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番外編
新婚旅行【3】♡
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あまりに心許ない湯あみ着がかきわけられると、その下には下着など着けていない。
貴明はみゆきの足を割り、くいっと自分の足を押し上げてくる。
無防備な秘所と花芽が軽く押しつぶされ、みゆきはびくんとした。
「んんっ……」
思わず甘く蕩けた声が出る。
みゆきは慌てて自分の口を両手で押さえた。
(すぐそこに、ひとがいる、のに……)
洞窟風呂の中にひとけはないけれど、覗かれたら貴明と密着したみゆきの姿は見えてしまう。
こんなに顔が赤かったら、何をしているかバレてしまうかもしれない……。
(こらえなきゃ)
みゆきはそう思っているのに、貴明は押し上げてくる動作をやめない。
「んっ、ふぅ……んんっ」
みゆきは涙目になりながら、秘所から這い上る感覚に耐えた。
微弱な電流みたいな快感を散らそうとして腰をもだえさせると、いつの間にかぬかるんだ秘所がさらに強く擦られてしまう。
(これじゃ、まるで、自分から気持ちよくなりに行っているみたい)
ますます真っ赤になるみゆきの耳元で、ふふ、と貴明が笑った。
「気持ちがいいんだね。いいんだよ。今は生娘みたいには見えない……」
甘やかな声だ。
とろんとした蜜のような声をみゆきの耳に注いでから、貴明は耳たぶを少しきつく噛んでくる。
「ひゃぅ……!」
みゆきの目の前には、白い火花がぱちぱちと飛んだ。
すっかり心を甘く溶かされたあとに軽い痛みを与えられると、体はそれを快感と誤解するのだ。
ふるふると震えるみゆきを後ろから抱きしめて、貴明は子どもをあやすように繰り返す。
「かわいい。かわいいよ、みゆき。愛しいみゆき」
「たかあき、さ……」
「いいんだよ、感じて」
愛しいひとに優しく言われると、心のどこかがどうしても安堵してしまう。
こんなところで感じて、いいわけがない。
いいわけがないのに、あらがえない。
(いいんだ。気持ちよくて、いいんだ……)
気づけば、みゆきの腰は本能的に快楽を求めて前後に動きだしていた。
湯の中でも明らかに潤んだ場所を、貴明の硬い足に擦り付けて快楽を拾おうとする。
筋張った男の体にこねられた花芽からは、絶えず細やかな刺激がぴりぴりと上がってきた。自分の指でなぶるよりもよほどもどかしい快感なのに、相手が貴明なだけですぐに体が酔ってしまう。
みゆきの表情は自然と蕩けた。
(はしたない……けど、離れたくない……)
もはや羞恥も忘れかけてぼうっとしていると、湯浴み着の上から胸のてっぺんをつままれた。
感覚の凝った場所から強い刺激が突き抜けて、みゆきは悲鳴を上げそうになる。
「ひぃっ……!」
すんでのところで強く口を押さえることが出来たけれど、危うかった。
目を瞠って息を吐けるみゆきの背後で、貴明はわざとらしく囁く。
「頑張って声を潜めて。俺もあなたの色っぽすぎる姿を温泉郷に宣伝する気はないから」
「は、はぃ、がんばり、ます……」
みゆきは壊れた人形みたいにうなずく。
「くぅぅっ……!」
その間も、貴明はみゆきの胸をもてあそんでいた。
形が変わるくらいにこねたかと思うと、両方の先をつまんでぎゅうっと寄せる。
そうして湯浴み着からこぼれた胸と胸の先をすりあわせられると、たまらない快感が胸全体を覆い尽くし、みゆきは派手に身もだえた。
「ぁっ、あっ……ああ……」
身もだえれば身もだえるほど秘所にも刺激が走り、みゆきは生理的な涙をこぼす。
貴明は目尻を色っぽい赤に染めてみゆきを見下ろし、至極優しく囁いた。
「頑張るあなたも、美しい……複雑だな。かわいいみゆきを隠しておきたいし、自慢したい気もする……やっぱり、そこの壁に手を着かせて、突っこんでしまおうか?」
「そ、そんな……ぁぁっ! あぅ……」
酷い、と思うのに、犯される自分を想像しただけで、みゆきは背を反らして軽く達してしまった。
