50 / 95
ルーカスの不安
しおりを挟む
ルーカスは、マルゲリーターの部屋の前に立っている。
何時もならば癇癪を起し、怒声が聞こえて来るのだが、恐ろしく静かであった。
様子を伺っていたのだが、執事の報告にあった泣き声は聞こえて来ないので、寝ているのかと考えた。
もしも寝ているのならば起こすのは可哀想かと思ったのだが、寝顔だけでも見ておこうと思い扉を叩くと、中からか細い声が聞こえて来たのだ。
「………どうぞ」
「!?」
ルーカスは、この部屋の主が入れ替わったのかと思う程の衝撃を受けた。
「マルゲリーター。僕だ、入っても構わないか」
暫くすると扉が開き、顔を腫らしたマルゲリーターが立っていた。
ルーカスは傍に控えていたメイドに医者を呼んで来る様に伝えると、マルゲリーターの部屋に入ったのだが、ただならぬ妹の態度と部屋の荒れ様に困惑していた。
取り敢えず踏み入れてみたが、とてもソファーに腰かけてゆっくりと話せる様な場所ではなかったのである。
「マルゲリーター、サロンへ行こう。お茶を飲みながら、話がしたい」
「………はい」
ルーカスはソファーに腰かける事を躊躇い、サロンへと移動をしたのだが、戻って来るまでに部屋の掃除をしておく様にと指示を出していた。
先程はシルベスとエレインとお茶をしていた場所に、今はマルゲリーターと向かい合って座っている。
何時もならば、矢継ぎ早に捲し立てて来るのだが、一向に口を開こうとしないので、ルーカスの方から声を掛けた。
「食事をまともに摂っていないと聞いたが、何故食べない。少し痩せたのではないか」
一週間振りと言うのもあるが、ふっくらとしていた身体が、一回り小さくなった様に見えたのだ。
マルゲリーターは俯いたままで、やはり何も話そうとはしなかった。
ふと手元を見ると、ハンカチを握りしめている。
『あれは…祝賀会で、アルフレッドが最後の贈り物だと渡したハンカチか』
ルーカスは、理解出来なかった。
こんなに憔悴する程アルフレッドの事を思っていたのならば、何故隣に立つに相応しい令嬢になる為の努力をしなかったのか…
そこで、気付いてしまったのだ。
努力をしなかったのは事実だが、しなくても妃になれると信じ込まされていたのだろう。
ルーカスが知るマルゲリーターは、初対面から横柄な態度で自分が一番だと思っていたのだ。
そう育てられたのもあるが、六歳ならば幾らでも直す事は可能だった筈だ。
しかしいくらアルフレッドが正そうとしても、シルベスとアマンダがそれを邪魔していた。
アマンダはただ溺愛していただけだろうが、シルベスの思惑は初めから婚約を無かった事にしたかったのだから、マルゲリーターはある意味犠牲者ではないかと憐れに思ったのだ。
出来の悪い娘程可愛いと聞くが、シルベスはエレインだけではなくマルゲリーターまで捨てたのだと思うと、何故かはらわたが煮えくり返る思いがした。
今更アルフレッドの心を変える事は無理だが、この機会に自身を顧みてまともな令嬢になってくれるのならば、修道院へ放り込まなくても良いのではないかと考えた。
果たして、癇癪持ちが治るとは思えないが、様子を見ても良いかもしれないとは思えたのである。
何だかんだと言っても、やはりマルゲリーターもルーカスの妹に変わりはないのだ。
ルーカスは、何も話さずに俯いたままのマルゲリーターの隣に座り直し、そっと肩を抱き寄せた。
すると、結界が崩壊したように、泣き出したのだ。
「アル様に、アル様に会いたいの。大好きなの」
ひたすら泣きじゃくるマルゲリーターを、何も言わずにルーカスは抱きしめていた。
あれ程憎いと思って見ていた妹だったが、今は可哀想に思っている事に、ルーカス自身も戸惑っている。
そして、一抹の不安を感じたのだ。
これ程思いを寄せていたアルフレッドの心を、意図してではないが結果的に奪ってしまったエレインと対面したら、何を仕出かすか分からない。
アマンダの様に、部屋に閉じ込めてしまえば簡単なのだろうが、落ち込んでいる妹に対してそこまで残酷な事は出来なかったのである。
当面は、警戒しながら様子を見る事にしようと思うのであった。
一頻り泣いた事で、落ち着きを取り戻したマルゲリーターは、給仕が運んで来たスープを飲んでいる。
真っ赤に泣き腫らした顔は、医師が処方した薬を塗って様子を見る事になったのだが、当分学園に通うのは無理だろうと判断した。
