だいじょうぶです。わたしの椅子は間に合っていますから、ごめんください

エミリアがランデル侯爵家に嫁いで早一箇月が過ぎた。表向きには華やいだ新婚の日々を重ねていると映るはずだが、エミリアには気懸りがあった。ルースとの間に夜の営みがまだ一度もなかったことだ。それがどの程度危惧すべき問題であるのか、エミリアはうまく計れなかった。
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