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第6章 灰の反逆
第104話 人が死ぬ時はデュエルをスタンバイしておけって親父が言ってた①
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「――――マツルー!!!! お兄ちゃーーーん!!!!」
「ホノラー! 良かった! 無事だったんだな!!」
ホノラが崩れかけの城から走ってこちらへ向かって来た。ん? 誰か後ろから走ってきてるぞ......?
サングラス......ゴリゴリ筋肉質の大柄な体躯...色黒......まさか!?
「おーマツルといけ好かない兄ちゃん!! お前ら二人が居るってことはニシュラブ様に勝ったのか!? すげーや! ガハハハハ!!」
「でぇぇぇロック!? まだ生きてたのか!!」
「あの大男は俺の事を知っているようだが......誰だ?――まさかホノラの事を好きになったのか――――」
「すぐそっちに考えるの止めてよバカ兄貴ッ!!!!」
レオノラは最愛(?)の妹と再開して0,5秒で飛び蹴りをくらった。そんな痛そうにしてないしまぁ良いか。
「――好きかどうかは置いておいても、なんでロックはホノラと一緒にいるんだ? ニシュラブの幹部なんだろ?」
正直ここから更に連戦はキツい。まぁホノラと一緒に来てる時点で敵対する意思は無いようだけど。
「あー、確かに俺達五杯将はニシュラブ様の幹部だがな、他のメンバーは知らんが俺はニシュラブ様が強いから下についてただけで忠誠心とかはそこまで強くねぇのよ。それにホノラは俺の命までは奪うつもりは無かったみたいだし、その優しさに甘えようと思ってな! とりあえず崩れる城から逃げてきた!」
つまり、ヤンキー漫画とかでよく見る『昨日の敵は今日の友』的な状況って事か。よく分からんが本人達が良いならそれで良いだろう!
「あとはロージーとパンナとガブリーさんか......っておいおい城が本格的に崩れ始めたぞ!?」
あれだけ派手な戦闘が繰り広げられたのだ。今の今まで形を保っていた事が不思議みたいなもんである。
大体半壊したタイミングで誰かがゆっくりと歩いて出てきた。
「アラ、みんなお揃い? て事は勝てたみたいね!」
うーん半壊の建物から出てきたとは思えない程優雅な立ち振る舞い! その衣服には土煙の一つすらついておりません!
「ガブリーさん! 良かった! 無事で何よりです!」
「全然良くないわよ! すっごい体中痛いしせっかくイケメン見つけたと思ったら性格クソな上に私よりも弱いし......」
一人な所を見るにそのイケメンの幹部とやらは殺っちゃったみたいだ。一応心の中で手を合わせておこう。
「崩れる崩れます!! もうちょっと早く足動かせないの!?」
「ハッ!!!? 俺の足を取れかかるまで溶かしたしたのはあなただろう!! 無茶を言うな――――ってハッ!?!?!? 足首からポロッといったぞ!?」
「キャァァァァグロいグロい!! ちょ早く足首から下持って! 倒壊に巻き込まれますわよ!?」
なんだなんだ!? めっちゃ綺麗な女の人がパンナを担いで走って来るぞ!?
「おぉコリン!! お前も生きてたのかー!」
ロックが名前を知ってるって事は......あの女の人も幹部でパンナの相手だった魔人って訳か......あのコリンって人ロングドレスにピンヒールで男一人背負ってるのに滅茶苦茶足はえーな......
「あ! 三分の一馬鹿! アンタも生きてたのね!」
ホノラがロックと似たような反応で手を振っている。
「ハッ!! 俺の名前はパンナだ! って今はそんな事どうでもいい! 誰か......誰か回復魔法か回復薬を持ってないか!? 両足が......両足が取れてしまった!!」
足が取れた......? あ、まじですやん。両足首から下を手に持って掲げている......両足首から下を手に持って掲げている!?
「なにぃぃぃぃ!?!? レオノラ回復薬か回復魔法あるか!?」
「無いし使えない。大体四肢の欠損は普通の回復魔法では治癒しないだろう......それこそ完全回復薬レベルが無ければ」
「わおまじか」
「「気合いで治すってのはどうだ?」」
「ホントに気が合うんだなお前たち! いいか? 大概の人間は気合いで四肢の欠損は治らないの!」
うーん......あ! そうだロージー! ロージーは確か回復魔法使えたハズ!! もし本当に効かなくてもサラバンドに帰れば完全回復薬の一つくらいパンナに使わせられるだろ!......ロージーはまだ出てきてないぞ?
そんな事を思っていたら、魔王城は完全に崩れ去り、ただの瓦礫の大山と化してしまった。あれだと中にいる人は無事じゃ済まないだろう......
