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ドンドンッ!
山手の背中を拳で叩いて、待ってを示すも更にグイッと抱え込まれるだけで……
(まずい、まずい、まずい…!!!)
主張し始めた物はすぐには治らない。そこに山手の膝がわざとやってるだろうって程に当たってくる。
「あっ…や…っ……ふぅ……」
楓矢の中にも熱は篭る。ずっと吸われ舐められ、刺激し続けられてる口腔から下半身の中心に高まった熱を吐き出したくてうずうずするのを止められない。
勝手に腰が揺れる……
(なんで……こんな、事に……)
「まっ……ふっ…て……で…ちゃ……」
必死の抵抗で山手を少し引き剥がし、離れた口の間からもう待ってと懇願した。
「ふ…もう、無理?」
「む…りっ…」
キス攻撃は止まったけど、山手の膝はまだ当てられてる……
「分かった…出したい?」
「は…?」
「…宝利君…出したい?」
耳元で囁かれる、山手の低い声。色々と敏感になつているのに、息を吹き込むみたいに耳に声を入れられたら…
「…!?」
変な声が出るかと思った……なんとか堪えて、山手を引き剥がそうと、山手の上着を引っ張るのだが、力が入らない……
「や、め……」
「何を…?ここで話す事?」
しつこく耳元で山手は声を出す。その度に、柔らかくて少し湿った山手の唇が耳朶を掠め、低い声が耳の奥までくすぐって来る…
「もぅ………」
そろそろ限界だ。普段一人でする時にこんなになった事なんてなくて、楓矢は1人で混乱してる。
「宝利君…楽になりたい?」
(楽、に………)
悪魔の囁きの様な山手の声…
身体の熱は中心でドクドク脈打っているし、勝手に揺れてしまう腰も次なる刺激を待っているのは否定できない。
「…………出した………い……」
やっとの思いで、そう口に出した……
なんでかもう、我慢なんてできそうにない………
「分かった。」
言うが早いか、山手は素早く楓矢のズボンを下着ごと脱がせてしまう。ここが、学校で、それも保健室なんて事すっかり頭から飛んでる。
「ほら、宝利君…足は閉じちゃダメだよ?上手く触ってあげられない。大丈夫だから。楽になりたいんだろう?」
優しく山手は声をかけてくる。恥ずかしさと、どうにかして出してしまいたいもどかしさに楓矢の頭が焼き切れそうになって、思わず山手の腕にまた縋り付いてしまった。
「はや……くっ…ぁ…早く…!」
直ぐに楽になれると思っていたのに、下半身を脱がされただけでは楽になんてならない。自分でしようとしてもいつもと違う熱に翻弄されていて、頭が上手く回らない…
「うん…分かってる…これが怖かったんだろう…?大丈夫…楽におなり……」
「あっ…んぅ…っ…んんっ……んんんんっ!!」
昂った熱に当てられた熱い大きな手。自分でするのとは全く違う快感に、ただ飲まれていく感覚が恐ろしくて、必死に山手に縋りついた。
(何やった……!?……何やった、俺!?)
ここは通っている私立学校校舎の保健室だ。決して自室ではないし、いかがわしい事をする場所でもない、はず……
事が終わって徐々に熱が冷めてくれば、冷めてくるほど自分が何をして、何を求めて山手の腕に縋り付いたのか嫌でもはっきりと理解できるわけで………
スッと山手がかけてくれた布団の下で楓矢は身動き取れなくなる。
(何した……ほんとに…………)
男友達の前であんな痴態を晒すことも異常だが、ただの友達にあんなことする方もどうかと思うぞ………
聞いてみたい事は山の様にあるのだが、今はただ顔を合わせる事は勘弁願いたい……
「宝利君…?」
山手のいつもと変わらない声調に楓矢の方がビクッと肩を揺らす。
「ごめん、大丈夫?」
そっと掛けた布団の上から山手が頭を撫でてくる。
「………」
「少しびっくりしちゃった?」
(びっくりも何も………)
「ごめん…いきなりで、驚いたよね?」
「…………」
「うん…もっと段階を踏むべきだったかな?」
「…………ちょっと待て…山手君………」
「ん?」
「……なんだよ?段階を踏むって……?」
(何の為に?)
「うん、宝利君が驚かない様にゆっくり進めれば良かったかと思って……」
「……進める……?」
(何を…進める?)
「うん。あんなに乱れるのは怖いんだろう?」
(今、物凄いことをサラッと言った……!!)
「み…!み……み、乱れるって………」
「さっきみたいな事…怖かったよね?」
物凄く心から謝ってくれているのがわかるだけに、何故あんなことをしたのかと…!
「わ、わかってて……?」
「うん………」
「………何で………」
本当に信じられない…
「僕が、離したくなかったから……」
「!?……おま……山手君って……ゲイ…?」
目の前で、初めて見るかもしれない友人のカミングアウト。
「…違うよ。ただ、君が好きなだけ……」
ゆっくりのしかかってきた山手は楓矢の頭に確かにキスを落としている。
「………!?!?!?!?」
その場で叫ばなかった俺は偉いと思う……
山手の背中を拳で叩いて、待ってを示すも更にグイッと抱え込まれるだけで……
(まずい、まずい、まずい…!!!)
