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番外編:拗らせ天才魔術師の、華麗なるやり直し
VS ユノ・ウシュリク
しおりを挟む「え、なにこれ…」
突然、僕の体に生えてきたものに、僕は、今、絶賛大混乱中である。
羽里と、隼斗と一緒に、異世界に転移してしまってから、しばらく経っていた。その日、僕と隼斗は森へ出かけることになったのだ。二人で森の中に行くなんて、なんだかユノさんと旅行していた時みたいだなって、あの楽しかった日々を懐かしく思いながら、歩く。
毎日同じ家に帰って、週末には一緒に旅行して、それから、また同じ家に帰っていたのだ。あの時は、ユノさんのことをヒューみたいだと思っていて、好きになってしまいそうで、必死で考えないようにしていたけど、今は、──
(好きな人を、好きなだけ、好きって言っていいんだって思うと、もう…それだけで幸せいっぱい)
ヒューが一緒にいるっていうだけで、こんなにも安心して、幸せな気持ちで、異世界で過ごすことができるのだ。本当にすごいことだと僕は思う。爽やかな森の空気を吸いこみながら、僕の後ろにいるであろう、愛しい人のことを振り返った。
そして、異変に気がついた。思わず尋ねた僕に、隼斗は言った。
「ノアには、いつかちゃんと、獣人の感覚を教えないといけないと思ってた」
───獣人の感覚。
そう、僕の体は今、大変おかしなことになってしまっているのだ。
最近は前髪を流している僕の頭、の、上。
ピンと立ち上がった、大きな柔らかい尖ったものが二つ。
それから、デニムの後ろ側に、何か盛り上がった感触を感じて、首を傾げながら引っ張り出してみたら、黒い、尻尾だった。そう、尻尾。おそらく、尻尾の色や形状から想像するに、僕の頭の上には二つの黒い、大きな猫の耳がついているんじゃないかと、思うのだ。
ひとしきり異変を確認して、顔をあげた瞬間、──森の風が吹き抜けた。
きらきらと揺れる銀色の髪、その間から立ち上がったピンとした同じ色の耳。ふさあっと艶やかな毛並みの尻尾を靡かせながら、気高く、美しい、獣人が立っていた。こんな事態だというのに、全く動じることもない。おそらくは全ての犯人を前に、僕は、状況を察知した。
「え……ユノさん?!………って…まさか」
「ずっと、後ろから、ぶちこみたいと思ってた」
「言い方ッ!!」
その何も隠そうとしない、あからさまな言い方に、思わず声が裏返ってしまった。
よくはわからない。よくはわからないのだが、前回、エミル様に随分ねっとりと愛されてから、僕は薄々感づいていた。そう、ヒューは、どの世界でも、何も知らずに転移してくる僕に、正体を明かすこともできずに、おそらく、我慢して、いや、ものすごく、ものすごく!我慢して、過ごしていたようなのだ。
ユノさんの時のヒューを思う。あれは僕にとって、理想の生活ような楽しい日々だった。まだヒューへの愛情を忘れてはいたけど、ユノさんがヒューだったらって、何度も考えてしまった。だからおそらく、ヒューだって、そう思ってくれていたと思うのだ。きっと、これで愛し合うことができればいいのにって。
でも、このヒューの言うところの『コスプレ』は、リアルすぎて…というか、普通にリアルのことなので、僕はなんだか浮気をしているような気になって、おかしい気持ちになるのだ。別に中身はヒューなのだから、間違ったことをしてるとは思わない。
でも、このまま、ヒューの『やり直し』に付き合わされてしまえば、僕は、なんかもう、そのリアルさに、逆にハマってしまったら、どうしたらいいんだろうと、不安なのだ。
そうこうしている間に、僕の後ろにあった木に手をついたユノさんに、挟まれてしまっていた。ふわっと香るユノさんのお日様みたいな匂いに、うっと胸がいっぱいになった。一緒に過ごしてときよりも、なんだか感覚が敏感になっているようで、その優しい匂いに、どき、どき、と心臓が早くなる。顔に熱が集まっていく。きっと、まっ赤になっているのだろう。
でも、聞かなくちゃと思って、ヒューよりも、エミル様よりも、背が高いユノさんのことを見上げる。
「あ、あの…ヒュー。よくわからないんだけど…もしかして、ほんとに、全部の世界をやり直す…つもりなの?」
「うん」
「………ひゅ、ヒューはさ、一応、相手が僕なことに変わらないでしょ?で、でも、そ、その僕は、その…一応、ち、違う人が相手なわけで、は、恥ずかしくて、、」
僕が話している間にも、ユノさんは、僕の頭に、ちゅ、ちゅ、と優しく唇を落としていく。その優しい触れ方に、一緒に過ごしたユノさんのことを思い出し、ぶわわっとまた全身の体温が上がる。
恥ずかしいって言ってるのに!と思って、ぐうっと目の前の胸板を押し出した。じっと恨みがましい目で、上を見上げれば、眉を下げたユノさんに言われた。
「…ユノの時は一番…辛かったから…」
くぅんと、犬が悲しそうに鳴くかのように紡ぎ出されたその言葉に、ぎゅっと目を瞑って、思わず胸の前で拳を握りしめる。
相手はユノさんではあるのだ。だけど、中身は、僕の最愛の大賢者様なのだ。浮気と数えるには、少し、奇妙。そして、──この状況で。
(それ…!それ言われて、断れる奴、いる?!)