貴明になら、彼にされるなら、どんなことでも嬉しい。
彼はそんな人ではないけれど、実際にやれと言われたら、どんな場所でも彼を受け入れてしまう気がする。しかも被虐的な欲望に塗れてあえぎ、彼のことを悦ばせてしまうに違いない……。
そんなことを思っていると、もう、どうにもたまらない気分になってしまった。
(欲しい)
みゆきははっきりと思い、自分の体を背後にいる貴明に密着させる。
彼の足で擦っていた秘所で、凝った貴明自身を探そうとする。
すっかりと硬くなった彼自身は、すぐにみゆきの尻に当たった。
「どうしたの、自分から尻を押しつけて。ひょっとして、本当に突っこまれたいの?」
貴明は面白そうに囁いてくる。
みゆきは、はっ、はっ、と不自由な息を吐き、言葉で答える代わりに、自分の秘所で貴明自身を挟む。
ちゅ、と秘唇が貴明の茎部分に口づけをした感触。
ぶるる、と震え、みゆきは囁く。
「……なら……」
「なに?」
貴明がみゆきの細い腰を掴み、前後に動かして秘所と陰茎をすりあわせる。
茎の表面に浮いた血管のでこぼこすら感じる気がして、みゆきは必死に言葉をつむいだ。
「貴明さんが……そう、したい、なら……します、私……したい、です」
「そう……? ……困ったな」
貴明はみゆきの背後で深いため息を吐くと、ふとみゆきの顎を取った。
顔をあおのけさせ、後ろから深く口づけをする。
(甘い……けれど……)
貴明の口づけはどこか穏やかだった。
労るように何度も、何度もみゆきの唇に触れてくれる。
そうしてひたすら優しくされると、みゆきの中で吹き荒れていた被虐的な欲は少しずつ尖りを失っていく。
「ふぅ……」
やがて長い口づけから解放され、みゆきは小さなため息を吐いた。
貴明はそんな彼女の顔を見ると、どこか困ったように笑う。
「すまないね、あなたがあまりに可愛いから、意地悪をしてしまった。……そろそろ出て、ふたりきりになれるところに行こう」
「は、はい……」
ふたりきり、と言われてしまうと、治まった熱がまたわずかに温度を上げる。
二人の旅行は、まだ始まったばかりだ。
貴明はみゆきの足を割り、くいっと自分の足を押し上げてくる。
無防備な秘所と花芽が軽く押しつぶされ、みゆきはびくんとした。
「んんっ……」
思わず甘く蕩けた声が出る。
みゆきは慌てて自分の口を両手で押さえた。
(すぐそこに、ひとがいる、のに……)
洞窟風呂の中にひとけはないけれど、覗かれたら貴明と密着したみゆきの姿は見えてしまう。
こんなに顔が赤かったら、何をしているかバレてしまうかもしれない……。
(こらえなきゃ)
みゆきはそう思っているのに、貴明は押し上げてくる動作をやめない。
「んっ、ふぅ……んんっ」
みゆきは涙目になりながら、秘所から這い上る感覚に耐えた。
微弱な電流みたいな快感を散らそうとして腰をもだえさせると、いつの間にかぬかるんだ秘所がさらに強く擦られてしまう。
(これじゃ、まるで、自分から気持ちよくなりに行っているみたい)
ますます真っ赤になるみゆきの耳元で、ふふ、と貴明が笑った。
「気持ちがいいんだね。いいんだよ。今は生娘みたいには見えない……」
甘やかな声だ。
とろんとした蜜のような声をみゆきの耳に注いでから、貴明は耳たぶを少しきつく噛んでくる。
「ひゃぅ……!」
みゆきの目の前には、白い火花がぱちぱちと飛んだ。
すっかり心を甘く溶かされたあとに軽い痛みを与えられると、体はそれを快感と誤解するのだ。
ふるふると震えるみゆきを後ろから抱きしめて、貴明は子どもをあやすように繰り返す。
「かわいい。かわいいよ、みゆき。愛しいみゆき」
「たかあき、さ……」
「いいんだよ、感じて」
愛しいひとに優しく言われると、心のどこかがどうしても安堵してしまう。
こんなところで感じて、いいわけがない。
いいわけがないのに、あらがえない。
(いいんだ。気持ちよくて、いいんだ……)
気づけば、みゆきの腰は本能的に快楽を求めて前後に動きだしていた。
