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― 第五章・魔の領域 ―
第192話 実情
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「マジっスか?」
唖然とするにラットに、
「ああ。」
ラーザが頷く。
「……、それで??」
「こちらの方は?」
秀嗣が尋ねたところ、
「この国の中央領土の軍勢を束ねる要職に就いている人物だ。」
“赤髪の団長”が答えた。
大勢が〝へぇー〟といった感じで理解を示すなか、紹介された男性が、
「お嬢様、一度、城に戻ってはいただけませんでしょうか??」
そのように伺ってきたのである。
「いや、ボクは、家出同然で姿を消したから、誰にも合わせる顔がない。」
「今回、オワ-リン国に訪れたのは、故郷が神々に蹂躙されかねない状況に居ても立ってもいられなくなったからだ。」
「難は去ったから、明日の朝には、また旅立つよ。」
こう返したラーザに、
「そのご様子だと…、やはり、ご存知ないようですな。」
「……、非常に申し上げ難いのですが…、ラジッド様も、弟君も、既に、お亡くなりになられております。」
“白髪オールバックの男”が告げた。
「兄上と、ラルズが?!」
“鮮紅の豹”は驚きを隠せずにいる。
「……、三ヶ月ほど前の事です。」
「お二方とも、公務のため、都を出られました。」
「ラジッド様は東へ、ラルズ様は西に。」
「その道中、まずはラジッド様が、次の日にはラルズ様が、襲撃されてしまったのです。」
「賊の仕業かと思われましたが、一味の数人を捕らえた兵士らが拷問したところ、“第十三神国”が秘かに送り込んでいた集団であることが判明しました。」
「跡継ぎであらせられるお二人を抹殺するために。」
「更には、神どもがオワ-リン国に侵攻すべく戦の準備を整え始めている頃だという情報も得たのです。」
「我らが国主様は、心労が重なり、先日、お倒れになりました。」
「命に別状はございませんが、現在は臥せっておられます。」
男性の説明を受け、
「そんな事になっていたとは…。」
眉間にシワを寄せたラーザが、
「此度の軍勢は、誰が率いたんだ?」
素朴な疑問を口にした。
「ルリィザ様です。」
男の返答に、
「叔母上が!?」
「あー、でも、あの人の性分なら、不思議ではないか。」
“国主の娘”が納得する。
「若かりし頃は、何度か戦場で指揮されておられました。」
男性が伝え、
「そうなのか??」
ラーザが両目を〝パチクリ〟させた。
どうやら、初耳だったらしい。
「とにもかくにも……、一旦、城に帰ったら、どうだ?」
それとなく弥太郎に促され、
「ふむ…。」
少し考えた団長が、
「仲間の遺体を、都の墓地に埋葬してあげたい。」
“白髪の男”に視線を送る。
「それでしたら、今日はもう夜になりましたので、明朝にでも手配させましょう。」
「取り敢えず、城の霊安室に運ばれては如何ですかな??」
「“転移魔法”を使える者を、こちらに来させますので。」
男が述べたら、
「私達に埋葬させてくれないかな?」
「最後に、きちんと、お別れしたいし……。」
ラットが願い出た。
「そうだな。」
「ボクも一緒に行うよ。」
“鮮紅の豹”が同意したところ、
「俺も、いいか??」
「共に冒険した仲だし、何かと世話になったからな。」
紫蓮が訊ねたのである。
「勿論だ!」
「彼らも、きっと、喜んでくれるだろう。」
ラーザが快諾しつつ、遺体を優しく見つめた。
「だったら、俺たちも手伝うぜ。」
「なぁ? 皆!!」
提案したのは、グーランである。
この意見に、首を縦に振って賛成する[ゴッド・スレイヤーズ]であった―。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ペイニーのサーヴァント達
オスのスライム
コンフュージョンからパラライズに
165㎝だった背丈は170㎝くらいに
髪は眉あたりまでの長さ
顔立ちは可愛い系
ジョブは【騎士】
武器は“ラージソード”
スキルは[麻痺]
オスのブラックオーク
4Mだった身長は5Mに
ジョブは【戦士】
モーニングスターだった武器は、片方が直径1Mの円形で反対側が尖っている“グレートハンマー”に
スキルは[地撃]
メスで羊の獣人
ワーシープに
背丈は165㎝のまま
ルックスは可愛いらしい女性で、顔の側面が隠れるくらいの長さである白い髪はパーマがかったショートになっており、頭の左右には羊の角を有する
手から肘にかけて、足から膝にかけては、人間っぽいものの、羊の特徴が残っている
ジョブは【弓術士】
武器は“弓矢”
スキルは[氷撃]
メスのサラマンダー
3Mだった全長は4Mに
人型への変化が可能に
その際の背丈は180㎝くらいとなり、見た目はリザードマンの鱗が赤くなっている感じ
ジョブは【剣士】
武器は“サーベル”
スキルは[火炎]
コカトリス
鶏の頭部・竜の翼・蛇の尾といった容姿で、羽毛は黄色い
