もふもふが溢れる異世界で幸せ加護持ち生活!

ありぽん

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394この世界のスケート!?

 すぃ~、すい~。お兄ちゃんが氷の床を滑り始めました。これってもしかしてスケート!? 向こうまで行ったら、すぐにUターンをして僕達の方へ戻ってくるお兄ちゃん。そして僕達の前に立つとピタッ!!と綺麗にストップしました。

「へへ、どうかな? 寒い季節にみんなが遊ぶ遊びだよ」

『僕やったことある!』

『うん! ボク達湖でやってたよね。でも足がすぐに冷たくなっちゃって、いっぱいは遊べないんだよね』

『その時はお父さん達に魔法であっためてもらうんだけど、でもそれすると今度は氷がベチョベチョになっちゃって、遊べなくなっちゃうんだ』

『ホミュちゃん初めてなの!』

『オレは知ってたけど、やった事ないんだな!』

『ボクもお兄ちゃん達は水たまりとかでやってたけど、ボクはまだやった事ない』

 僕達の中でスケートみたいな事をした事があるのは、ドラッホとドラックでした。他のみんなは見た事があるだけでやった事がなかったり、僕とポッケとホミュちゃん、それからブラスターは見たのも初めて。まぁ僕はスケートは知ってるけどね。

 お兄ちゃんまたすい~と滑って、Uターンして戻ってきます。それを見たドラック達がすぐに氷の上に乗ってすぃ~って滑り出して。
 ドラック達結構上手なんだ。転ばないでスイスイそのまま進んだり、クルクル回りながら進んだり。最後にはクルクルジャンプして着地してたよ。

 でもやっぱり冷たかったみたい。すぐに僕達の所に戻ってきて手足をはぁはぁ、それから擦り合わせて温め始めました。

『グッシー、ビッキー、あっためて!』

『冷たい!』

『毛があると言っても、肉球にはないからな。すぐに乗るなよ、氷が溶ける』

 そっか肉球。ペタペタ気持ち良いけど、氷の上じゃ冷たいよね。ドラック達が手足を温めている間に、ホミュちゃん達が氷に近づいてちょんちょん触って。手をぴろろろろ、足をぴろろろろって。冷たいからね。

『ホミュちゃんできるかななの?』

『オレ、やってみたいなんだな』

『転ばないかなぁ』

 お母さんが残して行った氷は、幅的には2~3人ずつ滑れるくらいの幅で。でも初めてのホミュちゃん達。レスターが順番に1人ずつやってみましょうって。

 最初はホミュちゃんちゃんからです。お兄ちゃんはその間にちょっとだけ1人で練習。本当は最初から1人で滑れるんだけど、久しぶりだったから、最初はレスターに支えてもらって滑りました。

 ホミュちゃんがそっと羽を開いて、レスターの手に羽を乗せます。レスターもそっとホミュちゃんの羽を握って。少しずつホミュちゃんが進み始めました。
 ツルッ! ズルッ! とととととっ!! ホミュちゃんの足が大変な事に。でも諦めないホミュちゃん、そのドタバタのまま少しずつ進んでいきます。
 反対側ではお兄ちゃんがすぃ~、すぃ~。おお、やっぱりお兄ちゃんは1人でもとっても上手。

 初めてのホミュちゃん、なんとか向こう側まで行ってUターンして戻ってきました。そしてミルクとバトンタッチ。戻ってきたホミュちゃんは、ブツブツ何か独り言を言って氷を見つめていたよ。

 ミルクは自分が先で良いのか僕に聞いてきたけど、絶対僕が1番ダメな気がするもん。だからみんなに先に滑ってって言いました。ミルクはとってもニコニコ。レスターに体を支えてもらって、ドラック達みたいに手足を使って進んでいきます。
 何歩か進むとペタ~って手足が開いちゃって、ベチャって床に体がついちゃいます。でもそれでも諦めないでどんどん進んでいくミルク。

 ミルクが練習している間に、お兄ちゃんが僕達の所に戻ってきました。向こう側が開いたから、ニッカがやってみるかってフェニックに聞いて、フェニックは1回宙返りをした後、すぐに氷の所に。
 手足を使ったり、足だけで進んでみたり、色々考えて自分が1番滑りやすい方法を探しているみたい。ニッカはフェニックのしっぽをそっと持って支えていました。

 そんな中、お兄ちゃんが箱の中をまたがさごそ初めて。何個か靴を持って僕の所に。

「ジョーディの滑る用の靴、今作ってるんだよ。だからそれまでは、僕の赤ちゃんの時の靴を履けたら履いてみて。小さい子も寒い季節になると、パパやママに専用の台に乗せて滑ったり、小さい子でも1人で滑れちゃう道具があるから、みんな靴を持ってるんだよ。それか借りたりね」

 お兄ちゃんが後で絵本を見せてくれるって。みんなが滑って遊んでいるところが描いてある絵本があるんだって。小さい子でも1人で遊べる? 僕みたいに小さい子でも? そんな道具があるの? 早く見てみたいな。

 お兄ちゃんが持ってきてくれた靴を履かせてくれて、でもなかなかピッタリサイズがなくて、また箱に取りに行きます。それでまた何個か靴を持ってきてくれて、結局持ってきてくれた中で1番小さな靴が、今の僕にはピッタリでした。

「うん、これが良いね。ママは今作って貰ってるっていってたけど、後でママに知らせなくちゃ。靴がゆるゆるでもキツキツでもやだもんね」

 お兄ちゃんありがとう!! 立って靴の履き心地を確認。うん、やっぱりピッタリ。しかもお兄ちゃんのお古。なんか嬉しいなぁ。

 僕とお兄ちゃんが靴を選んでいる間に、ポッケやブラスター達も、はじめての滑りが終わって戻って来ました。いよいよ僕の番です。みんなはどう滑ったら良いか、それぞれ考えていて、僕のことはぜんぜん見ていません。

「さぁ、ジョーディ様。ゆっくり乗ってみましょう。私が支えておりますので心配ございません」

 僕の脇に手を入れて、持ち上げる感じで支えてくれるレスター。ニッカは両手を持ってくれて。僕はそっと1歩を踏み出しました。
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