湯の中でも明らかに潤んだ場所を、貴明の硬い足に擦り付けて快楽を拾おうとする。
筋張った男の体にこねられた花芽からは、絶えず細やかな刺激がぴりぴりと上がってきた。自分の指でなぶるよりもよほどもどかしい快感なのに、相手が貴明なだけですぐに体が酔ってしまう。
みゆきの表情は自然と蕩けた。
(はしたない……けど、離れたくない……)
もはや羞恥も忘れかけてぼうっとしていると、湯浴み着の上から胸のてっぺんをつままれた。
感覚の凝った場所から強い刺激が突き抜けて、みゆきは悲鳴を上げそうになる。
「ひぃっ……!」
すんでのところで強く口を押さえることが出来たけれど、危うかった。
目を瞠って息を吐けるみゆきの背後で、貴明はわざとらしく囁く。
「頑張って声を潜めて。俺もあなたの色っぽすぎる姿を温泉郷に宣伝する気はないから」
「は、はぃ、がんばり、ます……」
みゆきは壊れた人形みたいにうなずく。
「くぅぅっ……!」
その間も、貴明はみゆきの胸をもてあそんでいた。
形が変わるくらいにこねたかと思うと、両方の先をつまんでぎゅうっと寄せる。
そうして湯浴み着からこぼれた胸と胸の先をすりあわせられると、たまらない快感が胸全体を覆い尽くし、みゆきは派手に身もだえた。
「ぁっ、あっ……ああ……」
身もだえれば身もだえるほど秘所にも刺激が走り、みゆきは生理的な涙をこぼす。
貴明は目尻を色っぽい赤に染めてみゆきを見下ろし、至極優しく囁いた。
「頑張るあなたも、美しい……複雑だな。かわいいみゆきを隠しておきたいし、自慢したい気もする……やっぱり、そこの壁に手を着かせて、突っこんでしまおうか?」
「そ、そんな……ぁぁっ! あぅ……」
酷い、と思うのに、犯される自分を想像しただけで、みゆきは背を反らして軽く達してしまった。
貴明になら、彼にされるなら、どんなことでも嬉しい。
彼はそんな人ではないけれど、実際にやれと言われたら、どんな場所でも彼を受け入れてしまう気がする。しかも被虐的な欲望に塗れてあえぎ、彼のことを悦ばせてしまうに違いない……。
そんなことを思っていると、もう、どうにもたまらない気分になってしまった。
(欲しい)
みゆきははっきりと思い、自分の体を背後にいる貴明に密着させる。
彼の足で擦っていた秘所で、凝った貴明自身を探そうとする。
すっかりと硬くなった彼自身は、すぐにみゆきの尻に当たった。
「どうしたの、自分から尻を押しつけて。ひょっとして、本当に突っこまれたいの?」
貴明は面白そうに囁いてくる。
みゆきは、はっ、はっ、と不自由な息を吐き、言葉で答える代わりに、自分の秘所で貴明自身を挟む。
ちゅ、と秘唇が貴明の茎部分に口づけをした感触。
ぶるる、と震え、みゆきは囁く。
「……なら……」
「なに?」
貴明がみゆきの細い腰を掴み、前後に動かして秘所と陰茎をすりあわせる。
茎の表面に浮いた血管のでこぼこすら感じる気がして、みゆきは必死に言葉をつむいだ。
「貴明さんが……そう、したい、なら……します、私……したい、です」
「そう……? ……困ったな」
貴明はみゆきの背後で深いため息を吐くと、ふとみゆきの顎を取った。
顔をあおのけさせ、後ろから深く口づけをする。
(甘い……けれど……)
貴明の口づけはどこか穏やかだった。
労るように何度も、何度もみゆきの唇に触れてくれる。
そうしてひたすら優しくされると、みゆきの中で吹き荒れていた被虐的な欲は少しずつ尖りを失っていく。
「ふぅ……」
やがて長い口づけから解放され、みゆきは小さなため息を吐いた。
貴明はそんな彼女の顔を見ると、どこか困ったように笑う。
「すまないね、あなたがあまりに可愛いから、意地悪をしてしまった。……そろそろ出て、ふたりきりになれるところに行こう」
「は、はい……」
ふたりきり、と言われてしまうと、治まった熱がまたわずかに温度を上げる。
二人の旅行は、まだ始まったばかりだ。
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