紅(くれない)の深染(こそ)めの心、色深く
広大な秋津豊島を征服した瑞穂の国では、最後の戦の論功行賞の打ち合わせが行われていた。
その席で何と、「氷の美貌」と謳われる美しい顔で、しれっと国王の次男・紅緒(べにお)がそんな事を言い出した。
打ち合わせは阿鼻叫喚。そんななか、紅緒の副官を長年務めてきた出穂(いずほ)は、もう少し複雑な彼の本音を知っていた。
十三年前、敵襲で窮地に落ちった基地で死地に向かう紅緒を追いかけた出穂。
足を引き摺って敵中を行く紅緒を放っておけなくて、出穂は彼と共に敵に向かう。
「物好きだな、なんで付いてきたの?」
「なんでって言われても……解んねぇっす」
判んねぇけど、アンタを独りにしたくなかったっす。
告げた出穂に、紅緒は唐紅の瞳を見開き、それからくすくすと笑った。
交わした会話は
「私が死んでも代りはいるのに、変わったやつだなぁ」
「代りとかそんなんしらねっすけど、アンタが死ぬのは何か嫌っす。俺も死にたかねぇっすけど」
「そうか。君、名前は?」
「出穂っす」
「いづほ、か。うん、覚えた」
ただそれだけ。
なのに窮地を二人で脱した後、出穂は何故か紅緒の副官に任じられて……。
感情を表に出すのが不得意で、その天才的な頭脳とは裏腹にどこか危うい紅緒。その柔らかな人柄に惹かれ、出穂は彼に従う。
出穂の生活、人生、幸せは全て紅緒との日々の中にあった。
半年、二年後、更にそこからの歳月、緩やかに心を通わせていった二人の十三年は、いったい何処に行きつくのか──
読んでいて久しぶりにとても感動しました。素晴らしい作品だと思います。二人の素朴な純愛を上手に表現された作者様には頭が上がりません。私をこんな素敵な作品に出会わせてくれてありがとうございます。紅緒の人間不信には悲しくなるシーンが何度もありましたが、そこを明るく救ってくれる出穂には心が打たれました。これからも作者様の作品を楽しみにしていています。
はじめまして
完結お疲れ様でした😌💓そして ありがとうございました😆💕✨
「すっ好きっす」攻め様で好きになったのって出穂が初めてかも
ハッ!初恋!?
きっと紅緒様と築かれた関係は何十年経っても 変わらないんだろうな~
永久保存作品にさせて頂きます💕
こんばんは!
つい数時間前、会社帰りの電車の中でこちらの作品を見つけ、家に着く頃にはあっという間に読み終えてしまっていました…!驚
とても読みやすくて、世界観と登場人物がドストライクで、そして何より2人が尊いです。。
無自覚×無自覚ってこんなに萌えるんですね。
素敵な作品、ありがとうございます😭毎日の楽しみが増えて嬉しいです。
これからも楽しみにしています!!
こちらでは、はじめまして
あちらの名のりとは違いますが、どちらでもやしろ様の物語にいつも癒されております。
二人の重ねる日々に、比翼連理という言葉がふと浮かびます。
物語はまだ途中ですが、きっとこのお話に完結がついても、この二人はずっと寄り添って生きていくような、たとえやむを得ず物理的距離ができても心が寄り添っていくような、そんな気がします。
素敵な二人のお話を、有難うございます。
初めまして。
どこかで拝見したお名前…と思っていたら、しろひよの作者様!いつもAma○onオススメに載るので気になってましたが…、まさかBLでお名前を見かけると思ってなかったのでウキウキ拝読いたしました(^^)
完結していらっしゃるとの事。毎日続きを楽しみにお待ちしております。そろそろ寒くなって参りましたが、お体に気を付けてくださいませ。
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