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第三話・私が思っていたお見舞いとちがう
お見舞いに来た光城君に(軽度の性描写あり)
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光城君はそんな私の気も知らず
「池田はいつも家で、どんな風に過ごしているの?」
ナチュラルに探りを入れて来る……。しかしコミュ障だからこそ、強く突き放して機嫌を損ねるのが怖い。幸い無難な質問なので、この場は普通に
「……普通に漫画を読んだり、マイチューブを見たり」
「俺もだいたいそんな感じ。池田はどんな漫画を読むの?」
私は普通の漫画も読むが、基本的には電子書籍のTLBL成人向け漫画を中心に、イラストサイトで18禁タグを検索しまくっている。しかし同じクラスの男子に、そんなことが言えるはずないので
「光城君は?」
質問に質問で返すという禁じ手を使うも、光城君は素直に応じて
「俺は少年漫画が多いけど、母親の影響で少女漫画もけっこう読むんだ。だから池田の好きな漫画と被っていたらいいなって」
光城君の清潔で柔らかい雰囲気は少女漫画の影響だろうか。しかし残念ながら17歳にしてフライングで18禁を嗜んでいる私と、正統派の漫画を読んでいそうな光城君では、絶対に好みが被っていないだろう。
光城君に限らず男子って、女子にピュアであれ、奥手であれと幻想を抱いていそうなので、言ったら幻滅されそうだなと思ったが……そうだ。幻滅させたいんだった。
私も思春期なので「アイツ、ドスケベだぜ」なんて噂になったら学校に行けなくなる。でも光城君は人のプライバシーを勝手に吹聴するタイプでは無さそうだ。
じゃあ、いいか。光城君は優しいから、内心「うわっ」と思ったとしてもマイルドに対応してくれそうだし。そう考えた私は誰にも言わないという約束で、趣味の一部を公開することにした。
私はさっそく本棚からBL本を取り出すと
「あっ、ああ、なるほど。BLってヤツだよね? 池田も読むんだね」
軽くたじろぐ光城君に追い打ちをかけるべく
「うん。好きなの。三度の飯より」
「そ、そんなに?」
実際は男女カップルのほうが好きだが、引かせようと誇張した。BLを許容できる男なんて稀だろうから、腐女子アピールして嫌われてやろう。
しかし光城君の動揺は一瞬で消え去り、後には温かい笑顔だけが残って
「池田がそんなに好きなら俺も読んでみようかな? おススメのやつとか、貸してもらってもいい?」
明らかに未知のジャンルを提示されたのに、ノータイムで歩み寄って来た。前回のあ~ん自爆事件といい、光城君の捕球力が高すぎて、どんな暴投をしても会話が成立してしまう。これ以上どんな球を投げれば、光城君の守備を崩せるんだ。
気分はまるで追い詰められた高校球児だが、これは無知ゆえの反応かもしれない。
試しにBLの中でも、えげつなくエロいヤツを貸してみた。下手な女の子よりも清浄無垢な光城君なら、不浄を嫌って去ってくれるかもしれない。
私に男同士の過激なセックスを見せつけられた光城君は
「えっ? えっ? び、BLってこんなに過激なの?」
穢れを知らない乙女のように真っ赤になって狼狽えると
「い、池田はこういうのが好きなの?」
「うん。エッチなの好き」
「ダメ?」と首を傾げて返すと、光城君はたじろいだ。しかし勝利を確信した矢先、ふとあるものが目に入る。光城君の息子さんが、学生服の黒ズボンを押し上げていた。
私の視線に気づいた光城君は、カバンでバッと股間を隠して
「~ッ、ゴメン、ゴメン! そう言うんじゃなくて! 漫画がすごく過激だったから、なんか変な気分になっちゃって……」
必死で言い訳する光城君をよそに、私はさっきの光景で頭がいっぱいだった。今までそんなつもりは無かったが、はじめて勃起を目の当たりにして急に好奇心が疼いた。本物のおちんちんって、どんな感じだろう? せっかく彼氏が居るなら、別れる前に見てみたいと下種な考えが浮かぶ。
光城君、押しに弱いし、強引に強請れば見せてくれるかもなと、倫理観が好奇心に打ちのめされて
「それ、どんな風になっているの?」
興味津々で問う私に、光城君はポカンとして
「ど、どんな風って?」
「もっとよく見たい。見せて?」
「ええっ!?」
