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変化する辺境
*控え室
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とにかく、水をしっかり飲んでおかないと。
一応、淑女教育の一環で各種の耐性は作られています。
当初、何その教育?って思ったのですけど、本当に役立ったので感謝しなければ。
お酒には強い方らしいですけど、毒物は縁がなかったですからね。
それが綺麗なドレスを着て、毒に縁がある煌びやかな場所に。足を踏み入れてしまいましたね。
誰も来ない部屋でドレスを脱ぎ、はしたない格好ですが胸元を緩められた。
それが良かったのかもしれない、ふかくいきができる。
(心蔵の音が落ち着きませんが。疲れのせいかしら?)
手筈は整っているので後は、まっすぐ歩けるくらいに回復させなければ。
もう一杯、水を飲み少し扇ぐ。
(毒の症状なのでしょうか。他には異変はありませんけど。)
ぐったりとカウチに体を預け、少し目を瞑っていましょう。
コンコンッ…
(ノック音ですね。頼んでいた服でしょうか?)
人払いされている区画の部屋にノックする理由が他にありません。
「どうぞ」
現れたのは…
ジュディアン様?!
メイド服を持ってきてくださったらしいです。
「具合はどうですか?」
平然とされるのも、釈然としませんが!
せめて、前を閉じて体を丸めます。
いつものジュディアン様なのが、悔しいのか恥の上塗りにならないのか?
混乱している私の反応に、近づいてきて
「熱がありますか?」
そっと額に添えられる手を触れ
「ヒャっ?!」
何故か、変な声が出てしまいます。
「すいません、わざとではないのですが…」
「ふむ。」
ついっと顎に添えられる手も心地よい
もっと触って欲しい。
すいっと彼の手に擦り寄る。扇状的な格好で私は意中の方にしなだれかかる。
変わらない表情は残念ですが、思いきってしまいましょう。
あられもない格好なのも、部屋に誰も来ないのも
「ちょうど良いと思いませんか?」
ふぅとため息を吐くお顔も素敵。
食べてしまいたい。
そう思って、唇をうばった。
逃げてしまわないように、抱きしめる。
今回ばかりは、逃がしてあげられないかもしれない。
動かないジュディアン様は、私を振り払わなかった。
一応、淑女教育の一環で各種の耐性は作られています。
当初、何その教育?って思ったのですけど、本当に役立ったので感謝しなければ。
お酒には強い方らしいですけど、毒物は縁がなかったですからね。
それが綺麗なドレスを着て、毒に縁がある煌びやかな場所に。足を踏み入れてしまいましたね。
誰も来ない部屋でドレスを脱ぎ、はしたない格好ですが胸元を緩められた。
それが良かったのかもしれない、ふかくいきができる。
(心蔵の音が落ち着きませんが。疲れのせいかしら?)
手筈は整っているので後は、まっすぐ歩けるくらいに回復させなければ。
もう一杯、水を飲み少し扇ぐ。
(毒の症状なのでしょうか。他には異変はありませんけど。)
ぐったりとカウチに体を預け、少し目を瞑っていましょう。
コンコンッ…
(ノック音ですね。頼んでいた服でしょうか?)
人払いされている区画の部屋にノックする理由が他にありません。
「どうぞ」
現れたのは…
ジュディアン様?!
メイド服を持ってきてくださったらしいです。
「具合はどうですか?」
平然とされるのも、釈然としませんが!
せめて、前を閉じて体を丸めます。
いつものジュディアン様なのが、悔しいのか恥の上塗りにならないのか?
混乱している私の反応に、近づいてきて
「熱がありますか?」
そっと額に添えられる手を触れ
「ヒャっ?!」
何故か、変な声が出てしまいます。
「すいません、わざとではないのですが…」
「ふむ。」
ついっと顎に添えられる手も心地よい
もっと触って欲しい。
すいっと彼の手に擦り寄る。扇状的な格好で私は意中の方にしなだれかかる。
変わらない表情は残念ですが、思いきってしまいましょう。
あられもない格好なのも、部屋に誰も来ないのも
「ちょうど良いと思いませんか?」
ふぅとため息を吐くお顔も素敵。
食べてしまいたい。
そう思って、唇をうばった。
逃げてしまわないように、抱きしめる。
今回ばかりは、逃がしてあげられないかもしれない。
動かないジュディアン様は、私を振り払わなかった。
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