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お付き合いすることになりまして
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夕映は夜天との電話を切った後、ベッドに潜り込むとそっと目を閉じた。あんなに眠たかったはずなのに、旭の話をしたからか彼の声が耳に残っていた。
旭から電話がきたのは3日前のこと。初めて旭からかかってきた電話に夕映は自分の目を疑った。
連絡先を教えてもらったものの、迷惑なんじゃないかと1度も夕映から連絡することができなかった。保のことを好きであり続ける限り、外来の診察室で少しだけ話をできれば十分だと思っていた。それが、スマートフォンに今まで表示されたことのない名前が浮かび上がれば驚くのも当然だった。
「ははははははははい!」
何度も深呼吸したにもかかわらず、落ち着くことはできなかった。電波越しにクスクスと笑う旭の声が聞こえた。
かぁっと羞恥心に耐えながら顔を赤らめる夕映は「……お疲れ様です」と小さく呟いた。
「お疲れ様です。今、電話大丈夫?」
「は、はい! いつでもウェルカムです!」
「ふふ。それならかけてよかった」
穏やかな声が聞こえ、夕映は心弾むようだった。まさかこんななんでもない日に旭の声を聞けるだなんて思ってもみなかった。突然のご褒美を貰えたみたいで、子供のように顔を綻ばせた。
「どうしたんですか? 先生が電話してくれるなんて初めてですね」
「そうだね。せっかく連絡先教えたのに全然してこないから」
「え? え!? してもよかったんですか!? め、迷惑だと思って……」
「1分おきのメッセージとか、100件以上の不在着信だとかはさすがに迷惑だけどね」
「そ、そんなストーカーみたいなことしません!」
「はは、冗談だよ。いいよ、これからは俺からするから」
「……え?」
「連絡する」
「……せんせ?」
突然の連絡宣言に頭がついていかず、夕映は小首を傾げた。旭と夜天の会話など知る由もない夕映はなぜ急に旭が連絡してきたのかすら見当もつかない。
「俺、きみには言っておかなきゃいけないことがあってさ」
「……はい」
……なんだろう。もう、会えないとか? いや、それなら連絡するなんて言わないか。じゃぁ……連絡する代わりにお友達になりましょうとか? それなら夜天さんと一緒か。
どうせ恋が叶わないなら、夜天さんと同じようにお友達でいる方が仲良くなれるかな……。
「俺ね、武内に好きって伝えたんだ」
「……え? えぇ!?」
旭の言葉は、ぼやぼやと考える夕映の想像を絶するものだった。
旭から電話がきたのは3日前のこと。初めて旭からかかってきた電話に夕映は自分の目を疑った。
連絡先を教えてもらったものの、迷惑なんじゃないかと1度も夕映から連絡することができなかった。保のことを好きであり続ける限り、外来の診察室で少しだけ話をできれば十分だと思っていた。それが、スマートフォンに今まで表示されたことのない名前が浮かび上がれば驚くのも当然だった。
「ははははははははい!」
何度も深呼吸したにもかかわらず、落ち着くことはできなかった。電波越しにクスクスと笑う旭の声が聞こえた。
かぁっと羞恥心に耐えながら顔を赤らめる夕映は「……お疲れ様です」と小さく呟いた。
「お疲れ様です。今、電話大丈夫?」
「は、はい! いつでもウェルカムです!」
「ふふ。それならかけてよかった」
穏やかな声が聞こえ、夕映は心弾むようだった。まさかこんななんでもない日に旭の声を聞けるだなんて思ってもみなかった。突然のご褒美を貰えたみたいで、子供のように顔を綻ばせた。
「どうしたんですか? 先生が電話してくれるなんて初めてですね」
「そうだね。せっかく連絡先教えたのに全然してこないから」
「え? え!? してもよかったんですか!? め、迷惑だと思って……」
「1分おきのメッセージとか、100件以上の不在着信だとかはさすがに迷惑だけどね」
「そ、そんなストーカーみたいなことしません!」
「はは、冗談だよ。いいよ、これからは俺からするから」
「……え?」
「連絡する」
「……せんせ?」
突然の連絡宣言に頭がついていかず、夕映は小首を傾げた。旭と夜天の会話など知る由もない夕映はなぜ急に旭が連絡してきたのかすら見当もつかない。
「俺、きみには言っておかなきゃいけないことがあってさ」
「……はい」
……なんだろう。もう、会えないとか? いや、それなら連絡するなんて言わないか。じゃぁ……連絡する代わりにお友達になりましょうとか? それなら夜天さんと一緒か。
どうせ恋が叶わないなら、夜天さんと同じようにお友達でいる方が仲良くなれるかな……。
「俺ね、武内に好きって伝えたんだ」
「……え? えぇ!?」
旭の言葉は、ぼやぼやと考える夕映の想像を絶するものだった。
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