←↑→↓←↑→
「ひああああああっ やらっ らめっ ゆ、ゆのさぁんッ」
僕は今、木にしがみつくようにして、ガクガクと後ろから揺さぶられているところだった。後ろを見なくたってわかる。ヒューとは違う匂い。ヒューよりも大きい手。ヒューよりも長い髪の触れる感触。ペニスだって、───!
(お、おっき……!)
じわっと涙で視界が滲む。
エミル様の時とは、また違う。多分、モフーン王国の人たちはみんな、後ろからするのだ。ユノさんだって、それがヒューだって、頭でわかっているのに、激しく揺さぶられながら、違う人にされてるってことを実感して、怖いっていう気持ちがどうしても浮かんでしまう。
ヒューが一体どうやって変身してるのかはわからない。でも、猫にだってなれてしまったミュエリーのことを考えれば、それは姿を似せているのではなく、多分、本人になっていると考えるのが妥当だった。中身が同じ人だとしても、魔術師と騎士では、きっと体格も体力も筋力も違う。
ぷるぷると、つま先立ちで、体を支えながら、もはや、ほぼ浮いている腰に、そのまま、凶器のようなペニスが出し入れされているのだ。自分の穴が限界まで広がっているのがわかって、ひくっとすすり泣いてしまう。それに、それだけではないのだ。さっきから、ユノさんは、僕の尻尾を……。
「やあああああっ」
熱いユノさんの口の中で、尻尾の先を転がされると、まるで、そう、まるでやんわりとペニスを舐め回されてるみたいな、もどかしいような、切ない快感が走るのだ。そして、大きな猫耳の元で、やらしく囁かれる。
「……どう?獣人の交尾」
「ひあんっ らめ、らめっ、そこでしゃべっ やあああああ」
一体どういう仕組みで、尻尾が、耳が、僕の脳に繋がってるのかはわからない。でも、あれだけエミル様の部屋を忠実に再現していたヒューだ。異世界を股にかけた最高峰の脳を以てして、この低俗極まりない交わりのために、ありとあらゆる世界の魔法を駆使しているに違いないのだ。快感中枢を横からぶん殴られてるみたいな、強すぎる快感の波の中、それでも思う。
(才能の無駄遣ーーーーーい!!!)
