雨に想う
雨の音が聞こえる。
憶えていない夢が置いていったその音は、いつも結孝の胸に理由のわからない痛みだけを残していく。
何かを忘れている。
誰かを探している。
ずっと埋まらない胸の穴を抱えたまま、結孝は生きてきた。
そんなある日、結孝は大学でピアノを弾く美しい青年、杏里と出会う。
杏里と出会ってから、結孝の日常は変わり始めた。
初めて会ったはずなのに、なぜか懐かしい。
もっとそばにいたくて、離れていると不安で仕方がない。
どうしてこんなにも惹かれるのか――。
結孝が思い出せずにいるその理由を、杏里は知っていた。
かつて互いを想いながらも結ばれなかった二人。
再びめぐり逢った今、運命が動き始める。
あのとき、掴めなかった手を今世こそ――。
**************
5万字程度の中編予定。
ストックがなくなるまでは、毎日、朝7時(昼の12:10から変更しました)に更新します。
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かつて互いを想いながらも結ばれなかった二人。
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