もふもふが溢れる異世界で幸せ加護持ち生活!

ありぽん

文字の大きさ
145 / 213
連載

407危ない物には柵とグッシー達のトレーニング?

しおりを挟む
 それからもママのお屋敷ツアーは続いて。これは危ないから近づいちゃダメとか、こっちなら遊んでも良いとか、色々子ペガサスに教えます。そして最後、僕達はお客さんが来た時のお部屋に移動しました。

「取り敢えず簡単にだけれど、こんな感じかしら。細かい注意するべき事とは、その時その時子ペガサスに教えようと思っているの。それと危ない場所には、ほぼほぼジョーディ用に柵をしてあるから大丈夫だ思うわ」

 そう、触ったり近づいたりして危ない場所には、僕やドラック達、そして一応お兄ちゃんも、みんなが怪我しないように柵がしてあって、近づけないようにしてあるんだ。特に僕やドラック達は何か気になる物があると、みんなで突撃するから、ハラハラして色々な場所に柵を付けたって、ママがシューに説明します。

 僕達そんなに突撃しないよね。気になった物があるときは、ちゃんとみんなでお話し合いをしてからそれに近づくし、いきなり知らない物を触ったりしないよ。してないよね? ん? 

『突撃する時のジョーディは、我でも時々追いつけない時があるからな。ああいう時はヒヤヒヤする。柵があって良かったと実感したぞ』

 窓からこっちを見ているグッシーがそう言います。この頃グッシーは変な事を練習しているんだよ。首を前へ後ろへの上げ下ろしたり、上に首を上げたと思ったら、今度は斜めに首を下ろしたり。

 それから横にステップみたいな事もするの。何だっけ? 僕、前に地球にいた時に、テレビで見たことがあったんだけど、運動している人達がやってたの。うんとねぇ、何とか?横飛び。それと動きが似ているんだ。

 しかもそれをしているのはグッシー達だけじゃありません。ビッキーもドラック達も大人魔獣達がみんなで練習しているんだよ。ちなみにグッシー達にそれを教えている先生もいます。ローリーです。

 ローリーはみんなの動きを見て、もう少し速度を早く上げられるなら上げたほうが良いとか。それだと咥えた時に僕達が痛がるかもしれないとか。後はその角度だと、僕達が横からすり抜ける可能性があるとかね。

 僕達のことが話しに出てたから、この前一体何の練習をしているの?って聞きました。そうしたら僕達を止める練習をしているって言ったんだよ。
 今ママやグッシーが話していた通り、僕が高速ハイハイでどこかに突撃しそうになったり、ドラック達がどこかへ走って行こうとした時に、すぐに僕達を捕まえられるように練習しているんだって。

『何だ、ジョーディ達はそんなに早い動きをするのか?』

『ああ、お前も見たら分かると思うが、ジョーディ達が本気で動こうと思ったら、本当に止めるのが大変なんだ。そうだな、お前もここへ泊まりに来る時は、我らと一緒に練習すると良い。お前もその動きを見ることもあるかもしれないからな』

『そうか? では私も練習に参加しよう』

 あ~あ、シューまで練習に参加するって。本当にみんな、ちょっと言い過ぎじゃない? 僕達は何もしてないのに。みんなで変なのぉって言います。

「グッシー達の話しがまとまったところで、話しの続きなんだが。人にとっては大丈夫な物でも、魔獣にとってはまずい物もある。元々ローリーがいたから、そういう危ない物はなるべく置かないようにしているが、それにドラック達もいるからな。今回見た感じ、ペガサスにとってまずい物はあったか?」

『今のところはなかったな。それにローリーや皆にとって危ない物がないのならば、おそらくそれで大丈夫だろう』

「そうか、ならばこのまま子ペガサスを預かるのに問題はないか?」

『ああ、大丈夫だ。息子の事よろしく頼む』

 シューが頭を下げて、それからパパと握手しました。

 と、こんな事をしているうちにもう夕方に。シューは後2、3日はお家に居て、子ペガサスが落ち着いたら森に帰るって。今日から子ペガサスのお家での生活が始まります。

 話しが終わった僕達は、そのままお部屋で夜のご飯までお話し。本当は子ペガサスの名前を決めたかったんだけど、でも夜のご飯までそんなに時間がなかったし。大切な名前を慌てて決めたくないもん。だからご飯を食べ終わってから、ゆっくり決める事にしました。

 今は遊びの部屋の話しやお庭の話しとか、それからこの前お友達になったキッツーの話しとかして、ベルがご飯って呼びにきてくれるのを待ったよ。
 そうだ! 初めての人が作ったご飯を食べるはず。子ペガサス大丈夫かな?

「ごちゃ、じょよ、ぶ? めちぇよぉ」

『ご飯大丈夫? 初めての人のご飯だから心配してくれてるの?』

「あい!」

『あのねぇ、ジョーディのお家のご飯はとっても美味しいんだよ』

『お父さん達が狩って来てくれて、そのまま食べるご飯も美味しいけど、お料理してあるご飯もとっても美味しいんだ!』

『お料理、僕初めて。楽しみにしてたんだ。お父さんは僕が生まれるずっと前によく街に行って、人のご飯を食べていたんだって。とっても美味しいぞってお話し聞いたの。だから楽しみだったの』

 そうなんだ、シューって街でご飯食べてたんだ。何しに街に来てたのかな? 