執事がシルベスの代わりに病気欠席の連絡をしてくれていたので、無断欠席にはならなかったのだが、元より成績の悪いマルゲリーターが進級するのは難しいだろうと思うのだ。
その頃アマンダは、やはり癇癪を起して屋根裏部屋で暴れていた。
実兄と、実弟から来た手紙を読んで、憤慨していたのである。
「冗談じゃないわ。どうして私が、実家から絶縁されないといけないのよ。何も悪い事なんてしていないじゃない。弟だって、散々贅沢をさせてやったと言うのに。泣き付いて来たって、助けてあげないんだから、こっちから願い下げだわ。あんな文官如きで、私に歯向かうなんて、何様なのよ」
全く反省する事も無く、たった一脚しかない椅子を持ち上げて、床に何度も叩き付けていた。
癇癪を起している時は何も考えてはいないのだが、落ち着いた時になって後悔するのは何時もの事である。
後悔するならば壊さなければ良いと思うのだが、何故か自制が利かず物に八つ当たりをするのは、止められないらしい。
何度も同じ個所に衝撃を与えていた事で、椅子の脚はとうとう折れてしまったのだ。
古びた椅子ではあったが、公爵家がそれ相応の金額で買った物なのだが、アマンダにそれを考える知能はないのである。
椅子が無くなってしまい、食事の時に座る事が出来なくなってしまったのだが、朝食が運ばれて来るまで気付く訳がない。
今はひたすら暴言を吐き散らし、今度は折れた椅子の脚で窓ガラスを割っていた。
物凄い音を立てて崩れていくガラスを見ていると、胸がすく思いがして楽しくなってしまったのだ。
落ちたガラスの破片を踏みつけて、今度は空っぽになってしまったクローゼットを破壊し始めた。
しかし思いの他丈夫に作られていたので、傷だらけにはなったが椅子の脚の方が折れてしまい、アマンダは漸く自分が仕出かした事に気付き顔を青褪めさせたのだ。
もう日が傾きかけており、ガラスが無くなった窓からは、風が入って来る様になっていた。
空を見上げると真っ黒い雲が落ちて来ており、今にも泣き出しそうな気配がする。
慌てて人を呼ぶが、答える者はいなかった。
外から声が聞こえたので見下ろすと、ガラスの割れる音を聞きつけて護衛騎士が駆け付けたらしく、屋根裏の下をうろついていた。
声を掛けようと思わず窓枠を握ってしまったので、残っていたガラスの破片が刺さり、真っ赤な血が流れて来る。
それを見たアマンダは、貧血を起こして倒れてしまったのだが、運悪く踏みつけたガラスの上だった。
護衛騎士たちは屋根裏を見上げたが、窓ガラスが無かった事でアマンダが暴れた後だと思い、庭師を呼んで落ちていたガラスの破片を片付けるように告げたのだ。
屋根裏部屋の窓ガラスが割れた事は直ぐにシルベスへ報告されたのだが、夕餉でエレインに取り入る事しか頭になかった為、ルーカスの耳に入ったのは翌日になってからだった。
その日は夕方から曇り空となり、夜には激しい雨と風が吹き荒れていて、アマンダはずぶ濡れになった寒さで目が覚める事になったのだ。
日が落ちて、真っ暗になった部屋に容赦なく雨風が吹き込んで来るのに驚いたアマンダは、起き上がろうと手を付いた場所がガラスの破片の上だった。
「痛いっ」
その瞬間、雷がなり一瞬光った事でガラスの破片が手に刺さっているのが見えてしまい、ショックで再び気を失うのであった。
翌朝給仕のメイドが来るまでに、ガラスの上で何度も同じ事を繰り返したアマンダは、血だらけで高熱を出し倒れているところを発見される事になる。
何時もならば癇癪を起し、怒声が聞こえて来るのだが、恐ろしく静かであった。
様子を伺っていたのだが、執事の報告にあった泣き声は聞こえて来ないので、寝ているのかと考えた。
もしも寝ているのならば起こすのは可哀想かと思ったのだが、寝顔だけでも見ておこうと思い扉を叩くと、中からか細い声が聞こえて来たのだ。
「………どうぞ」
「!?」
ルーカスは、この部屋の主が入れ替わったのかと思う程の衝撃を受けた。
「マルゲリーター。僕だ、入っても構わないか」
暫くすると扉が開き、顔を腫らしたマルゲリーターが立っていた。
ルーカスは傍に控えていたメイドに医者を呼んで来る様に伝えると、マルゲリーターの部屋に入ったのだが、ただならぬ妹の態度と部屋の荒れ様に困惑していた。
取り敢えず踏み入れてみたが、とてもソファーに腰かけてゆっくりと話せる様な場所ではなかったのである。
「マルゲリーター、サロンへ行こう。お茶を飲みながら、話がしたい」