でも、気持ちよくて気持ちよくて、気持ち良すぎて、必死で木にしがみつく。いつものヒューとは違うのだ。嵐みたいに、奪われる。大きなペニスで、お腹の中がいっぱいになってて、どうにかなってしまいそう。信じられないほど熱く、大きな質量で、いつも感じたことのない場所をごりっと擦られた。あまりにも強い刺激に、何度目かもわからない白濁を吐き出した。
「あああんっ!」
声を抑えることなんて、もうとっくに諦めた。森中に僕の艶かしい声が響き渡っていた。ビクビクと体を震わせながら、精子が木に飛び散った。それでも、ユノさんは、全然やめてくれる気配がないのだ。
(も…死んじゃう…死んじゃう……)
もはや、木にしがみついてもいられず、ずるっと下に落ちてしまう。そのまま、ゆっくりと芝生に下されて、もう終わりなのかなって思ったら、ゆっくりと腰を引いたユノさんが、ぐうっとまた体重を乗せてきた。
「ひあ、やああ、も、無理、ああんっ ゆるして、ゆるしてっ」
ついに僕は過ぎた快感に、もう、泣き出してしまった。流石にヒューもやり過ぎたと思ったのか、動きが止まる。えっえっと肩を震わせていると、意地悪な言葉が耳元で囁かれた。でも瞬時に、それがユノさんの物じゃなくて、ユノさんの声のヒューなのだと気がつく。
「毎日、撫で回されてた俺の気持ち。ノアが泣くまで、教えてあげようって思ってた」
「………ひゅ、なんで、そんないじわる…」
「だって、好きな人に毎日撫で回されるだけって、すごく辛かったから。でも、本当に泣かせようと思ってたわけじゃ、なかったんだけどな…」
力の入らない体のまま、少しだけ後ろを振り返ると、困ったように笑うユノさんのヒューと目があった。そっと固い指先で目元を拭われ、さらにぶわっと涙が溢れた。
それでも、汗をかいて、少し余裕がなさそうなユノさんを見て、僕は、かっこいいと思ってしまうのだ。エミル様ほど、距離がなかったユノさんのこと、僕は、一緒にいる時に、多分もう、好きになってしまっていた。
(…優しいことも知ってる。こんな孤高みたいなキャラのくせに、直情的で、それに…えっちなことも…)
きゅんと締めつけられた胸と連動して、中にあるユノさんのペニスを締め上げてしまう。あは、と、笑ったユノさんが、ちょっと意地悪そうな顔になって、それから、覆い被さるように僕にキスをした。唇が重なる。ぺろっと舐められて、王家のダンジョンを思い出し、きゅううっと胸が切なくなった。だけど、また耳元で囁かれる。ユノさんの熱い息が、猫の耳にかかって、それだけで、達してしまいそうだった。
「ノア……好きだよ」
「あっ」
「…………もっと、教えてあげる。……獣の交尾」
そんな不穏な言葉が聞こえた瞬間だった、───ぶわわっとユノさんから、何かが発されたことはわかった。あたたかく、心地よく、それでいて、官能を揺さぶられるような、匂い。え?と首を傾げる。なんだろう…このやらしい匂い、と、思った途端。体に痺れが走った。まるで電流でも流されてるかのように、頭のてっぺんから、爪先まで、しびびと快感が走り抜けた。
「あっあっあっ…あ? あ ひ ひあああッ」
そして、耳をやわく食まれながら、ユノさんが低く囁いた。
「わかるだろ。お前が愛してるオスのフェロモンだよ」
「ひっ あっ」
「愛してるオスに、犯されたいだろ……奥まで、欲しい?」
くちゅと、濡れた音が耳元で響く。
愛しいオスの声が、鼓膜を震わせた。はあっはあっと、期待するような、荒い息が僕の口から漏れ出る。
ふぇろもん……?と少し思ったけど、とろとろに溶けた頭に、もう、思考はなかった。ただ、愛しいオスに犯されたいと、そのペニスで奥まで侵されたいと、その欲望だけが頭を支配した。働くのをやめた僕の頭は、獣の…なにって言われたんだっけ…と、最後に思い出しかけて、自分が人間だったことを、忘れた。
自分の口からは、愛しいオスを受け入れるための、誘うような言葉だけが溢れた。
「………………ひゅう、すき……」
「ん、俺も」
その声に、へにゃっと自分の猫耳が垂れたのがわかった。
そして、ゆっくり、内壁を、押し上げられる。「あ あ あ」と、断続的な音が口から漏れる。その存在に圧倒される。体の中を支配されてくみたいな、感覚。お腹にぎちっと収まったユノさんのペニスを感じて、はああ、と、満足気な声が僕の口から漏れた。
好きで、好きで、大好きで、キスがしたくて、後ろ向きに顔を反らせる。ん?と気づいたユノさんが、優しげに目を細めると、ぺろっと顔を舐めて、優しく舌を絡めた。大きな手で顎を包まれたまま、深くなる口づけに、ぴくぴくと腰が震える。
(ユノさん好き、ヒュー大好き…)
ああ、本当に、愛しいオスに犯されてるんだっていう実感が、広がる。お腹の奥がじん、と痺れて、もう、ヒューのことしか考えられない。もっと、もっと、ヒューのものにして欲しくて、全部を支配して欲しくて。感覚が掴めてきた尻尾の先で、愛しい人の頬をなぞった。ユノさんが意地悪そうな顔をして言った。
「猫みたいに、鳴いてくれてもいいけど?」
「…にゃあぁ」
「!…………あー…くそ。かわいい。ほんと、かわいい」
かあっとユノさんの頬が赤くなった。そして、顎を離され、腰を引いたユノさんの熱がまた内側を擦る。ずっしりとした熱くて、硬い熱に犯されて、ごりごりって、いつもよりも強く、気持ちいいところが擦られる。
「あっああ、あああっ」
「気持ちいい?ノアの中に、全部入ってるよ」
「あんっ らめ、い、言わない、で」
「だめじゃないだろ。種づけされたくて、仕方ないくせに」
たねづけ…と聞いただけで、尻がきゅうんと締った。それだけで、何を想像したかなんてこと、ヒューには筒抜けなはずだった。くすくすと笑いながら、また腰を強く掴まれて、大きく揺すられる。
気持ちよくて、気持ちよくて、頭がおかしくなりそうな快感の中、思う。
(これが…獣人の本能なの…?)