『あっ、でもご飯も好きだったけど、お酒が1番好きだって。あれとっても臭いのに、どうしてお父さんはあんな物が好きなのかな? お土産ってお酒を持って来てくれた魔獣がいて、それの匂いを嗅いだらとっても臭かった。ジョーディ達はお酒好き?』
 
 みんながブンブン首を振ります。僕達もお酒嫌い。パパは時々いっぱいお酒を飲んで酔っ払って帰ってくるけど、次の日もお酒臭いし。本当に何でお酒好きなんだろうね。
 あっ! そうだ!! シューお酒飲むなら、注意しておかないとダメかも! 僕は大切な事を思い出しました。
しおりを挟む
感想 598

あなたにおすすめの小説

転生したらちびっ子になって、空を落ちていた件 〜もふもふたちのお世話はお任せあれ。ついでに悪もやっつけます!〜

ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした高橋凛は、お詫びとして理想の世界へ転生することに。しかし気がつけば幼児の姿で、しかも空を落下中だった!? バカ神、あいつまたミスったな!? そう思いながらも、凛はどうすることもできず、空を落ちていく。しかも更なるアクシデントが凛を襲い……。 が、そのアクシデントにより、優しい魔獣に助けられた凛は、少しの間彼の巣で、赤ちゃん魔獣や卵の世話を教わりながら過ごすことに。 やがてその魔獣を通じて侯爵家に迎え入れられると、前世での動物飼育の知識や新たに得た知識、そして凛だけが使える特別な力を活かして、魔獣たちの世話を始めるのだった。 しかし魔獣たちの世話をする中で、時には悪人や悪魔獣と対峙することもあったため、凛は、『魔獣たちは私が守る!!』と決意。入団はできないものの、仮のちびっ子見習い騎士としても頑張り始める。 これは、凛と魔獣たちが織りなす、ほんわかだけど時々ドタバタな、癒しとお世話の物語。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める

遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】 猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。 そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。 まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。

冷遇王妃はときめかない

あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。 だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。

家族に捨てられたけど、もふもふ最強従魔に愛されました

朔夜
ファンタジー
この世界は「アステルシア」。 魔法と魔物、そして“従魔契約”という特殊な力が存在する世界。代々、強大な魔力と優れた従魔を持つ“英雄の血筋”。 でも、生まれたばかりの私は、そんな期待を知らず、ただ両親と兄姉の愛に包まれて育っていった。

猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る

マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・ 何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。 異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。  ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。  断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。  勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。  ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。  勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。  プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。  しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。  それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。  そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。  これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。

才がないと伯爵家を追放された僕は、神様からのお詫びチートで、異世界のんびりスローライフ!!

にのまえ
ファンタジー
剣や魔法に才能がないカストール伯爵家の次男、ノエール・カストールは家族から追放され、辺境の別荘へ送られることになる。しかしノエールは追放を喜ぶ、それは彼に異世界の神様から、お詫びにとして貰ったチートスキルがあるから。 そう、ノエールは転生者だったのだ。 そのスキルを駆使して、彼の異世界のんびりスローライフが始まる。

ドラゴンともふ魔獣に懐かれて〜転生幼女は最強ドラゴン騎士家族と幸せに暮らします〜

ありぽん
ファンタジー
神様のミスで命を落としてしまった高橋結衣(28)。そのお詫びとして彼女は、様々な力を授かり、憧れだった魔法と剣と魔獣の存在する、まるで異世界ファンタジーのような世界へと転生することになった。 しかし目を覚ました場所は、街の近くではなく木々が生い茂る森の中。状況が分からず混乱する結衣。 そんな結衣に追い打ちをかけるように、ゾウほどもある大きな魔獣が襲いかかってきて。さらにドラゴンまで現れ、魔獣と激突。数分後、勝利したドラゴンが結衣の方へ歩み寄ってくる。 転生して数10分で命を落とすのか。そう思った結衣。しかし結衣を待っていたのは、思いもよらぬ展開だった。 「なぜ幼児がここに? ここは危険だ。安全な俺たちの巣まで連れて行こう」 まさかのドラゴンによる救出。さらにその縁から、結衣は最強と謳われるドラゴン騎士の家族に迎え入れられることに。 やがて結衣は、神から授かった力と自らの知識を駆使し、戦う上の兄や姉を支え、頭脳派の兄の仕事を手伝い。可憐で優しい姉をいじめる連中には、姉の代わりに子ドラゴンやもふ強魔獣と共にざまぁをするようになって? これは神様の度重なるミスによって、幼児として転生させられてしまった結衣が、ドラゴンやもふ強魔獣に懐かれ、最強のドラゴン騎士家族と共に、異世界で幸せいっぱいに暮らす物語。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。