「......パンナ! 足の無い魔法使いも悪くないって!」
「諦めるのやめてもらうことできるか!? ハッ!!!!」
次回、ロージー死す
「ホノラー! 良かった! 無事だったんだな!!」
ホノラが崩れかけの城から走ってこちらへ向かって来た。ん? 誰か後ろから走ってきてるぞ......?
サングラス......ゴリゴリ筋肉質の大柄な体躯...色黒......まさか!?
「おーマツルといけ好かない兄ちゃん!! お前ら二人が居るってことはニシュラブ様に勝ったのか!? すげーや! ガハハハハ!!」
「でぇぇぇロック!? まだ生きてたのか!!」
「あの大男は俺の事を知っているようだが......誰だ?――まさかホノラの事を好きになったのか――――」
「すぐそっちに考えるの止めてよバカ兄貴ッ!!!!」
レオノラは最愛(?)の妹と再開して0,5秒で飛び蹴りをくらった。そんな痛そうにしてないしまぁ良いか。
「――好きかどうかは置いておいても、なんでロックはホノラと一緒にいるんだ? ニシュラブの幹部なんだろ?」
正直ここから更に連戦はキツい。まぁホノラと一緒に来てる時点で敵対する意思は無いようだけど。
「あー、確かに俺達五杯将はニシュラブ様の幹部だがな、他のメンバーは知らんが俺はニシュラブ様が強いから下についてただけで忠誠心とかはそこまで強くねぇのよ。それにホノラは俺の命までは奪うつもりは無かったみたいだし、その優しさに甘えようと思ってな! とりあえず崩れる城から逃げてきた!」
つまり、ヤンキー漫画とかでよく見る『昨日の敵は今日の友』的な状況って事か。よく分からんが本人達が良いならそれで良いだろう!
「あとはロージーとパンナとガブリーさんか......っておいおい城が本格的に崩れ始めたぞ!?」
あれだけ派手な戦闘が繰り広げられたのだ。今の今まで形を保っていた事が不思議みたいなもんである。
大体半壊したタイミングで誰かがゆっくりと歩いて出てきた。
「アラ、みんなお揃い? て事は勝てたみたいね!」
うーん半壊の建物から出てきたとは思えない程優雅な立ち振る舞い! その衣服には土煙の一つすらついておりません!
「ガブリーさん! 良かった! 無事で何よりです!」
「全然良くないわよ! すっごい体中痛いしせっかくイケメン見つけたと思ったら性格クソな上に私よりも弱いし......」
一人な所を見るにそのイケメンの幹部とやらは殺っちゃったみたいだ。一応心の中で手を合わせておこう。
「崩れる崩れます!! もうちょっと早く足動かせないの!?」
「ハッ!!!? 俺の足を取れかかるまで溶かしたしたのはあなただろう!! 無茶を言うな――――ってハッ!?!?!? 足首からポロッといったぞ!?」
「キャァァァァグロいグロい!! ちょ早く足首から下持って! 倒壊に巻き込まれますわよ!?」
なんだなんだ!? めっちゃ綺麗な女の人がパンナを担いで走って来るぞ!?
「おぉコリン!! お前も生きてたのかー!」
ロックが名前を知ってるって事は......あの女の人も幹部でパンナの相手だった魔人って訳か......あのコリンって人ロングドレスにピンヒールで男一人背負ってるのに滅茶苦茶足はえーな......
「あ! 三分の一馬鹿! アンタも生きてたのね!」
ホノラがロックと似たような反応で手を振っている。
「ハッ!! 俺の名前はパンナだ! って今はそんな事どうでもいい! 誰か......誰か回復魔法か回復薬を持ってないか!? 両足が......両足が取れてしまった!!」
足が取れた......? あ、まじですやん。両足首から下を手に持って掲げている......両足首から下を手に持って掲げている!?
「なにぃぃぃぃ!?!? レオノラ回復薬か回復魔法あるか!?」
「無いし使えない。大体四肢の欠損は普通の回復魔法では治癒しないだろう......それこそ完全回復薬レベルが無ければ」
「わおまじか」
「「気合いで治すってのはどうだ?」」
「ホントに気が合うんだなお前たち! いいか? 大概の人間は気合いで四肢の欠損は治らないの!」
うーん......あ! そうだロージー! ロージーは確か回復魔法使えたハズ!! もし本当に効かなくてもサラバンドに帰れば完全回復薬の一つくらいパンナに使わせられるだろ!......ロージーはまだ出てきてないぞ?
そんな事を思っていたら、魔王城は完全に崩れ去り、ただの瓦礫の大山と化してしまった。あれだと中にいる人は無事じゃ済まないだろう......
「......パンナ! 足の無い魔法使いも悪くないって!」
「諦めるのやめてもらうことできるか!? ハッ!!!!」
次回、ロージー死す
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