ユノさんの、ヒューの精子が、欲しくて、欲しくてたまらなかった。奥まで犯されたくて、支配されたくて、貪欲に、腰が揺れる。もはや芝生につっぷして、腰を高くあげ、ただ、ひたすら後ろからの熱を、欲望を、受け入れる。
「ノア。好きだ…ノア。愛してる」
「ふああっ あ、あっんんっ」
「もう、出すよ。いい?」
「あ、あっ、あ、ひあああっ」
大きく数度揺すられて、信じられないほど奥に、熱を感じた。僕のペニスから白濁が溢れる。じわっとお腹の中に、すごい量の熱が広がる。種づけっていう言葉がわかるほど、上からぎゅっぎゅっと押しつけられて、ぼうっとした頭のまま、目の前に星が飛ぶ。「あ あ ああ」と、僕の口から、言葉にならない言葉が漏れた。
背中の汗をぺろっと舐められて、ひくっと体を震わせた。
ずるっとお腹を満たしていたものが引き抜かれ、そして、ぐったりと芝生に倒れ込んだ僕の上に影が落ち、え?と顔をあげた。ぽたっと、ぬるい液体が頬にかかって、なんだろうと思ったら、ユノさんのペニスが目の前にあった。
どういうこと?と思っていたら、言われた。
「ノア、ご褒美」
「……え?」
「それ、獣人の感覚そのまま感じられるようにしてるんだ。わかるだろ。お前の、……愛してるオスの精液だ」
「せーえき……」
猫耳を優しく撫でながら、ユノさんが、意味のわからないことを言った。だけど、体はわかったみたいで、吸い寄せられるように、ペニスの匂いをスンと嗅いだ。
まるで、麻薬だ。
いくら愛してるからって、精液がどんな匂いかなんて知ってる。
だと言うのに、その自分と、ヒューの体液が混ざり合った匂いは、僕の快感中枢を直撃して、その甘い匂いに、くらくらして、目を細める。どういうことだろう、なんでこんなに甘い匂いがするんだろうって、思いながら、気づけば、物欲しげに舌を伸ばしていた。
「舐めて、いいよ」
本当にご褒美でももらうみたいに、ユノさんのペニスに舌を這わせた。
口の中に広がる甘さに驚く。それから、体中に感じる、喩えようもない幸福感。愛してる人に、愛されて、愛してもらった匂いなんだって、今の僕にはわかった。うれしくて、幸せで、一生懸命、舌を動かす。気づけば、ぷくっとした先端を一生懸命頬張っていた。一滴も残したくなくて、先端をちゅっと吸う。れろっと舌で絡めたら、甘い幸せの味がした。とろとろに溶けた頭で、その幸せを、愛おしい人に伝えたかった。
にこっと笑いながら、言った。
「あまあい。ひゅ、せーえき……おいしい」
「……はー。えろい。もっと舐めていいよ」
「…ほしっ…もっと、ちょーらあい」
「どうぞ」
そのまま、優しく猫耳や、頭を撫でられながら、チョコレートでも舐めるみたいに、ぺろぺろとヒューのペニスを舐めまわして、喉奥にも精液を出してもらったのだった。
それから、しばらくして自室で正気に戻った僕は、まっ赤になったまま、普段生活してる部屋からヒューを追い出し、もう二度とヒューとは口を聞かないことにした。
それも結局、いつもの「たくさん我慢して、頑張ったから」の一言で、僕が折れるまでの話だった。
そして、涙目で思うのだった。
(ヒューが、こじらせ過ぎてる!!!)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
読んでいただき、ありがとうございました!中々時間が取れずにすみません。
また2月中に、ミュエリー編を更新します。
リクエストを頂いたので、隼斗編も書こうと思ってます。それではまた!
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