主張し始めた物はすぐには治らない。そこに山手の膝がわざとやってるだろうって程に当たってくる。
「あっ…や…っ……ふぅ……」
楓矢の中にも熱は篭る。ずっと吸われ舐められ、刺激し続けられてる口腔から下半身の中心に高まった熱を吐き出したくてうずうずするのを止められない。
勝手に腰が揺れる……
(なんで……こんな、事に……)
「まっ……ふっ…て……で…ちゃ……」
必死の抵抗で山手を少し引き剥がし、離れた口の間からもう待ってと懇願した。
「ふ…もう、無理?」
「む…りっ…」
キス攻撃は止まったけど、山手の膝はまだ当てられてる……
「分かった…出したい?」
「は…?」
「…宝利君…出したい?」
耳元で囁かれる、山手の低い声。色々と敏感になつているのに、息を吹き込むみたいに耳に声を入れられたら…
「…!?」
変な声が出るかと思った……なんとか堪えて、山手を引き剥がそうと、山手の上着を引っ張るのだが、力が入らない……
「や、め……」
「何を…?ここで話す事?」
しつこく耳元で山手は声を出す。その度に、柔らかくて少し湿った山手の唇が耳朶を掠め、低い声が耳の奥までくすぐって来る…
「もぅ………」
そろそろ限界だ。普段一人でする時にこんなになった事なんてなくて、楓矢は1人で混乱してる。
「宝利君…楽になりたい?」
(楽、に………)
悪魔の囁きの様な山手の声…
身体の熱は中心でドクドク脈打っているし、勝手に揺れてしまう腰も次なる刺激を待っているのは否定できない。
「…………出した………い……」
やっとの思いで、そう口に出した……
なんでかもう、我慢なんてできそうにない………
「分かった。」
言うが早いか、山手は素早く楓矢のズボンを下着ごと脱がせてしまう。ここが、学校で、それも保健室なんて事すっかり頭から飛んでる。
「ほら、宝利君…足は閉じちゃダメだよ?上手く触ってあげられない。大丈夫だから。楽になりたいんだろう?」
優しく山手は声をかけてくる。恥ずかしさと、どうにかして出してしまいたいもどかしさに楓矢の頭が焼き切れそうになって、思わず山手の腕にまた縋り付いてしまった。
「はや……くっ…ぁ…早く…!」
直ぐに楽になれると思っていたのに、下半身を脱がされただけでは楽になんてならない。自分でしようとしてもいつもと違う熱に翻弄されていて、頭が上手く回らない…
「うん…分かってる…これが怖かったんだろう…?大丈夫…楽におなり……」
「あっ…んぅ…っ…んんっ……んんんんっ!!」
昂った熱に当てられた熱い大きな手。自分でするのとは全く違う快感に、ただ飲まれていく感覚が恐ろしくて、必死に山手に縋りついた。
(何やった……!?……何やった、俺!?)
ここは通っている私立学校校舎の保健室だ。決して自室ではないし、いかがわしい事をする場所でもない、はず……
事が終わって徐々に熱が冷めてくれば、冷めてくるほど自分が何をして、何を求めて山手の腕に縋り付いたのか嫌でもはっきりと理解できるわけで………
スッと山手がかけてくれた布団の下で楓矢は身動き取れなくなる。
(何した……ほんとに…………)
男友達の前であんな痴態を晒すことも異常だが、ただの友達にあんなことする方もどうかと思うぞ………
聞いてみたい事は山の様にあるのだが、今はただ顔を合わせる事は勘弁願いたい……
「宝利君…?」
山手のいつもと変わらない声調に楓矢の方がビクッと肩を揺らす。
「ごめん、大丈夫?」
そっと掛けた布団の上から山手が頭を撫でてくる。
「………」
「少しびっくりしちゃった?」
(びっくりも何も………)
「ごめん…いきなりで、驚いたよね?」
「…………」
「うん…もっと段階を踏むべきだったかな?」
「…………ちょっと待て…山手君………」
「ん?」
「……なんだよ?段階を踏むって……?」
(何の為に?)
「うん、宝利君が驚かない様にゆっくり進めれば良かったかと思って……」
「……進める……?」
(何を…進める?)
「うん。あんなに乱れるのは怖いんだろう?」
(今、物凄いことをサラッと言った……!!)
「み…!み……み、乱れるって………」
「さっきみたいな事…怖かったよね?」
物凄く心から謝ってくれているのがわかるだけに、何故あんなことをしたのかと…!
「わ、わかってて……?」
「うん………」
「………何で………」
本当に信じられない…
「僕が、離したくなかったから……」
「!?……おま……山手君って……ゲイ…?」
目の前で、初めて見るかもしれない友人のカミングアウト。
「…違うよ。ただ、君が好きなだけ……」
ゆっくりのしかかってきた山手は楓矢の頭に確かにキスを落としている。
「………!?!?!?!?」
その場で叫ばなかった俺は偉いと思う……
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