もふもふが溢れる異世界で幸せ加護持ち生活!

ありぽん

文字の大きさ
129 / 213
連載

391サボるシュー

『はぁ~、まいった。まさかこんな事になるとは。お前の母は恐ろしいな。あんな魔力の圧はあの戦い以来だった。いや、悪の化身よりも別の意味で面倒だったかもしれんな』

 そんな事を話したシュー。と、すぐにまたドアをノックする音が。今度ノックしてきたのはトレバーだったよ。ニッカがドアを開けると、トレバーがみんなのお茶を運んできてくれたんだけど、シューの分も用意しててくれてて。
 シューは今ここに居るけど、今までお片付けしていたはずでしょう? どうしてここにシューがいる事が分かったの?って、みんなに伝えてもらいました。

 そうしたらね、トレバーはニコッとしたまま、どうしてでしょうねって。それで終わっちゃったんだ。ねぇ、どうして分かったの? みんなもねぇねぇって。
 だけど教えてもらえませんでした。あっ、でもね、僕達も大きくなったら、分かるようになるかもしれないって。

「ジョーディ様、大きくなり訓練すれば、分かるようになるかもしれない、と言うことです」

 そうニッカが。訓練すれば分かるようになるの? もしかしてグッシー達みたいに人の気配が分かるようになるとか? でもパパ達はとっても強くて、剣も魔法も上手で、他の街の人達よりもとっても凄いけど、グッシー達みたいに気配は分からないよね?

「そうですね、私達の訓練をすると、分かるようになるかもしれませんよ」

 トレバーがそれだけ言って、お部屋から出ていきました。私達の訓練? ん? よく分からないままお話が終わっちゃったよ。シューはそれはお前達だけだろうとか、この家の人間は皆そうなのか?とか、なんかブツブツ言っていました。

 と、そんなお話しをしていたら、今度は窓をコンコンする音が。この音は!! 窓の方を見ると、そこにはやっぱりグッシーとビッキーが居たよ。寝てたはずなのにどうしたの? もう起きちゃって良いの? それにほら、今も大きなあくびをしたし。

 すぐにニッカが窓を開けてくれてくれます。

『やれやれ、せっかく寝ていたのに。おい、片付けはどうしたんだ』

『休憩だ、昨日からの疲れがな。少しくらい休憩しても良いだろう』

『おい、言われた事はちゃんとやった方が良い。朝方までルリエットに叱られていたお前なら分かるだろう。サボっていたらまた、あのルリエットがお前の所に来るぞ?』

『少し休憩したらすぐに戻る。それよりも私はお前達に大事な話しをしにきたんだ』

『それだ。大体何で気配を消したまま来たんだ、だから面倒な事になったんだぞ』

 どうも僕達にお話しがあったらしいシュー。数日前にシューの住んでいる、あの『闇の化身事件』のあった森から出発。森や林、途中の岩の森とか川を越えて、4日でここまで来たんだって。早いねぇ。僕達があそこからお家まで戻ってくるのに、何日かかったっけ?

 それで街まで来るまでに、面倒な事に巻き込まれたくなかったシューは、魔獣さん達に会わないように。それからシューに挑んでくるような魔獣さんが来ないように、ずっと気配を消して進んで街の近くの森に到着。そこで人の姿に変身して街に入りました。

 そう、本当だったらここで気配が消すのをやめて、ドラッホパパに分かるようにすれば良かったんだけど戻すのを忘れて、それでそのままお家まで来ちゃったんだ。しかもたまたまグッシー達はいなくて、居たのはドラッホパパだけ。
 もし気配を消したままでもグッシーがいたら、グッシーはドラッホパパよりも色々な気配に気づくからね、それでシューが来たって分かったかもしれないんだけど。

 そう、それで昨日あんな事に。玄関はボロボロ、ママは今までで1番怖くなっちゃって、その後もお家の中はドタバタに。話しを聞き終わったグッシー達は、大きな大きなため息です。

『お前は馬鹿か。お前のせいで大変な事になったんだぞ。まぁ、お前がルリエットにやられるのは自業自得だが、そのせいでジョーディ達も大変だったのだ』

『本当にすまない事をしたな。私もまさかこんな事になるとは思わなかったんだ。この家の人間は皆特殊能力を持っているのか? さっきの奴といい』

『は? 何の事だ?』

『いやなぁ、私に向かってきた者達もかなり強かったが、他にも動きがおかしな者達を大勢見たのでな。昨日はお前でも近づけなかったルリエットに簡単に近づき、平気な顔で指示を受けていた男も居たしな。今も私がここへ来た事を何故か分かった者が居ただろう。他にも色々とおかしな者達が』

『…ここの人間を、普通と思わぬ方が良いぞ』

 何の事? ん? グッシー達が嫌な顔をしました。

 それから一気にお茶を飲んだシュー。と、ここでさっき部屋を出て行ったばかりのトレバーが戻ってきて、グッシー達に朝のご飯を持ってきてくれました。今日のグッシー達の朝ごはんは、イノシシ魔獣さんの肉の塊にお野菜が詰め込んであって、それを蒸したやつ。美味しいんだよ。
 僕も昨日の夜にちょっとだけ食べました、僕のは蒸した後に、トロトロに煮込んであったけどね。

『…やはりおかしいだろう』
 
『これがここの普通だ』

『そうか…』

 ご飯を食べ始めたグッシー達。ご飯を食べながらだけど、シューはすぐにお片付けに戻らないといけないからね、さっさと話しを始めろってグッシーが。

『いや、お前達に頼みがあってきたんだ。お前というか、正確に言えばジョーディに頼みがあって来たのだが』

『ジョーディに?』

『ああ。お前も話だけは聞いたと思うが実は…』
感想 598

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る

マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・ 何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。 異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。  ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。  断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。  勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。  ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。  勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。  プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。  しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。  それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。  そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。  これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。

