もふもふが溢れる異世界で幸せ加護持ち生活!

ありぽん

文字の大きさ
155 / 213
連載

417まず最初は?

しおりを挟む
 みんながお兄ちゃんに僕の雪の跡を説明してくれました。そうしたらお兄ちゃんは僕の事をじっと見て、そうだよねって。

「ママ。ジョーディに洋服着せすぎじゃない? これじゃ普通に遊ぶのも大変そう。ここまでどうやって歩いてきたの?」

 どうやって? 抱っこしてもらったり、こうやって転ばないように、そっとそっと歩いたり。僕はお兄ちゃんの前を歩いてみます。

「ジョーディ、それちゃんと歩いてるの? ズリズリすって進んでるんじゃない? 見てみて、ジョーディの歩いた跡、雪の道ができてるよ」

 そうお兄ちゃんに言われた僕。みんなで後ろを振り向きます。そこにはお兄ちゃんの言った通り、一直線に雪が掘られていて、雪の道ができていました。僕が歩いた跡だって。

 う~ん、僕はちゃんと歩いたつもりだったんだけど、もしかしたらジャンプみたいに気付いてないだけで、ズリズリすってる? それかお洋服でまんまるになってるから、洋服が雪を削って雪の道を作ったとか。

「ママ、中に着ている洋服1枚脱がしてあげたら? そうしたら少し歩きやすくなるかも、それに動きやすくなるよ」

「でもジョーディは初めての雪なのよ。確かに周りはいつも通り暑いけど、雪で遊ぶのだから冷えて具合が悪くなったら大変だわ」

「大丈夫だよ。具合が悪くなっても、グッシー達が帰ってきたらすぐに治してくれるよ」

 ママはう~んて悩み始めて、僕はその間に自分で洋服のボタンを外そうとします。そうだよ、このままじゃ動きにくくて、みんなみたいに雪で遊べない! 1枚くらいだったら脱いでも大丈夫なはず。

 僕がボタンを外そうとしているのを見たニッカが、急いで僕を止めてきて、ママにどうしますか?って聞きます。ママはじっと僕を見た後、分かったわって。でも1枚だけよって言って、ささっと中の洋服を脱がせてくれたよ。

 1枚だけだったけどなんかスッキリって感じ。それに腕も足も全部が動かしやすくなって、それに1枚脱いでもぜんぜん寒くありません。お兄ちゃん、ママにお話ししてくれてありがとう!!

「じゃあみんな、最初はこれで遊ぼうよ!」

 お兄ちゃんがレスターと一緒に持ってきた物を雪の上に置きます。それは木でできていて、浅い箱みたいに物でした。それにロープが付いているの。
 僕、これと似てるの見たことがあるよ。テレビで見た。スキー場でみんなが遊んでたソリにそっくり。

「あっ、でもここには坂がないね。裏のお庭には行けば、魔獣の餌に雪が積もってて、そこで遊べるかな?」

「マイケル様、でしたら先に雪の山を皆様で作ったらいかがでしょうか? そしてその山で遊んだ後は中をくり抜き、かまくらをお作りになられたら」

「あっ、それが良いかも! みんなこれで遊ぶのに、雪の山が必要なんだ。一緒に作ってくれる?」

「あい!!」

 どうやって遊ぶか、ソリみたいに遊ぶのかは分からないけど、遊ぶなら僕お手伝いする!

『うん! 良いよ! その後ゆき投げっことか、雪だるまとか作れば良いし!』

『ほみゅちゃんも、雪潜り後ででも大丈夫なのぉ!』

 ゆき投げっこ? 雪潜り? 何それ、面白そう! それに雪だるまって、雪だるまの事かな? わぁ、やりたい事いっぱいだよ。いっぱい遊べるように、まずは雪のお山を作っちゃおう!!

 みんなでえいえいおー!!をして、雪の山を作り始めます。ドラック達はシュシュシュって足で雪を蹴って雪を集めて、フェニックはその辺の入れ物に雪を入れて、それを子ペガサスが運んでくれます。
 他のみんなも入れ物に入れて運んだり、集めた雪をパシパシ叩いて形を整えて行ったり。

 あっ、そうそう。子ペガサスはまだ名前を考え中です。大切な事だからね。シューもパパ達もゆっくり考えれば良いって。そうだよ、だってこれからずっと使う大切な名前だもん。この名前が良いって、納得するまで考えないと。

 僕はニッカと一緒に雪をバケツに集めて持って行きます。スコップみたいな道具を使ってバケツに雪を入れて、ニッカと一緒にバケツの取っ手を持って、よいしょよいしょ。
 どのくらい大きなお山を作るのかな? 使用人さん達も手伝ってくれてるんだけど、それだけ大きな雪の山を作るって事かな?

