もふもふが溢れる異世界で幸せ加護持ち生活!

ありぽん

文字の大きさ
154 / 213
連載

416僕の雪の跡?

しおりを挟む
「ふふふ、嫌だわ。もう笑わせないでよ」

 何、どうしたのママ? どうして笑っているの? みんなもそれぞれの雪の跡を見るのをやめてママを見ました。
 ん? よく見るとママの隣に立っているニッカが、口元を手で押さえて、肩をふるふる振るわせてる? ニッカ、絶対に笑っているよね。

 笑っているのはママ達だけじゃありませんでした。ドアの前にいる使用人さんとメイドさん達も、僕に見せないように横を向いたり後ろを向いたりして笑っていて。
 レスターは…、いつも通りでした。いつも通り? いつもよりもちょっと困った顔をしているような気もするけど。
 
 それはそうと、どうしてみんな笑っているの? そんなに面白い事あったかな? 僕は周りをキョロキョロ、ポッケ達もどうしたの?って聞きながら、周りをキョロキョロ。そうしたらレスターが僕のところに来てお話ししてくれました。

「ジョーディ様、ジョーディ様の雪の跡はこちらですよ」

 そう言って山とボールの跡を指さします。え? これが僕の雪の跡? 本当に? 僕はジロジロ雪の跡を確認します。
 どう見ても僕の跡じゃないと思うんだけど。だってみんなみたいに、形だけですぐにどれが自分の跡って分からないし、それどころか人の形してないし。

 それに何より、みんなジャンプして、ちゃんと跳んだ場所から離れた場所に跡が付いたでしょう? このお山とボールの跡は、ジャンプした場所の目の前に付いてるんだよ。ジャンプした感じじゃないんだ。

「あちょう? じゃよ、がう!」

『今ジョーディは、跡? ジャンプしてない、違うよって言ったんだよ』

「ぼにょ、あちょ、ちゃ!」

『僕の跡じゃない、違うって言ってるよ。うん、ジョーディの跡に見えないよね』

「それはですねジョーディ様、ジョーディ様は飛んでいらっしゃらないのですよ。それと今のジョーディ様のお姿ですと、どうしてもこのような跡に」

 え、どう言う事? 飛んでいない? それに今の僕だとどうしてもこの跡になる? 何で、どうして? 僕もみんなもレスターに何で何でって聞きます。
 だって僕思いっきりジャンプしたよ。それでしっかり顔まで雪に埋もれて、ママが綺麗に雪をとってくれたんだよ。

 みんながレスターに集まる中、ようやく笑うのが止まったママが、庭に行ってみましょうって。どうせみんなまた雪に飛び込むだろうから、その時にみんな僕が飛ぶのを見れば、どうしてこうなるのか分かるわよって。

 だから僕達は、よく分からないまま、いつもおやつを食べる場所まで移動することに。おやつを食べる場所に着くと、そこは足跡1つない綺麗な雪のお庭でした。
 せっかく雪が積もったから僕達のために、使用人さん達はお庭には行かないで、綺麗なままの雪を残してくれてくれたの。

 よし!! またジャンプして、しっかり僕の跡を付けなくちゃ。おやつを食べるテーブルがある場所には小さな屋根がついてるからね、そこには雪が積もっていなくて、僕達はそこに立ちます。

 それで最初に僕だけジャンプする事にしました。横でしっかりみんな見ていてくれるって。しゃがんでしゃがんで、思いっきりジャンプ!! ふさぁ! ばしゃあ!! 良し、今度こそしっかり跡が付いたはず。
 さっきみたいに体を引っ張り上げてもらって、それでママが顔の雪を払ってくれます。そして見た場所には…。

 玄関前に付いていた、お山とボールの跡が付いていました。さっきまで綺麗な足跡1つなかった場所。そしてポッケ達は誰も飛んでいなくて。やっぱりこの山とボールの跡は僕のジャンプの跡?

『ジョーディ、跳んでない!!』

『ジョーディ、倒れたよ!!』

 僕がドラック達の方を見たら、みんなが凄い勢いで話してきました。

『ジョーディ、しゃがんでびょんっ!!って言ったなの』

『でも立ち上がっただけで、そのまま倒れたなんだな!』

『こうだよ、こう!』

 フェニックが立ち上がって、僕の真似をしてくれるって。真っ直ぐに立って、それからちゃんとしゃがんで、その後は思いっきりジャンプ!! そう思ったら、立った格好のそのままの姿勢で前に倒れて行って、雪の中の埋まったんだ。

『ジョーディ、ぜんぜん飛んでなかった。こうやって前に倒れたよだけなんだよ!』

 え~!? 僕しっかり跳んだと思ってたのに!! ママがまた笑いながらお話ししてきます。雪で遊ぶために厚着をしたでしょう? 雪だるまみたいに。玄関の鏡で見た姿は2倍くらいに膨らんでいて。

