君を好きにならない ――担当作家は、恋をしてはいけない相手だった
君を好きにならない
――担当作家は、恋をしてはいけない相手だった
新人BL作家・平塚真琴、19歳。
新人賞を受賞してデビューしたものの、その後の作品は思うように売れず、次第にアイデアも枯渇していた。
そんな真琴の担当編集者になったのは、32歳の向井司。
軽い口調で飄々としている司だが、仕事には真剣。真琴の才能を信じ、作家として成長できるよう支えていく。
しかし、性描写をうまく書けない真琴に必要なのは、机上の説明だけではなかった。
「……じゃあ、実際に試してみるか?」
小説を書くために始まった、二人だけの特別な時間。
身体に触れること。
相手の反応を知ること。
今まで意識もしなかった相手の存在を、否応なく意識してしまうこと。
それは、原稿を完成させるための経験にすぎないはずだった。
――なのに、どうして。
仕事相手でしかなかったはずの男が、少しずつ、自分の中で特別な存在になっていく。
けれど、司には真琴を好きになってはいけない理由があった。
思いを伝えることも、簡単には踏み込むこともできない。
大切だからこそ、近づけない距離がある。
そして、司に思いを寄せる男・マサシの存在が、二人の関係を揺さぶっていく――。
仕事から始まった、二人の関係。
好きになってはいけない相手への思い。
自分でも知らなかった恋心。
けれど、二人の間には、まだ知らない大きな壁があった――。
――担当作家は、恋をしてはいけない相手だった
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