上司と部下の恋愛事情

朔弥

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幸せの形

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「真尋、珈琲飲む?」
 松永達が帰った後、海里は珈琲を2つ持ってリビングの真尋が座っているソファーの隣に腰をおろした。
「···ありがとう。何か···俺、海里に色々としてもらってばかりで···」
 真尋は珈琲を受け取りながら、申し訳ないような表情を浮かべる。
 料理も出来ず、家事全般をそつなくこなしてしまう海里の前では逆に彼の手をわずらわせてしまう事になり手を出せずにいた。
「気にしなくていいよ。料理も好きでやってるしね」
「でも···それじゃあ···」
 自分ばかりが与えられるばかりで、海里の為に何もしてあげられない。負担になっただけなのではないだろうか、と不安な瞳で海里を見た。
 海里はそんな真尋の気持ちに気づき、柔らかな笑みを浮べると真尋の手から珈琲カップを取りテーブルの上に置いた。そして真尋の頬に手で触れる。
「いてくれるだけでいい···俺を愛して···ずっと側にいて···」
 囁きながら口づけられ、それに応えるように真尋は唇を開き海里を受け入れた。
 舌を絡ませ、互いの吐息が混ざり合う。
「···んっ····」
 鼻腔から甘い声が洩れると、海里は真尋の唇を軽く甘噛みし、唇を離した。
「真尋と同じ時間ときを過ごしたい···俺と家族になって···」
 真尋は少し驚いた表情かおをした後、
「まるでプロポーズみたいだ」
 と、ふふっと笑った。
「そのつもりで言ったんだけどな···」
 海里の真剣な眼差しにドキリとする。
「···本当に?」
「本気だよ···法律では無理でも気持ちでは家族になれるから···今度、指輪を買いに行こうか···」
「···うん。俺も···海里と家族になりたい···」
 真尋は瞳を閉じ、海里の胸に顔を埋めた。真尋の躰を受け止め、海里は愛おしく抱きしめた。


 もう···離さない


 だから ───···


 ───── 俺から逃げないで






─────────────────────




 ここまでお付き合い下さりありがとうございました!
 ここで【完結】となります。
 お気に入りに登録して頂き、読んでもらえている事が本当に嬉しく、感謝しかありません///

 話しを思いついたら番外編でSSを書きたい···とは思っています。(指輪を買いに行く話しは書こうかと···)

 
 ありがとうございました。


        (2022.03.12)


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