宇宙開発、始めました。~はやぶさよりも遠いところへ~

日本の宇宙開発機関 JAXA で働く青年・ 天羽悠真 は、イプシロン打ち上げ事故に巻き込まれ、目を覚ますと —— なぜか異世界の旅客機の中だった。

降り立ったその国は USA ではなく UKA(アメリカ王国)。
科学も歴史も微妙にズレていて、なぜか「日本の宇宙技術は世界最強」という謎評価までついている。

事情聴取の最中、自分には“化学物質を生成できる魔法”があると発覚。しかし体力をごっそり持っていかれる残念仕様。

そんな悠真の前に現れたのは、まだ少年の アメリカ王国国王。彼は一言、こう告げる。

「宇宙開発をしなければ処刑する。宙か死か、選べ。」

選択肢などあるわけもなく、悠真は即答した。

——「やらせていただきます」

こうして、異世界でもまた宇宙開発をする羽目に。
彼が配属された組織は、職員わずか11名、建物はプレハブ小屋、設備も予算もゼロ同然の新興宇宙機関 UASA。

ロケット?
研究所?
技術?
そんなもの、まだ黎明期!

命を守るため、そして“空を目指す心”のため。
天羽悠真は異世界に 宇宙開発の夜明け をもたらすことができるのか——!?
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