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<エルフ達>
連行
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急いで、冒険者ギルドへ。早くしないと日が暮れる。
行き交う人々を見ながら、貴族用の馬車で冒険者ギルドへ乗りつけた。
馬車内は沈黙。
バリスに外で護衛してもらうと大体こう。サディスもこんな感じなので慣れている。そして私のが余裕がある。
師匠のが、内心は困惑しているだろう。
それでも問わないのは、口下手なためか。わかっていれば、フード姿の不気味ささえ感じない。
「嫌そうですね?」
顔を背けたようだけど、その仕草は肯定になる。ここの冒険者ギルドを避けた理由があって、貴族の家に直接きたのは面倒を避けるため。
目的がその人であると察したか一度立ち止まる。しかし諦め、もう冒険者ギルドに来た。受付へ。
「ギルド長に面会を。会わせたい人を連れてきた、と。」
「な、お前がなぜ?」
「アクレイオス、か。」
顔見知り、いや知り合い。師匠はダークエルフと呼ばれる武を尊ぶ一族。その系譜を同じくするエルフとは、交流もある。
「心配したぞ!何十年か手紙もなかっただろう?」
アクレイオスのが、お兄さん的立場らしい。年齢がいくつか忘れたな。見た目が30歳過ぎの2人が並ぶ。
(師匠の顔、じっくり見たの初めてだな。)
以前の記憶では、アクレイオスを面倒で避けたらしく、再会は果たしていない。後々、会えたら文句を言ってやると息巻いていたので、お節介で連れてきた。
(いいや、意趣返しみたいな気分。)
積もる話が収まるまで私は会話に入らず、紅茶を飲む。日が暮れるまでに帰れるか微妙だな。
師匠は街での宿泊は考えていないらしかったので、一緒にヴェーネン家へ行くと思う。
平原の森程度の魔物なら、危険はないか。
「なぜここに来たんだ?」
「来る気はなかった。」
師匠は森での用が終われば、冒険者ギルドに寄らずに帰った。前科ありだ。
ひと通りの会話がおさまれば、私の出番だ。
「森で探し物しているんだよね?」
私も理由は知らない、でも見つけて持ち帰ったのは知っている。いいや正確にはアクレイオスからの情報で無事持ち帰った事を聞いた。それ以外で会う事もなかった。
あの時は説明なし、事情を探らない方が良いと思ったので詳しくは聞き出していない。
そんな体力・気力もないくらい森で過ごしていました!
単に面倒だった可能性を感じている。
「ダウジングで大体の場所はわかる」
「信用度は?」
「精霊の愛子だ。」
「確かなのか?」
疑いはもっともだけど、師匠はついてくる。だって、他に当てが無いから。
そう言っていたのは記憶している。
幸に、やり方に文句はないようだけど、直ぐに手に入るとはいかない理由はあった。
行き交う人々を見ながら、貴族用の馬車で冒険者ギルドへ乗りつけた。
馬車内は沈黙。
バリスに外で護衛してもらうと大体こう。サディスもこんな感じなので慣れている。そして私のが余裕がある。
師匠のが、内心は困惑しているだろう。
それでも問わないのは、口下手なためか。わかっていれば、フード姿の不気味ささえ感じない。
「嫌そうですね?」
顔を背けたようだけど、その仕草は肯定になる。ここの冒険者ギルドを避けた理由があって、貴族の家に直接きたのは面倒を避けるため。
目的がその人であると察したか一度立ち止まる。しかし諦め、もう冒険者ギルドに来た。受付へ。
「ギルド長に面会を。会わせたい人を連れてきた、と。」
「な、お前がなぜ?」
「アクレイオス、か。」
顔見知り、いや知り合い。師匠はダークエルフと呼ばれる武を尊ぶ一族。その系譜を同じくするエルフとは、交流もある。
「心配したぞ!何十年か手紙もなかっただろう?」
アクレイオスのが、お兄さん的立場らしい。年齢がいくつか忘れたな。見た目が30歳過ぎの2人が並ぶ。
(師匠の顔、じっくり見たの初めてだな。)
以前の記憶では、アクレイオスを面倒で避けたらしく、再会は果たしていない。後々、会えたら文句を言ってやると息巻いていたので、お節介で連れてきた。
(いいや、意趣返しみたいな気分。)
積もる話が収まるまで私は会話に入らず、紅茶を飲む。日が暮れるまでに帰れるか微妙だな。
師匠は街での宿泊は考えていないらしかったので、一緒にヴェーネン家へ行くと思う。
平原の森程度の魔物なら、危険はないか。
「なぜここに来たんだ?」
「来る気はなかった。」
師匠は森での用が終われば、冒険者ギルドに寄らずに帰った。前科ありだ。
ひと通りの会話がおさまれば、私の出番だ。
「森で探し物しているんだよね?」
私も理由は知らない、でも見つけて持ち帰ったのは知っている。いいや正確にはアクレイオスからの情報で無事持ち帰った事を聞いた。それ以外で会う事もなかった。
あの時は説明なし、事情を探らない方が良いと思ったので詳しくは聞き出していない。
そんな体力・気力もないくらい森で過ごしていました!
単に面倒だった可能性を感じている。
「ダウジングで大体の場所はわかる」
「信用度は?」
「精霊の愛子だ。」
「確かなのか?」
疑いはもっともだけど、師匠はついてくる。だって、他に当てが無いから。
そう言っていたのは記憶している。
幸に、やり方に文句はないようだけど、直ぐに手に入るとはいかない理由はあった。
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