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番外編
指輪 1
しおりを挟むジュエリーショップの店構えは煌やかで、硝子の多く使われた造りの店舗は通りからでも中の様子が伺えた。
数組の客がショーケースを見ながら幸せそうな表情をしている。だが、そのどのカップルも男女の組み合せである事に真尋は気づかされる。
無理···かもしれない···
一緒に指輪を買いに行こうと言われ頷きはしたが、店内の男女のカップルを目の当たりにしてしまうと、男同士でジュエリーショップに入るには敷居が高すぎる。
「真尋?」
店の入口から少し離れた場所で足を止めてしまった真尋に海里はどうしたのかと、振り返った。
「あ···」
真尋はどう答えればいいのか迷い、足を止めてしまった理由を言葉に出来ないでいた。
人の目が気になるから店に入りにくい。
一言で言ってしまえばそうなのだが、海里と付き合ってる事に後ろめたさを抱いているわけでも恥ずかしい事だと思っているわけではない。だが、世間の目からすれば自分達がどんな目に映っているかくらいは分かっていた。
本気で想い合っている自分達を何も知らない彼らに興味本位で見られたくなかった。
どう言えば誤解されずに伝えられるのか···
困った顔で見つめた真尋に海里は優しく微笑んだ。
「ここの近くに美味しい珈琲のお店があるの知ってる?せっかくだから飲んで帰ろうか」
海里は真尋の手を取り歩き出した。
ジュエリーショップの入口の横を通り過ぎていく。
指輪を買いに行こうと嬉しそうに言っていたのに、店に入る勇気のない自分を見ても、少しも責める顔をせず優しい笑みを崩さない海里にチクリと胸が傷んだ。
「······ごめん」
俯きながら小さく呟く。
「無理しなくていいよ。指輪がなくても···こうして手を繋いでくれるだけで真尋が俺を想ってくれているのは分かるから」
海里の言葉に真尋は顔を赤らめた。
どうして彼はこんなにも、欲しい言葉が分かるのだろうか。
言葉を返す代わりに真尋は繋いだ手にキュッと力を込めた。
こんなにも全身で愛してくれる彼に何も返せない自分がもどかしい
もっと彼を愛したいのに ────
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漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
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漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
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この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
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この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
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