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新人さんですか?
しおりを挟むはぁ…なんだか転生してから怒涛の日々が続いてて休まる日がないというか何というか…
正直私は傍観者の1人としてストーリーを生で見て楽しみたかっただけ!
それがなんの因果か、初日から悪役令嬢やメインヒーローの1人アルディス様に会っちゃって、近くで見れるチャンスだと思ったからそれは良かったんだけど…
アルディス様は氷結の貴公子ならぬ変態貴公子だったし
何より、ディーンアデライト様はラブマジでは1番の推しだったのに…ただのエロ王子だったし…
なんかこの世界色々とラブマジと違う部分があってあべこべと言うか、2人とも美形なのに私みたいな地味眼鏡にえっちな事しちゃうくらい女の人に飢えてるみたいだし…
まともな人がセバスチャンさんぐらいしかいない!!
あれかな?あのエロ神様が神様になってるくらいだから、なんかそういう変なエロパワーみたいなのが働いちゃってるのかな??
いや、ヒロインちゃんが出てきてくれれば皆んなまともに戻ってストーリーが進んでくれるはず!
さっさとヒロインちゃんとエロ王子達が出会うシーンにならないかなぁ…
「ウェルスニード様」
「はい?」
「お掃除の手が止まっていますよ」
「あ…すすすみません!」
お掃除しながら最近の事を考えていたらセバスチャンさんに怒られちゃいました
「あれ…隣の方は…?」
セバスチャンさんの隣には白人が多い中では珍しく、健康的な褐色に暗めの茶色髪をターバンで包んだ赤い瞳が印象的な美形さんがいました
「あぁ、紹介しますね
今日から働いていただくことになったシャル様です」
「シャルって言いま~す、よろしくね♪」
なんかチャラそうだけど人当たり良さそうだし、笑った時の八重歯が可愛い
「あ…マナ・ウェルスニードです、よろしくお願いします!!」
「へぇ…マナちゃん…」
うっ…いきなりちゃん呼び…
しかもなんかジロジロ観察するように見られているような…
「シャル様、女性をその様に不躾に見るものではありませんよ」
「あ、ごめんごめん!珍しい黒髪だったからつい気になっちゃって…」
「あ、気にしないで下さい」
なるほど、たしかに黒髪はこの世界では珍しいですもんね!
「では挨拶も済みましたし、屋敷の案内をしましょうか」
「あ、俺マナちゃんに案内してもらいたいな♪」
「へ?」
ななななんで私???
「ウェルスニード様もまだ入ったばかりなので案内はちょっと…」
「えぇ~、でも男としては女の子に案内してもらった方が気分があがるでしょ!」
こっち向いてウインクって…
まぁ美形さんだから様になりますけども!!
「はぁ…まぁウェルスニード様がどれだけ屋敷のことを案内できるか、おさらいも兼ねて良いかも知れませんね」
「いや私にはまだちょっと…」
「嫌なら無理にとは「えー!?マナちゃんいいでしょ!」
うぅ…やめて!
そんなキラキラした瞳で見ないでほしい…
応援ありがとうございます!
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