通常のニワトリより10倍の大きさに
スキルは[毒][石化]
唖然とするにラットに、
「ああ。」
ラーザが頷く。
「……、それで??」
「こちらの方は?」
秀嗣が尋ねたところ、
「この国の中央領土の軍勢を束ねる要職に就いている人物だ。」
“赤髪の団長”が答えた。
大勢が〝へぇー〟といった感じで理解を示すなか、紹介された男性が、
「お嬢様、一度、城に戻ってはいただけませんでしょうか??」
そのように伺ってきたのである。
「いや、ボクは、家出同然で姿を消したから、誰にも合わせる顔がない。」
「今回、オワ-リン国に訪れたのは、故郷が神々に蹂躙されかねない状況に居ても立ってもいられなくなったからだ。」
「難は去ったから、明日の朝には、また旅立つよ。」
こう返したラーザに、
「そのご様子だと…、やはり、ご存知ないようですな。」
「……、非常に申し上げ難いのですが…、ラジッド様も、弟君も、既に、お亡くなりになられております。」
“白髪オールバックの男”が告げた。
「兄上と、ラルズが?!」
“鮮紅の豹”は驚きを隠せずにいる。
「……、三ヶ月ほど前の事です。」
「お二方とも、公務のため、都を出られました。」
「ラジッド様は東へ、ラルズ様は西に。」
「その道中、まずはラジッド様が、次の日にはラルズ様が、襲撃されてしまったのです。」
「賊の仕業かと思われましたが、一味の数人を捕らえた兵士らが拷問したところ、“第十三神国”が秘かに送り込んでいた集団であることが判明しました。」
「跡継ぎであらせられるお二人を抹殺するために。」
「更には、神どもがオワ-リン国に侵攻すべく戦の準備を整え始めている頃だという情報も得たのです。」
「我らが国主様は、心労が重なり、先日、お倒れになりました。」
「命に別状はございませんが、現在は臥せっておられます。」
男性の説明を受け、
「そんな事になっていたとは…。」
眉間にシワを寄せたラーザが、
「此度の軍勢は、誰が率いたんだ?」
素朴な疑問を口にした。
「ルリィザ様です。」
男の返答に、
「叔母上が!?」
「あー、でも、あの人の性分なら、不思議ではないか。」
“国主の娘”が納得する。
「若かりし頃は、何度か戦場で指揮されておられました。」
男性が伝え、
「そうなのか??」
ラーザが両目を〝パチクリ〟させた。
どうやら、初耳だったらしい。
「とにもかくにも……、一旦、城に帰ったら、どうだ?」
それとなく弥太郎に促され、
「ふむ…。」
少し考えた団長が、
「仲間の遺体を、都の墓地に埋葬してあげたい。」
“白髪の男”に視線を送る。
「それでしたら、今日はもう夜になりましたので、明朝にでも手配させましょう。」
「取り敢えず、城の霊安室に運ばれては如何ですかな??」
「“転移魔法”を使える者を、こちらに来させますので。」
男が述べたら、
「私達に埋葬させてくれないかな?」
「最後に、きちんと、お別れしたいし……。」
ラットが願い出た。
「そうだな。」
「ボクも一緒に行うよ。」
“鮮紅の豹”が同意したところ、
「俺も、いいか??」
「共に冒険した仲だし、何かと世話になったからな。」
紫蓮が訊ねたのである。
「勿論だ!」
「彼らも、きっと、喜んでくれるだろう。」
ラーザが快諾しつつ、遺体を優しく見つめた。
「だったら、俺たちも手伝うぜ。」
「なぁ? 皆!!」
提案したのは、グーランである。
この意見に、首を縦に振って賛成する[ゴッド・スレイヤーズ]であった―。
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ペイニーのサーヴァント達
オスのスライム
コンフュージョンからパラライズに
165㎝だった背丈は170㎝くらいに
髪は眉あたりまでの長さ
顔立ちは可愛い系
ジョブは【騎士】
武器は“ラージソード”
スキルは[麻痺]
オスのブラックオーク
4Mだった身長は5Mに
ジョブは【戦士】
モーニングスターだった武器は、片方が直径1Mの円形で反対側が尖っている“グレートハンマー”に
スキルは[地撃]
メスで羊の獣人
ワーシープに
背丈は165㎝のまま
ルックスは可愛いらしい女性で、顔の側面が隠れるくらいの長さである白い髪はパーマがかったショートになっており、頭の左右には羊の角を有する
手から肘にかけて、足から膝にかけては、人間っぽいものの、羊の特徴が残っている
ジョブは【弓術士】
武器は“弓矢”
スキルは[氷撃]
メスのサラマンダー
3Mだった全長は4Mに
人型への変化が可能に
その際の背丈は180㎝くらいとなり、見た目はリザードマンの鱗が赤くなっている感じ
ジョブは【剣士】
武器は“サーベル”
スキルは[火炎]
コカトリス
鶏の頭部・竜の翼・蛇の尾といった容姿で、羽毛は黄色い
通常のニワトリより10倍の大きさに
スキルは[毒][石化]
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