破滅、災厄、その名は孤独

 その少女の母親は、災厄が視える瞳を持っていました。
 豊かな街で災厄を報せては、誰にも聞き入れられません。
 付いた蔑称は、破滅を喚ぶ占い師。

 少女は母親に命じられ、老いた魔女の小屋を訪れます。
 不思議な手を持つ少女は、老いた魔女の力を得てしまいます。
 少女は笑いました。お母さんを護るための力を漸く手に入れたのだ、と。

 それが、彼女にとっての災厄に繋がるとは知らずに。
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