エンドレス

疲れ果てた男が求めたのは、非日常の安らぎだった。
将来に怯える女が選んだのは、偽りの癒しを売る仕事だった。
SNSの広告で出会った二人の人生は、たった120分の施術時間で交錯する。
孤独を埋めたいと願う男と、生活のために感情を殺す女。
しかし、その先に待っていたのは、安らぎとはかけ離れた現実と、抗いがたい搾取の連鎖だった。
これは、現代社会の歪みが凝縮された密室で、希望と絶望の狭間を生きる二人の物語。
彼らは再び、終わりのない（エンドレスな）日常の続きに、光を見つけられるだろうか。