もふもふが溢れる異世界で幸せ加護持ち生活!

ありぽん

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412季節外れの花

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 僕から花を受け取ったパパ。色々な方向から確かめた後、ママに話しかけました。

「ルリエット、これを見てみろ。何故か寒い季節に咲く花が」

「あら、本当ね」

 パパから花を渡されたママも、花を見てとってもビックリした顔に。それからニッカに何処に咲いていたか聞いてきました。

「たい!!」

 ママ、お花を見つけたのは僕だよ。僕があそこの花壇で見つけたの。僕はニッカから降りて、それからママの洋服を掴んで花壇の方へ行こうとします。ママはすぐに立ち上がって、僕はママのスカートを引っ張ったまま、パパもその後ろからついてきてきました。
 そして花壇に着いた僕は、ハイハイの格好をして、花壇の中へ入って行こうとします。ママに慌てて止められたけどね。

「ダメよジョーディ。お洋服が泥だらけになってしまうわ、確かにお風呂はこれからだけれど、それでもう汚さないで」

 僕はブスっとした顔をして、代わりにホミュちゃんにお花が咲いていた場所まで飛んでもらいました。

『ここに咲いてたなの。ホミュちゃん達がジョーディの所に来たら、もうジョーディ見つけてたなの』

「ニッカ、そうなのか?」

 ニッカが今まであった事をお話しします。僕がご飯を食べた後花壇に行ってお花を見つけた事。奥に行こうとしたのを止めて、ホミュちゃん達がきてくれたから、摘んできてもらった事をささっとね。

「本当にこの花が? 私はこの花が、今の季節に咲いているのを見た事がないぞ。ルリエット、君はどうだ?」

「私もないわね。昔冒険者をしていた頃、ちょくちょく外へ出ていたけど、その時にも見る事はなかったわ」

 なんて話しをしているうちに、ドラック達にグッシー達、それからお兄ちゃん。えと、ご飯を食べていたほぼ全員が僕達の周りに集まってきました。
 ドラック達はご馳走様したみたい。ローリーやグッシー達、ドラッホパパ達は、まだ食べている途中だけど、僕達が気になってこっちにきたみたいだよ。

 そのご飯を残しておいてくれとか、まだ食べかけだとか、ついでにおかわりまで頼んでいて。レスターが他の使用人さんとメイドさんに指示を出していました。
 まだ食べるんだね。だってグッシー達の横に置いてあった魔獣さんの山、完全に全部食べた後なのに。

 ご飯の注文が終わったグッシー達、咥えてきた魔獣さんを突きながら質問してきました。すぐにママにはしたないって注意されてたけど。

『それで、何があったって?』

「いや、今の季節に咲く筈じゃない花が咲いていてな。ジョーディが見つけたんだが」

 パパが花を見せます。それを確認するグッシー達。

『確かにこの花は、この季節には見た事がないな。お前達はどうだ?』

『俺も見た事はない。お前もそうだろうドラッホ』
 
『ああ、花じゃなく木なら見た事があるが』

『何だそれは?』

『いや、かなり前にな。季節が過ぎて葉が落ちたんだが、それが何故か急に葉がつき始めてな。あまりにも立派に茂ったものだから、逆に何かが起こる前触れじゃないかと、爺様達が言っていたんだ。まぁ、結局は何も起こらなかったが』

「そんな事があったのか」

 パパ達、お話しするのは良いんだけど、そろそろ僕にお花返して。それは僕が見つけたんだから、僕のお部屋に飾ってもらうの。僕はパパに向かって手を出して、お花返してアピールをしました。だってこのままじゃパパ持って行っちゃいそうだったんだもん。

「ちゃ!! ぱ~ぱ、ちよぉ!!」

『ジョーディパパ、ジョーディがお花返してって言ってるよ』

「あ、ああ」

 パパが僕の手に花をそっと置いてくれます。ミルク達が早く見せてって、僕はそのまましゃがんでミルク達に見せてあげました。みんな花の匂いを嗅いだり、他の光っている花と見比べてみたり。

『何で寒い季節のお花が咲いてるんだな?』

『今はとっても暑いのにねぇ』

『このお花が咲いていた所だけ寒かった?』

 僕達は花壇を見ます。咲いてた場所だけ寒い? ホミュちゃんにもう1回確認してきてもらいます。でももちろんそんな事をはなくて。じゃあどうしてこのお花は咲いたのかな?

 みんなと考えていたらベルが僕達の所に。僕がずっとお花を持ってると、クシャっとしちゃうといけないから、先に持って行ってお部屋に飾っておいてくれるって。僕はすぐにベルにお花を渡します。

 でもその時でした。僕のお鼻に何かが落ちてきた気がして。僕はすぐにお鼻を触りました。ん? ちょっと濡れてる? と、今度は僕の右の方、また何かが落ちてきた気がして、パッと振り向きます。

 あれ? ポッケの頭に何かの痕が。何かが落ちてきたと思ったけど、その何かは分からなくて、でもポッケの頭の上にぽつんと黒い部分が。僕はポッケに動かないでって言って、その部分を触ってみます。黒く色が変わっていた部分は湿っていました。

「にゃ? ちゅ?」

 今何か付いた?って聞いたけど、でも何も感じなかったって。僕もお鼻に何か付いた感覚しなかったけど。あっ、でもちょっと、本当にちょっとだけ、ヒヤっとしたような? 濡れてる、湿っているなら、もしかして雨?

 僕は空を見上げます。僕達の話しを聞いてドラック達も空を見上げて。う~ん、雨が降ってる感じはしません。ちゃんと見えないだけ? 僕は目を細めて、更にじっと空を見上げました。

 ふわっ…。

 ん? ふわ? 今ふわっと何かが。

 ふわっ…。

 ほら! 今度は向こうの方で! でも今のふわって…。

「みにゃあ、ふわ?」

『ジョーディどうしたの? ふわふわしたものが見えたの?』

『え~? ふわふわした物? 何々?』

 みんなよく見て。もう1回空を見上げる僕。そして…。
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