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セシリアサイド クールビューティーのギャップ。
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セシリアサイド
「お茶菓子は何にいたしましょうか?」
蓮の問いにセシリアは此処に来る時車窓から見たパフェを思い出し、リクエストした。
「なんて綺麗なんでしょう」
結城家のシェフが作ったフルーツパフェを見ながらセシリアが少女らしくはしゃいでいる。
「違うって分かっててもパフェ見てセレナがはしゃぐなんて」
今目の前にいるのはクールビューティーのセレナの姿なのだ。
アリスは額に手を当て、ガックリしているが、蓮は嬉しそうにセシリアを見ている。
「お兄様?」
「セレナ様は素直で無いから、こうした事に感情を出せなかったが、きっとセレナ様も甘い物がお好きな筈だ」
父親の様な慈愛が籠る蓮の言葉にアリスは更に頭を抱えた。
「お兄様、セレナが?」
「ん?どうした?」
「どうなさいましたの?」
食べ辛いパフェを綺麗な所作で食べているセシリアが首を傾げながら頭を抱えるアリスを見た。
「もういいや。セシリアさん、パフェ美味しい?」
「ええ、とても。セレナ様の記憶にもパフェとかケーキの記憶が沢山ありますから、きっとお好きなのでしょう」
セシリアの言葉にクールなイメージがあるセレナの以外な一面を知り、唖然としながら蓮に目を向けた。
「セレナ様の視線がケーキに良く止まっているからね」
接点が自分より少ない兄の侮れなさにアリスの口元が引き攣った。
「内緒ですが、セレナ様はアリス様が甘い物が苦手で、ブラックコーヒーを好んでいる姿に憧れている様ですわ」
セシリアが束の間の休暇を楽しむ悪戯っ子のようにクスクス笑いながらセレナの秘密を暴露した。
知らなかった情報にアリスの顔が赤くなる。
「お茶菓子は何にいたしましょうか?」
蓮の問いにセシリアは此処に来る時車窓から見たパフェを思い出し、リクエストした。
「なんて綺麗なんでしょう」
結城家のシェフが作ったフルーツパフェを見ながらセシリアが少女らしくはしゃいでいる。
「違うって分かっててもパフェ見てセレナがはしゃぐなんて」
今目の前にいるのはクールビューティーのセレナの姿なのだ。
アリスは額に手を当て、ガックリしているが、蓮は嬉しそうにセシリアを見ている。
「お兄様?」
「セレナ様は素直で無いから、こうした事に感情を出せなかったが、きっとセレナ様も甘い物がお好きな筈だ」
父親の様な慈愛が籠る蓮の言葉にアリスは更に頭を抱えた。
「お兄様、セレナが?」
「ん?どうした?」
「どうなさいましたの?」
食べ辛いパフェを綺麗な所作で食べているセシリアが首を傾げながら頭を抱えるアリスを見た。
「もういいや。セシリアさん、パフェ美味しい?」
「ええ、とても。セレナ様の記憶にもパフェとかケーキの記憶が沢山ありますから、きっとお好きなのでしょう」
セシリアの言葉にクールなイメージがあるセレナの以外な一面を知り、唖然としながら蓮に目を向けた。
「セレナ様の視線がケーキに良く止まっているからね」
接点が自分より少ない兄の侮れなさにアリスの口元が引き攣った。
「内緒ですが、セレナ様はアリス様が甘い物が苦手で、ブラックコーヒーを好んでいる姿に憧れている様ですわ」
セシリアが束の間の休暇を楽しむ悪戯っ子のようにクスクス笑いながらセレナの秘密を暴露した。
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