「………はい」
ルーカスはソファーに腰かける事を躊躇い、サロンへと移動をしたのだが、戻って来るまでに部屋の掃除をしておく様にと指示を出していた。
先程はシルベスとエレインとお茶をしていた場所に、今はマルゲリーターと向かい合って座っている。
何時もならば、矢継ぎ早に捲し立てて来るのだが、一向に口を開こうとしないので、ルーカスの方から声を掛けた。
「食事をまともに摂っていないと聞いたが、何故食べない。少し痩せたのではないか」
一週間振りと言うのもあるが、ふっくらとしていた身体が、一回り小さくなった様に見えたのだ。
マルゲリーターは俯いたままで、やはり何も話そうとはしなかった。
ふと手元を見ると、ハンカチを握りしめている。
『あれは…祝賀会で、アルフレッドが最後の贈り物だと渡したハンカチか』
ルーカスは、理解出来なかった。
こんなに憔悴する程アルフレッドの事を思っていたのならば、何故隣に立つに相応しい令嬢になる為の努力をしなかったのか…
そこで、気付いてしまったのだ。
努力をしなかったのは事実だが、しなくても妃になれると信じ込まされていたのだろう。
ルーカスが知るマルゲリーターは、初対面から横柄な態度で自分が一番だと思っていたのだ。
そう育てられたのもあるが、六歳ならば幾らでも直す事は可能だった筈だ。
しかしいくらアルフレッドが正そうとしても、シルベスとアマンダがそれを邪魔していた。
アマンダはただ溺愛していただけだろうが、シルベスの思惑は初めから婚約を無かった事にしたかったのだから、マルゲリーターはある意味犠牲者ではないかと憐れに思ったのだ。
出来の悪い娘程可愛いと聞くが、シルベスはエレインだけではなくマルゲリーターまで捨てたのだと思うと、何故かはらわたが煮えくり返る思いがした。
今更アルフレッドの心を変える事は無理だが、この機会に自身を顧みてまともな令嬢になってくれるのならば、修道院へ放り込まなくても良いのではないかと考えた。
果たして、癇癪持ちが治るとは思えないが、様子を見ても良いかもしれないとは思えたのである。
何だかんだと言っても、やはりマルゲリーターもルーカスの妹に変わりはないのだ。
ルーカスは、何も話さずに俯いたままのマルゲリーターの隣に座り直し、そっと肩を抱き寄せた。
すると、結界が崩壊したように、泣き出したのだ。
「アル様に、アル様に会いたいの。大好きなの」
ひたすら泣きじゃくるマルゲリーターを、何も言わずにルーカスは抱きしめていた。
あれ程憎いと思って見ていた妹だったが、今は可哀想に思っている事に、ルーカス自身も戸惑っている。
そして、一抹の不安を感じたのだ。
これ程思いを寄せていたアルフレッドの心を、意図してではないが結果的に奪ってしまったエレインと対面したら、何を仕出かすか分からない。
アマンダの様に、部屋に閉じ込めてしまえば簡単なのだろうが、落ち込んでいる妹に対してそこまで残酷な事は出来なかったのである。
当面は、警戒しながら様子を見る事にしようと思うのであった。
一頻り泣いた事で、落ち着きを取り戻したマルゲリーターは、給仕が運んで来たスープを飲んでいる。
真っ赤に泣き腫らした顔は、医師が処方した薬を塗って様子を見る事になったのだが、当分学園に通うのは無理だろうと判断した。
執事がシルベスの代わりに病気欠席の連絡をしてくれていたので、無断欠席にはならなかったのだが、元より成績の悪いマルゲリーターが進級するのは難しいだろうと思うのだ。
その頃アマンダは、やはり癇癪を起して屋根裏部屋で暴れていた。
実兄と、実弟から来た手紙を読んで、憤慨していたのである。
「冗談じゃないわ。どうして私が、実家から絶縁されないといけないのよ。何も悪い事なんてしていないじゃない。弟だって、散々贅沢をさせてやったと言うのに。泣き付いて来たって、助けてあげないんだから、こっちから願い下げだわ。あんな文官如きで、私に歯向かうなんて、何様なのよ」
全く反省する事も無く、たった一脚しかない椅子を持ち上げて、床に何度も叩き付けていた。
癇癪を起している時は何も考えてはいないのだが、落ち着いた時になって後悔するのは何時もの事である。
後悔するならば壊さなければ良いと思うのだが、何故か自制が利かず物に八つ当たりをするのは、止められないらしい。
何度も同じ個所に衝撃を与えていた事で、椅子の脚はとうとう折れてしまったのだ。
