ビキニルックブック その他の短編

明子のやや細めた、ぼくを蔑んでいるような目がキラリと光った。「ねえ、そうするとトシくんは、四つ這いでわたしのベンチになったり、跪いて足置きになったりしたいということ? つまりわたしに奉仕したいということかな」明子は一語一語を確かめるようにゆっくりと尋ねた。ぼくの頭はカッと火照った。「ねえ、そうなの?」と明子が唇の端を上げる。「はい……」ぼくは答えてから急いでうつむいた。(「ビキニルックブック」)
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