異世界生物専門医アレクサンダー=ミルフィエ
──ああ、手が震えてる。
僕の目の前に、知らない生き物がいる。しかも貴族のお抱え魔術師、『ノルルード』である僕でさえ知らない、術式(ノール)で召喚されて。
本当は字が汚くなるのを、必死に抑えてこれを書いているんだ。そうしないと、これを読んでいる君がただのゴミクズだと思って捨ててしまうかもしれないから。そう、僕は『お導き』が欲しいんだ。この文章を読んでいるきみ、君から。
何処かに書かなくてもいい。こうじゃないかなって、思うだけでもいいから。僕が術式を使って、手繰り寄せて、どうにか解決策を編み出してみるから。
だからお願い。この文章を捨てないで。
僕の目の前に、知らない生き物がいる。しかも貴族のお抱え魔術師、『ノルルード』である僕でさえ知らない、術式(ノール)で召喚されて。
本当は字が汚くなるのを、必死に抑えてこれを書いているんだ。そうしないと、これを読んでいる君がただのゴミクズだと思って捨ててしまうかもしれないから。そう、僕は『お導き』が欲しいんだ。この文章を読んでいるきみ、君から。
何処かに書かなくてもいい。こうじゃないかなって、思うだけでもいいから。僕が術式を使って、手繰り寄せて、どうにか解決策を編み出してみるから。
だからお願い。この文章を捨てないで。