古びた椅子ではあったが、公爵家がそれ相応の金額で買った物なのだが、アマンダにそれを考える知能はないのである。
椅子が無くなってしまい、食事の時に座る事が出来なくなってしまったのだが、朝食が運ばれて来るまで気付く訳がない。
今はひたすら暴言を吐き散らし、今度は折れた椅子の脚で窓ガラスを割っていた。
物凄い音を立てて崩れていくガラスを見ていると、胸がすく思いがして楽しくなってしまったのだ。
落ちたガラスの破片を踏みつけて、今度は空っぽになってしまったクローゼットを破壊し始めた。
しかし思いの他丈夫に作られていたので、傷だらけにはなったが椅子の脚の方が折れてしまい、アマンダは漸く自分が仕出かした事に気付き顔を青褪めさせたのだ。
もう日が傾きかけており、ガラスが無くなった窓からは、風が入って来る様になっていた。
空を見上げると真っ黒い雲が落ちて来ており、今にも泣き出しそうな気配がする。
慌てて人を呼ぶが、答える者はいなかった。
外から声が聞こえたので見下ろすと、ガラスの割れる音を聞きつけて護衛騎士が駆け付けたらしく、屋根裏の下をうろついていた。
声を掛けようと思わず窓枠を握ってしまったので、残っていたガラスの破片が刺さり、真っ赤な血が流れて来る。
それを見たアマンダは、貧血を起こして倒れてしまったのだが、運悪く踏みつけたガラスの上だった。
護衛騎士たちは屋根裏を見上げたが、窓ガラスが無かった事でアマンダが暴れた後だと思い、庭師を呼んで落ちていたガラスの破片を片付けるように告げたのだ。
屋根裏部屋の窓ガラスが割れた事は直ぐにシルベスへ報告されたのだが、夕餉でエレインに取り入る事しか頭になかった為、ルーカスの耳に入ったのは翌日になってからだった。
その日は夕方から曇り空となり、夜には激しい雨と風が吹き荒れていて、アマンダはずぶ濡れになった寒さで目が覚める事になったのだ。
日が落ちて、真っ暗になった部屋に容赦なく雨風が吹き込んで来るのに驚いたアマンダは、起き上がろうと手を付いた場所がガラスの破片の上だった。
「痛いっ」
その瞬間、雷がなり一瞬光った事でガラスの破片が手に刺さっているのが見えてしまい、ショックで再び気を失うのであった。
翌朝給仕のメイドが来るまでに、ガラスの上で何度も同じ事を繰り返したアマンダは、血だらけで高熱を出し倒れているところを発見される事になる。
1,385
あなたにおすすめの小説
【完結】偽物と呼ばれた公爵令嬢は正真正銘の本物でした~私は不要とのことなのでこの国から出ていきます~
Na20
恋愛
私は孤児院からノスタルク公爵家に引き取られ養子となったが家族と認められることはなかった。
婚約者である王太子殿下からも蔑ろにされておりただただ良いように使われるだけの毎日。
そんな日々でも唯一の希望があった。
「必ず迎えに行く!」
大好きだった友達との約束だけが私の心の支えだった。だけどそれも八年も前の約束。
私はこれからも変わらない日々を送っていくのだろうと諦め始めていた。
そんな時にやってきた留学生が大好きだった友達に似ていて…
※設定はゆるいです
※小説家になろう様にも掲載しています
【完結】私を捨てた皆様、どうぞその選択を後悔なさってください 〜婚約破棄された令嬢の、遅すぎる謝罪はお断りです〜
くろねこ
恋愛
王太子の婚約者として尽くしてきた公爵令嬢エリシアは、ある日突然、身に覚えのない罪で断罪され婚約破棄を言い渡される。
味方だと思っていた家族も友人も、誰一人として彼女を庇わなかった。
――けれど、彼らは知らなかった。
彼女こそが国を支えていた“本当の功労者”だったことを。
すべてを失ったはずの令嬢が選んだのは、
復讐ではなく「関わらない」という選択。
だがその選択こそが、彼らにとって最も残酷な“ざまぁ”の始まりだった。
【完結】殿下、自由にさせていただきます。
なか
恋愛
「出て行ってくれリルレット。王宮に君が住む必要はなくなった」
その言葉と同時に私の五年間に及ぶ初恋は終わりを告げた。
アルフレッド殿下の妃候補として選ばれ、心の底から喜んでいた私はもういない。
髪を綺麗だと言ってくれた口からは、私を貶める言葉しか出てこない。
見惚れてしまう程の笑みは、もう見せてもくれない。
私………貴方に嫌われた理由が分からないよ。
初夜を私一人だけにしたあの日から、貴方はどうして変わってしまったの?