 どうもそのせいで洋服が重くて、僕跳んでるつもりで、ぜんぜん跳んでいなかったみたいです。ただ倒れるだけ。
 それに今の格好だと、僕の跡はお山とボールになるって。鏡の前の僕の姿をまた思い出してみます。2倍に膨らんだ僕の姿。そして帽子もあったか丸い感じの帽子をかぶっていて。雪の跡を確認する僕。そう言えばこんな姿していたかも。

 う~ん、なんか僕の思っていたジャンプと違う。僕はこう、自分の格好を雪に付けたかったんだよ。最初はそのまま、次は手をバンザイしてみたり、横向きになってみたり。でも今のままだと、全部同じ跡が付きそう。

 僕が考えていたら、向こうからマイケルお兄ちゃんの声が。

「みんな! 持ってきたよ!!」

 見たらお兄ちゃんとトレバーが、何か抱えながら歩いてきました。それで僕達を見てどうしたの?って聞いてきたの。お兄ちゃんもそれどうしたの? 何持ってきたの? お兄ちゃんは僕達よりも先に外に出て行って、何処かに行っちゃってたんだ。

「に、にゃ?」

『ん? これは雪で遊ぶ道具だよ。みんなで遊ぼうと思って。それでジョーディ達は何でそんな変な顔して雪を見てるの? それにこの穴なぁに?』

しおりを挟む
感想 598

あなたにおすすめの小説

五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~

放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」 大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。 生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。 しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。 「すまない。私は父としての責任を果たす」 かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。 だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。 これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。

処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜

放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!? 「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」 不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。

国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします。

樋口紗夕
恋愛
公爵令嬢ヘレーネは王立魔法学園の卒業パーティーで第三王子ジークベルトから婚約破棄を宣言される。 ジークベルトの真実の愛の相手、男爵令嬢ルーシアへの嫌がらせが原因だ。 国外追放を言い渡したジークベルトに、ヘレーネは眉一つ動かさずに答えた。 「国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします」

1度だけだ。これ以上、閨をともにするつもりは無いと旦那さまに告げられました。

尾道小町
恋愛
登場人物紹介 ヴィヴィアン・ジュード伯爵令嬢  17歳、長女で爵位はシェーンより低が、ジュード伯爵家には莫大な資産があった。 ドン・ジュード伯爵令息15歳姉であるヴィヴィアンが大好きだ。 シェーン・ロングベルク公爵 25歳 結婚しろと回りは五月蝿いので大富豪、伯爵令嬢と結婚した。 ユリシリーズ・グレープ補佐官23歳 優秀でシェーンに、こき使われている。 コクロイ・ルビーブル伯爵令息18歳 ヴィヴィアンの幼馴染み。 アンジェイ・ドルバン伯爵令息18歳 シェーンの元婚約者。 ルーク・ダルシュール侯爵25歳 嫁の父親が行方不明でシェーン公爵に相談する。 ミランダ・ダルシュール侯爵夫人20歳、父親が行方不明。 ダン・ドリンク侯爵37歳行方不明。 この国のデビット王太子殿下23歳、婚約者ジュリアン・スチール公爵令嬢が居るのにヴィヴィアンの従妹に興味があるようだ。 ジュリエット・スチール公爵令嬢18歳 ロミオ王太子殿下の婚約者。 ヴィヴィアンの従兄弟ヨシアン・スプラット伯爵令息19歳 私と旦那様は婚約前1度お会いしただけで、結婚式は私と旦那様と出席者は無しで式は10分程で終わり今は2人の寝室?のベッドに座っております、旦那様が仰いました。 一度だけだ其れ以上閨を共にするつもりは無いと旦那様に宣言されました。 正直まだ愛情とか、ありませんが旦那様である、この方の言い分は最低ですよね?

転生幼子は生きのびたい

えぞぎんぎつね
ファンタジー
 大貴族の次男として生まれたノエルは、生後八か月で誘拐されて、凶悪な魔物が跋扈する死の山に捨てられてしまった。  だが、ノエルには前世の記憶がある。それに優れた魔法の才能も。  神獣の猫シルヴァに拾われたノエルは、親を亡くした赤ちゃんの聖獣犬と一緒に、神獣のお乳を飲んで大きくなる。  たくましく育ったノエルはでかい赤ちゃん犬と一緒に、元気に楽しく暮らしていくのだった。  一方、ノエルの生存を信じている両親はノエルを救出するために様々な手段を講じていくのだった。 ※ネオページ、カクヨムにも掲載しています

私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。

小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。 「マリアが熱を出したらしい」 駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。 「また裏切られた……」 いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。 「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」 離婚する気持ちが固まっていく。

白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?

夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」 教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。 ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。 王命による“形式結婚”。 夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。 だから、はい、離婚。勝手に。 白い結婚だったので、勝手に離婚しました。 何か問題あります?

聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい

金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。 私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。 勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。 なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。 ※小説家になろうさんにも投稿しています。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。