一人の命を救うために生み出された世界の危機に立ち向かうのは、結局のところたった一人の人間にすぎないのだ。彼ことを人々は敬意を込め勇者と呼ぶ。
とある富豪の一人娘が死に至る病にかかった。
富豪は「娘の命を救うためなら世界が滅びてもいい」と願い、そしてそれは実現された。
いまだ治療法が確立されていないこの病を癒すには、この世にない治療法を実現させる必要があった。
「ご主人様、残念ながら娘様を救うにはこの世界の素材だけでは足りませぬ」
「そうか。だが俺はこの程度では諦めない。この世界が娘を救わないというのなら、別の世界にでも助けを求めてやる!」
富豪は全財産を投げ打って異世界の召喚に没頭し、そしてそれは実現された。
とある地域のとある場所に、異世界は召喚された。
異世界からはありとあらゆる未知が召喚された。
その中には少女の命を救う奇跡も確かにあった。少女の命は確かに救われた。
しかしその代償はあまりに大きかった。
世界は異世界から溢れたモンスターに溢れ、門のある地帯はその危険性から「ダンジョン」とまで呼ばれるようになる。
これは、そんなダンジョンに挑むことになる一人の少年の物語。
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