 そう言えばさっきレスターは、遊んだ後はかまくらを作れば良いって。かまくら。聞いた事のある言葉が多いね。僕の知ってるのと同じかな? うん、遊べれば僕は何でも良いよ。
 季節外れの雪、どうして降ったのかは分からないけど、楽しいなぁ。

「うちょ、にょにょ。うちょ、にょにょ」

「ジョーディのそれは何かしらね。掛け声なのかしら? なんか力の抜ける掛け声ね」

「うちょ、にょにょ。うちょ、にょにょ」

「ジョーディ、こっちに持ってきて!」

「にー! いっぱ?」

「うん、いっぱいだよ。でも他の事でも遊べるくらい、雪はいっぱいだから安心してね」

「ちゃ!!」

 どんどん雪を集める僕達、どんどん大きくなる雪のお山。僕もみんなも頑張ったよ。そしてついに。

「雪の山完成!!」

 お兄ちゃんの声で、僕達はみんなで拍手です。とっても大きな雪のお山ができました。僕の背の…? えとママの背の2、3倍? とっても大きいです。
 それにねただの雪のお山じゃないんだよ。僕達の反対側に、雪の山を上るための雪の階段が付いてるの。
 それから片方は坂がちょっと急になってて、反対側は緩やか。好きな方を使って遊ぶんだって。好きな方?

「じゃあ、まず僕がやって見るから、みんなはちょっと離れてみててね。ぶつかると危ないから」

 お兄ちゃんがソリみたいな物を持って、雪のお山を登り始めました。



      *・゜゚・*:.。..。.:*・.。.:*・゜゚・**・゜゚・*:.。..。.:*・.。.:*・゜゚・*

いつもご愛読ありがとうございます。ありぽんです。
最近更新が遅れ、バラバラの更新となってしまい申し訳ございます。
ただいま編集やその他の関係で大変忙しく、もう少し更新が不定期になるかもしれません。
落ち着いたらいつもの更新に戻しますので、
もうしばらくの間ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。
しおりを挟む
感想 598

あなたにおすすめの小説

五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~

放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」 大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。 生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。 しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。 「すまない。私は父としての責任を果たす」 かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。 だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。 これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。

処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜

放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!? 「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」 不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。

国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします。

樋口紗夕
恋愛
公爵令嬢ヘレーネは王立魔法学園の卒業パーティーで第三王子ジークベルトから婚約破棄を宣言される。 ジークベルトの真実の愛の相手、男爵令嬢ルーシアへの嫌がらせが原因だ。 国外追放を言い渡したジークベルトに、ヘレーネは眉一つ動かさずに答えた。 「国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします」

1度だけだ。これ以上、閨をともにするつもりは無いと旦那さまに告げられました。

尾道小町
恋愛
登場人物紹介 ヴィヴィアン・ジュード伯爵令嬢  17歳、長女で爵位はシェーンより低が、ジュード伯爵家には莫大な資産があった。 ドン・ジュード伯爵令息15歳姉であるヴィヴィアンが大好きだ。 シェーン・ロングベルク公爵 25歳 結婚しろと回りは五月蝿いので大富豪、伯爵令嬢と結婚した。 ユリシリーズ・グレープ補佐官23歳 優秀でシェーンに、こき使われている。 コクロイ・ルビーブル伯爵令息18歳 ヴィヴィアンの幼馴染み。 アンジェイ・ドルバン伯爵令息18歳 シェーンの元婚約者。 ルーク・ダルシュール侯爵25歳 嫁の父親が行方不明でシェーン公爵に相談する。 ミランダ・ダルシュール侯爵夫人20歳、父親が行方不明。 ダン・ドリンク侯爵37歳行方不明。 この国のデビット王太子殿下23歳、婚約者ジュリアン・スチール公爵令嬢が居るのにヴィヴィアンの従妹に興味があるようだ。 ジュリエット・スチール公爵令嬢18歳 ロミオ王太子殿下の婚約者。 ヴィヴィアンの従兄弟ヨシアン・スプラット伯爵令息19歳 私と旦那様は婚約前1度お会いしただけで、結婚式は私と旦那様と出席者は無しで式は10分程で終わり今は2人の寝室?のベッドに座っております、旦那様が仰いました。 一度だけだ其れ以上閨を共にするつもりは無いと旦那様に宣言されました。 正直まだ愛情とか、ありませんが旦那様である、この方の言い分は最低ですよね?

転生幼子は生きのびたい

えぞぎんぎつね
ファンタジー
 大貴族の次男として生まれたノエルは、生後八か月で誘拐されて、凶悪な魔物が跋扈する死の山に捨てられてしまった。  だが、ノエルには前世の記憶がある。それに優れた魔法の才能も。  神獣の猫シルヴァに拾われたノエルは、親を亡くした赤ちゃんの聖獣犬と一緒に、神獣のお乳を飲んで大きくなる。  たくましく育ったノエルはでかい赤ちゃん犬と一緒に、元気に楽しく暮らしていくのだった。  一方、ノエルの生存を信じている両親はノエルを救出するために様々な手段を講じていくのだった。 ※ネオページ、カクヨムにも掲載しています

私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。

小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。 「マリアが熱を出したらしい」 駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。 「また裏切られた……」 いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。 「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」 離婚する気持ちが固まっていく。

白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?

夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」 教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。 ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。 王命による“形式結婚”。 夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。 だから、はい、離婚。勝手に。 白い結婚だったので、勝手に離婚しました。 何か問題あります?

聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい

金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。 私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。 勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。 なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。 ※小説家になろうさんにも投稿しています。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。