冷徹王子が、婚約破棄した私を今さら溺愛してきます

 「――リリアーナ・エルフォード。お前との婚約を破棄する」

その言葉が放たれた瞬間、会場の空気が凍りついた。
 煌びやかな舞踏会場の中央で、冷徹と称される王太子――レオンハルト殿下が、感情の一片も見せずに告げる。

 私は微笑んで一礼した。
 ずっとこの瞬間が来ることは、予感していたから。

「……承知いたしました。殿下のご意志に逆らうことはいたしませんわ」
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