歴史的暴君は、天才科学者の(非)生産的な後宮生活を邪魔したい
実験室の爆発事故で命を落とした天才化学者・御堂蓮。
目を覚ますと、そこは異世界の後宮。
実家から皇帝へ無理やり押し売りされた、薄幸の美形男妃・蓮華の身体だった。
転生早々、初めて呼び出された寝所で蓮華を待っていたのは、数多の国を蹂躙した歴史上もっとも恐るべき最凶の暴君・皇帝 黎蒼焔。
命の危機すら感じる圧倒的な威圧感の中、冷酷な言葉で告げられた「抱く気はない」という拒絶。
だが、恐怖に泣き叫ぶはずの人形が見せたのは、お淑やかで完璧な微笑みと、極めて低いドスの効いた声での理詰めの反論だった。
「見たところ大変立派な体躯をお持ちのようですが、脳の容量はその骨格に見合っていないようですね」
最高権力者である自分を笑顔の敬語でこき下ろし、さっさと踵を返した生意気な男妃。
その不遜極まる知性に、あろうことか暴君の歪んだいじわるスイッチが入ってしまい_。
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