上 下
67 / 84

66

しおりを挟む
あれから1年
「じゃあタール様。行ってきま~す。」
「待って。シュルク。どこいくつもり?」
「遊学に行くの。ここの気候よりも私の体調に適しているんだって。父様が用意してくれたの。」
「…本当に行くの?」
タール様…そんな目をしないで…
「外に出なかったから私の体はかなり弱ってしまったの。だからその体の為にもね?」
「分かった。行っておいで。元気になったら戻ってきてね。」
「分かってるわ。私にとってここが家だもの。」
私は数人のメイドを連れ遊学先へと向かった。
遊学と言っているが本当は…人質だ。
タール様には黙っていたけど遊学先とこの国の友好関係を築くために人質は必要なんだ。
タール様はたった1人しか居ない王子様だし…
てことで私が行くことになったんだ
ごめんなさい
タール様…
私じゃない他の方を探してね
私はもう帰れない可能性の方が高いから
さようなら…
タール様私の愛する人
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

進芸の巨人は逆境に勝ちます!

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:92pt お気に入り:1

そこまで言うなら徹底的に叩き潰してあげようじゃないか!

恋愛 / 完結 24h.ポイント:1,462pt お気に入り:43

mの手記

現代文学 / 連載中 24h.ポイント:646pt お気に入り:0

藍色の空を越えて

恋愛 / 完結 24h.ポイント:7pt お気に入り:9

出雲死柏手

エッセイ・ノンフィクション / 完結 24h.ポイント:319pt お気に入り:3

ここはあなたの家ではありません

恋愛 / 完結 24h.ポイント:53,555pt お気に入り:2,028

9歳の彼を9年後に私の夫にするために私がするべきこと

恋愛 / 完結 24h.ポイント:1,235pt お気に入り:102

夢見の館

ホラー / 完結 24h.ポイント:298pt お気に入り:1

処理中です...