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livelihood

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美智香は子供を産む事を決意し、皆もそれを応援する事になった。

その後、二組は解散となり、佐々木夫妻は買い物に、智とユウ、莉愛は近日オープン予定のバーに向かった。



「へえ、ママとユウさんがお店をするんだー
ヤバイね」


道すがら莉愛は二人に興奮気味に言った。


「そうなのよ。
ワタシもユウちゃんも、そういうお仕事した事ないんだけど、お知り合いの人にお店を譲ってもらったのよ」


「トモちゃんとなら上手くやれるかなって、思い切って今のお仕事辞めて、頑張ってみようと思ったの。」

トモとユウは笑顔でそう答えた。





三人は店に到着し、智が鍵を開けて莉愛を中に案内した。


「あ、ここなんだ!

可愛いお店ね」


「ワタシ達が引き継ぐにあたって、ちょっと改装したの。
個人的な趣味が色濃く出てるけど。」


「普通にカウンターにいてお酒出すだけのお店なのかなって思ってたけど、なんか雰囲気明るくていいね」

「そうでしょ?

ユウちゃんにはバニーガールの格好でお店に立ってもらう事にしてるのよ。」


「えっ、トモちゃん
ちょっと待って

ワタシ聞いてないんだけど。」

いきなりの智の発言に、ユウはビックリして、思わず振り返った。

「今、思いついたのよ。

これだけの美貌を売りにしないわけにはいかないわ。」


「えーっ、ワタシだけそんな格好恥ずかしいわ

トモちゃんもバニーになってよね」


「ワタシ、四十だよ。
それに体型も崩れまくってるし、そんな見苦しい事できないわ。」


「えーっ、ずる~い!

ワタシだってもうすぐ三十三のオバさんよ。」


「わかったわ。
ワタシも無理して露出高めのスタイルにするから。」


「うん。」


「二人ともまだまだイケると思うけど」

智とユウのやり取りを聞いていた莉愛が言うと

「とにかく、ここを人気店にしないとね」

と、智が店内を見渡しながら呟いた。

「さて

莉愛」


「何?」


「今からこのお店を譲ってくれたママが入院している病院にお見舞いに行くの。

もう少し付き合って。」


「うん。勿論よ」


三人は店を出て病院に向かった。


「ここのところ色々あったから、お見舞いに行けてなかったけど、ママの状態どうなんだろう」

電車の中で智が言うと、ユウは何も言わず、ただ頷いた。


病院に着くと、早速ママの部屋に行こうとエレベーターへと向かう三人に


「トモちゃん!」

と、自分の名前を呼ぶ声が後ろからしたために、智は慌てて振り返った。


「あ、ケイコさん」


呼び止めたのはケイコだった。

「ケイコさんもママのお見舞いに?」

「違うの!

容態が急変したって連絡があって」

ケイコは慌てた様子で智に言った。
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