恋心は砕かれた私は死さえ考えたが、過去に見知らぬ男性から渡された本をきっかけに騎士を目指す。
しかし、正騎士団は女人禁制。
故に私は男性と性別を偽って生きていく事を決めたのに……。
晴れて騎士となった私を待っていたのは、全てを見抜いて笑う副団長であった。
身分を明かせない私は、全てを知っている彼と秘密の恋をする事になる。
そして、騎士として王宮内で起きた変死事件やアルフレッドの奇行に大きく関わり、やがて王宮に蔓延る謎と対峙する。
これは、私の初恋が終わり。
僕として新たな人生を歩みだした話。
婚約が白紙になりました。あとは自由に生きていきます~攻略対象たちの様子が何やらおかしいですが、悪役令嬢には無関係です~
Na20
恋愛
乙女ゲーム"この花束を君に"、通称『ハナキミ』の世界に転生してしまった。
しかも悪役令嬢に。
シナリオどおりヒロインをいじめて、断罪からのラスボス化なんてお断り!
私は自由に生きていきます。
※この作品は以前投稿した『空気にされた青の令嬢は、自由を志す』を加筆・修正したものになります。以前の作品は投稿始め次第、取り下げ予定です。
※改稿でき次第投稿するので、不定期更新になります。
【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。
くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」
「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」
いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。
「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と……
私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。
「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」
「はい、お父様、お母様」
「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」
「……はい」
「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」
「はい、わかりました」
パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、
兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。
誰も私の言葉を聞いてくれない。
誰も私を見てくれない。
そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。
ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。
「……なんか、馬鹿みたいだわ!」
もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる!
ふるゆわ設定です。
※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい!
※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ!
追加文
番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。
【完結】この運命を受け入れましょうか
なか
恋愛
「君のようは妃は必要ない。ここで廃妃を宣言する」
自らの夫であるルーク陛下の言葉。
それに対して、ヴィオラ・カトレアは余裕に満ちた微笑みで答える。
「承知しました。受け入れましょう」
ヴィオラにはもう、ルークへの愛など残ってすらいない。
彼女が王妃として支えてきた献身の中で、平民生まれのリアという女性に入れ込んだルーク。
みっともなく、情けない彼に対して恋情など抱く事すら不快だ。
だが聖女の素養を持つリアを、ルークは寵愛する。
そして貴族達も、莫大な益を生み出す聖女を妃に仕立てるため……ヴィオラへと無実の罪を被せた。
あっけなく信じるルークに呆れつつも、ヴィオラに不安はなかった。
これからの顛末も、打開策も全て知っているからだ。
前世の記憶を持ち、ここが物語の世界だと知るヴィオラは……悲運な運命を受け入れて彼らに意趣返す。
ふりかかる不幸を全て覆して、幸せな人生を歩むため。
◇◇◇◇◇
設定は甘め。
不安のない、さっくり読める物語を目指してます。
良ければ読んでくだされば、嬉しいです。
〈完結〉【書籍化&コミカライズ】悪妃は余暇を楽しむ
ごろごろみかん。
恋愛
「こちら、離縁届です。私と、離縁してくださいませ、陛下」
ある日、悪妃と名高いクレメンティーナが夫に渡したのは、離縁届だった。彼女はにっこりと笑って言う。
「先日、あなた方の真実の愛を拝見させていただきまして……有難いことに目が覚めましたわ。ですので、王妃、やめさせていただこうかと」
何せ、あれだけ見せつけてくれたのである。ショックついでに前世の記憶を取り戻して、千年の恋も瞬間冷凍された。
都合のいい女は本日で卒業。
今後は、余暇を楽しむとしましょう。
吹っ切れた悪妃は身辺整理を終えると早々に城を出て行ってしまった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる