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幼少期
第六話
しおりを挟むうふふふ~ん♪
今日は待ちに待ったアラン君がくる日~♪
次いつ逢えるか待ち遠しかったわ~!!あれから1ヶ月かかったからね!
確かに無駄遣いはして欲しくないから頻繁には呼べないけど……分かってはいるけど長かったわ~……
まだ5歳児だからなかなか感情が抑えられないんだよね……なのでとても我儘を言いました……。はい、お父様ごめんなさい。
でも5歳児だから許してね☆って言えないけど今度から気をつけます!多分!
ーーーーーーーートントントンッ
「ゴドウィン商会の方々が到着されました。ご案内しますね。」
イケオジ執事長が教えてくれたので私は嬉しくなってドアの前で待つことに。もうドアを凝視というかへばりついてしまいそう。
「あらあら~リリーちゃんはすっかりアラン君に夢中なのね~」
「はい!早く逢いたいです!」
「お父様としては……ちょっと寂しい気持ちもある……。小さい頃は"お父様大好き~"って言ってくれてたのになぁ~…」
おっさんのいじいじは可愛くないよ!
っとは言えないので……
「今もお父様のことは好きですよ。でも1番はアレン君です!!」
明らかにガーンってなっているけど嘘はつけないからね、男親ってのは諦めが肝心だよね~!
ーーーーーーーートントントンッ
「失礼します。」
「アラン君!!逢いたかったです~!」
同じ髪色、同じ糸目の二人組が入室し、挨拶をしているが我慢出来ずに小さい体に飛びつく。
「メアリー久しぶり~。僕も逢いたかったよ~」
「ほっ、本当に??アラン君この前よりも私のこと好きになってくれた??」
難なく抱きとめてくれて、ニコニコと嬉しいことを言ってくれる。本当に尊い。好き。
「好きかはまだ分からないけど~手紙とかは楽しかったよ~」
「アラン君みたいに字が上手じゃあ無いけどね……。でも楽しんでもらえたならよかったかな!」
アラン君って字がとても上手なんだよね……。同じ年なのに……頑張らなければ……。
「メアリーの字可愛かったよ~。
じゃあお庭行って遊ぶ~?」
「うん!お父様、お母様、アラン君のお義父様、お庭に行ってきます!」
「危ないことはしちゃ駄目よ~」
***
「このお花は?」
「このお花は~テンジーだね~いろんな色があるね~」
日本で言うデイジーに似てるかな…?名前が少し違うからややこしいなぁ……。
「アラン君はいっぱいお花の名前を知っていて凄いね!」
「お花の取り扱いもあるからねぇ~。」
「今から勉強していて凄いね…。将来はやはりお義父様の跡を継ぐんだよね?」
「う~ん……まだよく分からないけど……多分そうなるかな~?色んなところに商品の買い付けとかに行くのは面白そうだよね~」
「凄いね……私は将来何になりたいか……分からない……」
アラン君のお嫁さんにはなりたいけど……。前世の記憶があると他にも何か夢が無いとまずい気がしちゃう……。実際に貴族の女性が出来ることは少ないんだけど……。
「メアリーは僕のお嫁さんになりたいんでしょう~?」
「それは勿論!」
「じゃあ簡単だよ~。メアリーはこれから、おっぱい大きくするのと、あと僕はお料理上手な子が良いな~。」
ちょっと…違う気もするけど……。アラン君が言うならいっかなって思えちゃうね。
「そうだね…じゃあ頑張ってお料理もならうね。おっぱいは……大きくならないと分からないけど……研究する。
大きくなった時におっぱい大きくてお料理が上手だったら私と結婚してね。」
「分かった~。その時は結婚しようね~。
じゃあ~約束のちゅ~……」
ーーーーチュッ
「ひぇっ……」
アラン君が、アラン君が、私のほっぺにちゅっって!ちゅっってしてくれた!!
ひえぇぇ~~!かっ、課金しなくても大丈夫かな?いいのかな?!
「……嫌だった~?」
「とんでもないです!ごちそうさまです!!ありがとうございます!!」
「……ふふっ…ごちそうさまって……ふふっふっ…」
テンパリすぎて変なこと言ってしまった……。
恥ずかしいけど……アラン君の笑顔が見れたからいっかな。
たっぷり笑ったアラン君はその後もしばらく思い出し笑いをしていたけど、繋いだ手を離さないでくれた。
「さて~メアリー疲れてない?大丈夫~?」
漸く落ち着いたのかな?思い出し笑いもしなくなって落ち着いた様子のアラン君は、私の体調を考えてくれたみたいでキュンキュンしちゃう!笑われても許す!
「そうだね…ちょっと喉が乾いたからお茶にしよっか♪」
***
「2人ともおかえりなさい~♪ちょうど私達もお茶にするところだからいらっしゃい。」
「「はーい」」
お母様に促され、アラン君と一緒に席に着くと美味しそうな紅茶とお菓子が用意される。
アラン君と一緒にお菓子を食べると美味しさが2倍以上な気がするね!キラキラ輝いて見えるよ!
「そういえば…リリメアールとアラン君の婚約者候補っていうのは期限はいつまでにするかな?」
「えっ?!」
きっ……きげん?機嫌?えっ??
「きっきげんとは…?」
「期間を設けないといつまでも候補のままだとリリメアールが嫁ぎ遅れになっちゃうだろ?それだと父様も母様も心配だ。アラン君もその気がないのにリリメアールが付き纏われても可哀想だし……」
やっぱり期限かー!!ってか付き纏うって失礼ー!!でも否定は出来ない………うん。
「そうですね……貴族のお嬢様をいつまでも縛り付けてはいけませんし……」
「じゃあ~王立学園の卒業までにしたら~?」
王立学園って……貴族の子供と平民でも魔法の才能ある子達が通うあの??
「メアリーも魔法の才はあるんだよね?実は僕もあるみたいなんだ~。まだ鑑定前だから内緒だけど…」
「そうなんだ!そうしたらアラン君と一緒に学園に通えるんだ!!嬉しいです~♪」
「なるほど……それは良いかもしれないな。
リリメアール、3年間の学園生活でアラン君を振り向かせることが出来なかったら私達が決めた人と結婚するんだぞ。アラン君は諦めるんだよ。」
「うぅぅ~………分かりました……」
嫌だけど……嫌だけどアラン君に面倒くさい女認定はされたく無い……。推しに嫌われたら死ねる。
「アラン君……もし私が面倒な時はちゃんと教えてね……アラン君に嫌われたくないから……」
「分かった~。その時はちゃんとメアリーに言うからよろしくね~」
軽いっ!アラン君軽いよ~!!
でも仕方ない……私はこれから改めてアラン君に好かれるように頑張りますっ!!
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遅くなりました!!
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