を言ってみた

ケット・シー
「そうか・・納得にゃ迷宮に新しく付与できる能力は1つのみにゃ、管理者の我がいる限り
はその能力を変えることは可能ニャが、管理者がいなくなった迷宮はただ挑戦者を飲み込むだけの
迷宮になるにゃ」

考えれば書き換えが出来るケット・シー自体が狙われる存在か・・・
俺は爆弾を抱えた事になるな・・ともあれ、迷宮の力を使って
防衛力の強化が必要だろう・・・・

早速町に戻り
鉱山衆や防衛兵たちと相談し
この島への移動ルート、挑戦者の人数、ルールなどを作り上げた

ケット・シーの蘇生の力を封印した魔道具を作った
これでケット・シーがいない時でも、迷宮の力が発動し死んだ挑戦者は生き返る。
これは1日に10個しか作れないのと上級魔石しかこの能力を入れられないので
高くなった、ただし効くのはこの迷宮のみだ。

迷宮オープンまで鉱山衆や防衛兵、海軍兵などに魔道具を支給した。
そして各々に迷宮で訓練してもらった。魔道具は高級品なので『命大事に』で訓練してもらったが、何人かは死んでそして蘇生した 

とはいえ3か月ほどで魔道具の余剰分も出来始め一般開放の日も近づいてきた。

島にロロの住民の居住区の建設も行った、また光のトーチなどの販売もロロの住人に任せ、彼らの収入源とした、武器屋や防具屋・薬草屋・宿屋なども次々と新しい街に集まってきた

それほど迷宮は魅力的である事だろう。

挑戦権は一人5万グラス
魔道具は10万グラス
もし魔道具代をケチって死ねば迷宮の餌となるだろう

それと死ねば裸なので着替えも必需品である 特に女性はね、大事だうんうん

俺も何度か訓練で利用したがとにかく広いので時間がかかる 
10階も行けばその日が終わってしまう

死ぬまで挑戦するには数日が必要だ。
よって効率はさほど良くない、やる事が多いしね
ケット・シーに到達点にワープする力はあるかと聞いたら
その能力もあると聞いた、それも魔道具に作れそうだった
10階ごとにその地点を作った、魔道具にその地点の記憶を入れれば。入口に入った瞬間に
その地点につく

これはありがたかった、鍛錬が飛躍的に上昇した。
70階層のワープゾーンまで俺の魔道具に刻んである

ちゅう吉を連れて行けば帰りも楽だ
そこから先はまだ俺一人では厳しそうなので、力をつけて挑もう。
ちなみにまだ俺は裸の洗礼は受けていない、ビビりだからね命は大事にだよ

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