光城君は戸惑っていたけど、『あ~ん』の時と同様やはり押しに弱いらしい。しつこく強請ると、躊躇いがちにカバンを退けて股間を見せてくれた。
「池田はいつも家で、どんな風に過ごしているの?」
ナチュラルに探りを入れて来る……。しかしコミュ障だからこそ、強く突き放して機嫌を損ねるのが怖い。幸い無難な質問なので、この場は普通に
「……普通に漫画を読んだり、マイチューブを見たり」
「俺もだいたいそんな感じ。池田はどんな漫画を読むの?」
私は普通の漫画も読むが、基本的には電子書籍のTLBL成人向け漫画を中心に、イラストサイトで18禁タグを検索しまくっている。しかし同じクラスの男子に、そんなことが言えるはずないので
「光城君は?」
質問に質問で返すという禁じ手を使うも、光城君は素直に応じて
「俺は少年漫画が多いけど、母親の影響で少女漫画もけっこう読むんだ。だから池田の好きな漫画と被っていたらいいなって」
光城君の清潔で柔らかい雰囲気は少女漫画の影響だろうか。しかし残念ながら17歳にしてフライングで18禁を嗜んでいる私と、正統派の漫画を読んでいそうな光城君では、絶対に好みが被っていないだろう。
光城君に限らず男子って、女子にピュアであれ、奥手であれと幻想を抱いていそうなので、言ったら幻滅されそうだなと思ったが……そうだ。幻滅させたいんだった。
私も思春期なので「アイツ、ドスケベだぜ」なんて噂になったら学校に行けなくなる。でも光城君は人のプライバシーを勝手に吹聴するタイプでは無さそうだ。
じゃあ、いいか。光城君は優しいから、内心「うわっ」と思ったとしてもマイルドに対応してくれそうだし。そう考えた私は誰にも言わないという約束で、趣味の一部を公開することにした。
私はさっそく本棚からBL本を取り出すと
「あっ、ああ、なるほど。BLってヤツだよね? 池田も読むんだね」
軽くたじろぐ光城君に追い打ちをかけるべく
「うん。好きなの。三度の飯より」
「そ、そんなに?」
実際は男女カップルのほうが好きだが、引かせようと誇張した。BLを許容できる男なんて稀だろうから、腐女子アピールして嫌われてやろう。
しかし光城君の動揺は一瞬で消え去り、後には温かい笑顔だけが残って
「池田がそんなに好きなら俺も読んでみようかな? おススメのやつとか、貸してもらってもいい?」
明らかに未知のジャンルを提示されたのに、ノータイムで歩み寄って来た。前回のあ~ん自爆事件といい、光城君の捕球力が高すぎて、どんな暴投をしても会話が成立してしまう。これ以上どんな球を投げれば、光城君の守備を崩せるんだ。
気分はまるで追い詰められた高校球児だが、これは無知ゆえの反応かもしれない。
試しにBLの中でも、えげつなくエロいヤツを貸してみた。下手な女の子よりも清浄無垢な光城君なら、不浄を嫌って去ってくれるかもしれない。
私に男同士の過激なセックスを見せつけられた光城君は
「えっ? えっ? び、BLってこんなに過激なの?」
穢れを知らない乙女のように真っ赤になって狼狽えると
「い、池田はこういうのが好きなの?」
「うん。エッチなの好き」
「ダメ?」と首を傾げて返すと、光城君はたじろいだ。しかし勝利を確信した矢先、ふとあるものが目に入る。光城君の息子さんが、学生服の黒ズボンを押し上げていた。
私の視線に気づいた光城君は、カバンでバッと股間を隠して
「~ッ、ゴメン、ゴメン! そう言うんじゃなくて! 漫画がすごく過激だったから、なんか変な気分になっちゃって……」
必死で言い訳する光城君をよそに、私はさっきの光景で頭がいっぱいだった。今までそんなつもりは無かったが、はじめて勃起を目の当たりにして急に好奇心が疼いた。本物のおちんちんって、どんな感じだろう? せっかく彼氏が居るなら、別れる前に見てみたいと下種な考えが浮かぶ。
光城君、押しに弱いし、強引に強請れば見せてくれるかもなと、倫理観が好奇心に打ちのめされて
「それ、どんな風になっているの?」
興味津々で問う私に、光城君はポカンとして
「ど、どんな風って?」
「もっとよく見たい。見せて?」
「ええっ!?」
光城君は戸惑っていたけど、『あ~ん』の時と同様やはり押しに弱いらしい。しつこく強請ると、躊躇いがちにカバンを退けて股間を見せてくれた。
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