溶けて崩れ落ちるまで
今年の盆は実家に帰ることにした。休みがたくさん取れたから。
郷里に向かって車を走らせる俺の隣にはしばらく前にSNSで知り合った女。なんとなく印象に残らない女だ。実家が俺の郷里に近いらしい。だから、途中まで乗せて行く予定だった。
「あのさ、高速降りたところに廃墟があるんだ。探検しない?」
その廃社にたどり着くまでは。
郷里に向かって車を走らせる俺の隣にはしばらく前にSNSで知り合った女。なんとなく印象に残らない女だ。実家が俺の郷里に近いらしい。だから、途中まで乗せて行く予定だった。
「あのさ、高速降りたところに廃墟があるんだ。探検しない?」
その廃社にたどり着くまでは。