『王国一の高嶺の花と噂の私ですが、五歳の頃から過保護な王太子殿下に一途に溺愛されております』
ステラ・フォン・アストリアは、「王国一の淑女」「高嶺の花」と誰もが遠巻きに見上げる公爵令嬢。控えめで上品な佇まいを見せる彼女だが、その胸の奥には、国や婚約者の間違った行動には毅然と正論を突きつけられる、誰よりも強い「芯」を秘めていた。彼女がそれほどまでに努力を重ね、気高くあろうとするのには理由がある。五歳のあの日、第一王子であるジョシュア・ド・ルミナスの婚約者に選ばれたステラ。厳しい皇太子妃教育の重圧に泣いていた彼女を見つけ、優しく手を引いてくれたのが、幼き日のジョシュアだった。「僕のお嫁さんになって、ずっと隣で支えてほしい」その言葉に救われたステラは、大好きな彼に相応しい妃になるため、血の滲むような努力を片時も怠らずに成長してきたのだ。そしてジョシュアもまた、自分を孤独から救い、一途に努力を続けてくれたステラを、世界で一番大切に深く溺愛していた。やがて二人は、ルミナス王立学院に通う年齢になる。学院でも、周囲からは「近寄りがたい完璧な双璧」として見られる二人だが、人目のない生徒会室に一歩入れば、ジョシュアの独占欲が爆発する極甘な日常が待っていた。ステラの双子の兄であり、ジョシュアの優秀な筆頭補佐官でもあるシエルは、そんな二人の甘すぎる空間に日々やれやれと呆れつつも、誰よりも二人を支え、守っていく。しかし、完璧な二人の周りには様々な試練が。一年生の頃には、ステラを羨む令嬢たちからの陰湿な嫌がらせが発生。だがステラは淑女の気品を保ったまま正論で論破し、裏ではジョシュアとシエルが圧倒的な権力で悪意を根絶やしにする。二年生になると、国政の重圧から焦り、冷酷な判断を下そうとするジョシュアの前にステラが立ちはだかる。「それはお間違えです、ジョシュア様。今のあなたは、ただの暴君ですわ」命がけで自分を正してくれるステラの美しき正論に、ジョシュアは救われ、二人の絆はさらに強固なものへと昇華していく。三年生には、シエルの婚約者である第一王女シャルルも入学。ゆるふわな見た目とは裏腹に、鉄壁の頭脳と芯の強さを持つシャルルも加わり、二対の最強カップルは他国からの邪魔者をも完璧に撃退。そして迎えた卒業式の夕暮れ、五歳からの約束を果たすプロポーズを経て、二人はついに最高に華やかな婚礼の儀を迎える。神の前ではなく、これまで見守ってくれた国王夫妻の前で、お互いを「甘やかし、時に正し、支え合う」と己の言葉で誓い合う二人。お互いの瞳の色である『サファイア』と『エメラルド』の宝石を胸に輝かせ、世界一の幸福のなかで、二人は永遠のキスを交わすのだった。
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