異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~

ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした芽依は、お詫びとして大好きな異世界へ転生させてもらえることに。だが転生の際、またしても神のミスで、森の奥地に幼女の姿で送られてしまい。転生の反動で眠っていた瞳は、気づかないうちに魔獣たちに囲まれてしまう。 しかしそんな危機的状況の中、森を巡回していた、獣人だけで構成された獣騎士団が駆け付けてくれ、芽依はどうにかこの窮地を切り抜けることができたのだった。 やがて目を覚ました芽依は、初めは混乱したものの、すぐに現状を受け入れ。またその後、同じ種族の人間側で保護する案も出たが、ある事情により、芽依はそのまま獣騎士団の宿舎で暮らすことに。 そこで芽依は、助けてくれた獣騎士たちに恩を返すため、そして日々厳しい任務に向かう獣人たちが少しでも平穏に過ごせるようにと、お世話係を買って出る。 そんな芽依に、当初は不安だった獣人たちだったが、元気で明るい瞳の存在は、次第に獣人たちの力となっていくのだった。 これはちびっ子転生者の芽依が、獣人や魔獣たちのために奮闘し、癒しとなっていく。そんな、ほっこりまったり? な物語。

異世界転生パン職人の美味しい開拓記~最高の食パンを焼いたら没落令嬢ともふもふが家族になりました~

黒崎隼人
ファンタジー
前世で腕の立つパン職人であり農家でもあった青年トールは、異世界に転生して驚愕した。 この世界のパンは、硬くてパサパサで、スープに浸さなければとても食べられないものばかりだったのだ。 「美味しいパンで人々を笑顔にしたい」 その純粋な情熱を胸に、トールは荒れ果てた土地を自らの手で切り拓き、最高の小麦を育て上げる。 そして魔法の力も駆使し、この異世界に初めて、雪のように白くてふかふかの「食パン」を誕生させた! その究極の味に衝撃を受けた没落貴族の令嬢セリア、そしてパンの耳が大好きなもふもふ魔獣のアルルと共に、トールは小さなパン屋「食パン商会」を開店する。 一口食べれば誰もが虜になる至高の食パンは、瞬く間に王都中で大人気に! しかし、その成功を面白く思わない巨大商業ギルドが、卑劣な手段でトールたちの邪魔をしてきて……? 理不尽な妨害も、圧倒的なパンの美味しさと職人の意地で完全粉砕! やがて彼らの焼くパンは王宮の晩餐会にまで供され、世界そのものを温かく変えていく。 これは、パンを愛する青年が、極上の食パンと黄金の小麦畑で、大切な人たちと一緒に最高の居場所を作り上げる、優しくて美味しい成り上がりスローライフ!

異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました

黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。 彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。 戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。 現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと! 「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」 ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。 絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。 伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進! 迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る! これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー! 美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。 人生、逆転できないことなんて何もない!

家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~

北条新九郎
ファンタジー
 三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。  父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。  ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。  彼の職業は………………ただの門番である。  そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。  お気に入り・感想、宜しくお願いします。

辻ヒーラー、謎のもふもふを拾う。社畜俺、ダンジョンから出てきたソレに懐かれたので配信をはじめます。

月ノ@最強付与術師の成長革命/発売中
ファンタジー
 ブラック企業で働く社畜の辻風ハヤテは、ある日超人気ダンジョン配信者のひかるんがイレギュラーモンスターに襲われているところに遭遇する。  ひかるんに辻ヒールをして助けたハヤテは、偶然にもひかるんの配信に顔が映り込んでしまう。  ひかるんを助けた英雄であるハヤテは、辻ヒールのおじさんとして有名になってしまう。  ダンジョンから帰宅したハヤテは、後ろから謎のもふもふがついてきていることに気づく。  なんと、謎のもふもふの正体はダンジョンから出てきたモンスターだった。  もふもふは怪我をしていて、ハヤテに助けを求めてきた。  もふもふの怪我を治すと、懐いてきたので飼うことに。  モンスターをペットにしている動画を配信するハヤテ。  なんとペット動画に自分の顔が映り込んでしまう。  顔バレしたことで、世間に辻ヒールのおじさんだとバレてしまい……。  辻ヒールのおじさんがペット動画を出しているということで、またたくまに動画はバズっていくのだった。 他のサイトにも掲載 なろう日間1位 カクヨムブクマ7000  

追放された悪役令嬢、農業チートと“もふもふ”で国を救い、いつの間にか騎士団長と宰相に溺愛されていました

黒崎隼人
ファンタジー
公爵令嬢のエリナは、婚約者である第一王子から「とんでもない悪役令嬢だ!」と罵られ、婚約破棄されてしまう。しかも、見知らぬ辺境の地に追放されることに。 絶望の淵に立たされたエリナだったが、彼女には誰にも知られていない秘密のスキルがあった。それは、植物を育て、その成長を何倍にも加速させる規格外の「農業チート」! 畑を耕し、作物を育て始めたエリナの周りには、なぜか不思議な生き物たちが集まってきて……。もふもふな魔物たちに囲まれ、マイペースに農業に勤しむエリナ。 はじめは彼女を蔑んでいた辺境の人々も、彼女が作る美味しくて不思議な作物に魅了されていく。そして、彼女を追放したはずの元婚約者や、彼女の力を狙う者たちも現れて……。 これは、追放された悪役令嬢が、農業の力と少しのもふもふに助けられ、世界の常識をひっくり返していく、痛快でハートフルな成り上がりストーリー!