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第311話 逮捕への経緯
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主犯は三十歳の男で、当時、工事部に所属し、肩書きは部長。また、取締役でもあったあった。
ほかのメンバーは、主犯が懇意にしていた女性とその両親、弟であり、今年になって一家揃って古山建設へ取締役待遇で入社した。
このあと古山建設は経営不振となり、それに伴って内部もごたごたし、最後には資金が底をついて倒産へと至る。
こうして無職となった主犯の男は、在籍中の経験を悪用し、先述の一家とともに建設資材専門の窃盗を始めたのである。
そして、逮捕の経緯は、こうである。
倒産したのにも関わらず、羽振りの良い暮らしをしている主犯の男とその一家に対し、この一家の親族が不審に思う。
以前から関係が険悪だったこともあり、これに妬みが加わって、どのように金を手に入れているのか探りを入れる。そして窃盗で荒稼ぎをしている事実を掴み、警察へ密告したのである。
このような流れで逮捕された元社員達の供述により、古山建設の敷地を盗品用の倉庫にしていたこと、また、これに関連して、鋼板へ塗装スプレーでいたずら書きをした連中も捕まった。当然、その連中の余罪も次々と芋づる式に出て来ているという。
結果、土地と社屋を管理していた建設会社は鋼板へのいたずら書きも含め、これ以上の厄介事はごめんだと考え、早急に建物もろとも解体し、更地にすることを決定したのだという。
以上が解体業者が語った、古山建設の解体作業に係る背景である。
ほかのメンバーは、主犯が懇意にしていた女性とその両親、弟であり、今年になって一家揃って古山建設へ取締役待遇で入社した。
このあと古山建設は経営不振となり、それに伴って内部もごたごたし、最後には資金が底をついて倒産へと至る。
こうして無職となった主犯の男は、在籍中の経験を悪用し、先述の一家とともに建設資材専門の窃盗を始めたのである。
そして、逮捕の経緯は、こうである。
倒産したのにも関わらず、羽振りの良い暮らしをしている主犯の男とその一家に対し、この一家の親族が不審に思う。
以前から関係が険悪だったこともあり、これに妬みが加わって、どのように金を手に入れているのか探りを入れる。そして窃盗で荒稼ぎをしている事実を掴み、警察へ密告したのである。
このような流れで逮捕された元社員達の供述により、古山建設の敷地を盗品用の倉庫にしていたこと、また、これに関連して、鋼板へ塗装スプレーでいたずら書きをした連中も捕まった。当然、その連中の余罪も次々と芋づる式に出て来ているという。
結果、土地と社屋を管理していた建設会社は鋼板へのいたずら書きも含め、これ以上の厄介事はごめんだと考え、早急に建物もろとも解体し、更地にすることを決定したのだという。
以上が解体業者が語った、古山建設の解体作業に係る背景である。
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