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第二章
再会の熱※
しおりを挟む「……はぁっ……」
男らしい力強い手で胸の形が変わるほど寄せられている。先端に指を立てられて摘ままれると感じてしまい誘うように立ってしまっていた。
今までよりも熱を帯びて求められている気がする。探していた女性が求婚した私だとわかったからだろうか。それとも、感情が高ぶり魔力が溢れた状態だからだろうか。
胸に顔を埋めたままスカートの中に長い指が大腿をなぞられると背筋がびくりとした。そのまま足の付け根へと触れられる。
「んっ……!」
秘所をなぞられて身体がびくりとする。思わず洩れそうな声を、吐息ごと唇を引き締めて我慢した。
「リヒト様っ……私二週間前からお風呂に……私的には一晩しか経ってませんけど……」
「一晩?」
私的には、妖精の森に入ったのは逃げた昨晩なのだ。妖精の森で寝ていたから、それ以上は経っているはずだけど……しかも、出てきたら二週間も経っている。私の身体は二週間も風呂に入ってないのかと思うと、とてもじゃないが伽をすることに抵抗があった。
潤んだ目で待ってくださいと懇願すると、滑った秘所から指が抜けた。
「あぁっん……!」
それにリヒト様にしがみついたまま甘い声が出た。
「……風呂に入れば相手をしてくれるか?」
「で、でも、魔法の核の治し方もわかったのです……すぐに妖精も呼びますから……お話も色々しないと……」
「妖精は俺を嫌がって近づかないらしい。まずはこの魔力が溢れている状態をなんとかしないと姿を現さないらしいぞ。それに……」
熱を込めた真剣な眼差しで下顎を指ですくわれた。
「やっと再会できたんだ……抱かれるのは嫌か?」
二週間ぶりの再会に心配させすぎていた。そのうえ、ずっと探していた私との本当の意味での再会なのだろう。リヒト様の眼差しに心臓が脈打ち、赤ら顔で頭を左右に振った。
膝の上に載っていたはずなのに、無言のままのリヒト様に一瞬でベッドに押し倒される。
「リヒト様……っ!?」
「止めるつもりはないぞ。俺が好いたのは今も昔もリーゼただ一人だ」
私に愛おしそうにキスをして、乱されたシュミーズドレスの腰のリボンがほどかれる。秘所に水音を立てて伸ばされた指が動く。甘くて喘ぎそうな声は私を片腕で抱き上げているリヒト様の唇で塞がれていた。
「……っなんでこんなに可愛いんだ!」
「あぁっ……!」
何度も弄られて、長い指が何度も彼にしがみついている私の甘い声と共に抽送を繰り返されている。吐息さえも交わり、今にも蕩けそうになると指が抜けて足が左右に開かれた。何度経験しても羞恥は変わらないもので顔が紅潮してしまう。
シャツを脱ぐリヒト様の筋肉質な胸板に添えるように指で触れると彼がぴくりとした。彼も感じているのだ。
そそり立った彼のモノが挿入されると、また甲高い声が出た。それが、たまらなく恥ずかしくて両腕で顔ごと隠した。大きくて硬いものが私の中で、さらに張っているようにさえ思える。
私の身体の左右で両手をついて、熱を帯びた様子で何度も挿入が繰り返されるとリヒト様が私の両腕を開いた。
「……リーゼ、顔を隠すな」
「だって……恥ずかしくて……っ」
うっすらと開かれた両腕から官能的な蕩けた表情を見られると、リヒト様が脈打つ心臓を止めるように口元を引き締めた。
いつもの伽は深夜でこんなに明るくはなかった。別の女性を思って抱いているのだと思ってわざと部屋すらも薄暗くしていたのだ。
リヒト様が「……たまらない」とぽつりと呟くと、逞しい身体中で抱きしめられる。身体が密着すると挿入が繰り返されて喘ぎ声と共に身体が揺れていた。
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