もふもふが溢れる異世界で幸せ加護持ち生活!

ありぽん

文字の大きさ
156 / 213
連載

418ソリじゃなくてソー?

しおりを挟む
 ママに気をつけてねって言われながら、自分と同じくらいのソリみたいな物を持って、ササっと雪の山を登ったお兄ちゃん。滑らないの? それ、そんなに軽いの? 
 そう思っているうちに、お山の頂上に着いたお兄ちゃんは、レスターにソリみたいな物を押さえてもらって、それに乗り込みました。そして。

「行くよ!! 見てて!!」

 掛け声と共に、一気に雪の山を滑り降りました。すぃ~!! お兄ちゃんは坂が急な方で滑り降りて来たんだけど、勢いそのままに、待っている僕達の所まで滑って来て。滑り終わった後はソリみたいな物から降りて、両手を上げてジャ~ンッ!!てしたよ。

「にょおぉぉぉ!!」

『わあぁぁぁ!! マイケルお兄ちゃん凄い!!』

『ビュウッ!!て滑って来たなの!!』

 僕もドラック達もみんなで拍手します。それからお兄ちゃんの乗っていた物に集まって、中を除いたり、外側を見てみたり。

「これはソーって言うんだよ。こうやって雪の上を滑って遊ぶんだ。坂を滑ったり、平場所はこのソーに付いてる紐を引っ張ってもらって進んだり。今日はお家のお庭で遊んでるけど、もっと広い場所でなが~い坂を滑るのも、とっても楽しいんだ」

 ソー。名前ソリじゃなかった。でも遊び方はソリと一緒、この世界のソリは、ソーって言うんだ。

「ソーは2つあるから、順番に滑れば良いよ。ささ、みんなやってみて!!」

 わあぁぁぁ!! みんながお山に突進します。雪のお山を作るのに、周りの雪を集めたから、雪の山まで雪に埋もれないで行く事ができます。みんな凄い勢いで突進して行ったよ。僕は…。

 始めての雪だからね。いくら雪が少し片付いているとは言え、そう簡単に歩けるわけなくて。しかも洋服を1枚脱がしてもらっても、歩きにくいのは変わらないから。ゆっくり1歩1歩、ニッカと手を繋いで雪のお山まで歩いて行きます。

 僕達が雪のお山まで後半分の所まで来た時、ドラックとドラッホは頂上に到着。初めてだから、坂が緩い方から滑りなさいってママが。使用人さんがソーを支えてくれて、ソーに2匹で乗り込んだら、シューッ!! 凄い勢いで滑って行きました。
 おお!! 上手! 途中で転がったり曲がったりしにで、真っ直ぐ滑って行ったよ。緩い方の坂だけど、けっこう向こうまで進むね。

 次はポッケとブラスターが、お兄ちゃんと一緒にソーに乗って滑ります。またまた成功! 次はミルクと、ミルクの頭にホミュちゃんが乗ってスイィ~! またまたその後はフェニックと子ペガサスが一緒にスイ~。みんなとっても上手なの。僕も上手に滑れるかな?

 みんなが滑り終わって、ようやく雪のお山の下まで来た僕とニッカ。雪のお山の階段、小さな階段だから、頑張れば僕でも登れると思うんだけど、後ろには2回目をやろうと、ドラック達がもう僕の後ろに並んでいるから、ニッカに抱っこして登ってもらう事に。そしてやっと頂上に着いた僕。

「………」

「ジョーディ様、どうしました? 頂上ですよ」

 うん、思っていたよりも頂上が高い。それに坂が急な方は、下がよく見えないような? これ、滑って大丈夫なのかな? みんなは普通に滑ってるけど。なんかちょっと心配になっちゃいました。

「ジョーディ様?」

「………」

「さぁ、ソーに乗りましょう」

「う」

 取り敢えず返事をする僕。先にニッカがソーに乗って僕はニッカのお膝に。ドキドキ、ドキドキ。僕はニッカの洋服をギュッと握りました。そして…。

 シュウゥゥゥッ!!

「にょおぉぉぉぉぉぉっ!!」

 顔を風が吹き抜けて、一気に僕はママの所まで滑り降りました。ソーが止まって、周りはシーンってなります。僕はじっと前を向いたまま。

「ジョーディ? 大丈夫?」
 
 ママが話しかけてきました。

「へへ…、うへへ、うへへへへへへ」

「その笑いはどういう笑いなのよ。楽しかったのか、それとも思っていたよりも怖くて、変な笑いになってしまったのか」

「にょおぉぉぉぉぉぉっ!!」

「ああ、とっても楽しかったのね。もう、変な笑い方して」

 楽しい!! とっても楽しい!! 最初はちょっと怖くてドキドキして、滑った直前は『うっ!?』って思ったけど。滑っちゃうと怖い事なんて何もなくて、とっても楽しかったよ!!

 僕は急いでソーから下ろしてもらって、ニッカの手を引っ張ります。早く早く、次々!! ニッカが立ち上がってソーを持ったら、僕はニッカに手を伸ばしたよ。だって僕が歩いたら時間がかかっちゃう。それじゃあ時間がもったいないもん。
 抱っこしてもらったら、すぐに移動してもらう僕。その間にドラック達は2回目の滑りをしてたよ。みんなソーがとっても気に入ったみたい。

 それから僕達は何回もソーをやりました。ドラック達は途中から急な坂の方でも滑ったし。滑る格好も変えながら滑っていたよ。仰向けに寝転がりながら滑ったり、わざとソーの縁の部分に、前足と後ろ足で蜘蛛みたいにピタッとくっついて滑ったり。

 他にも子ペガサスの上にフェニックが乗って、フェニックの上にミルクが乗って。ミルクの上にブラスター、ブラスターの上にポッケ。最後にポッケの上にホミュちゃんが乗って。
 そのまま滑り降りて、みんなで最後はクルクル上から降りて見事に着地。サーカスみたいな事をしていました。

 僕はみんなみたいに、色々な事はまだちょっと。でも普通に滑るだけでもとっても楽しいから良いんだ。
 途中から慣れてきた僕は、お兄ちゃんと一緒に乗りました。それに最後の方は急な坂の方でも滑る事ができたんだよ。

 ソー、とっても楽しかったです。今度もっと雪が降ったら、長い距離でソーをやってみたいなぁ。
しおりを挟む
感想 598

あなたにおすすめの小説

五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~

放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」 大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。 生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。 しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。 「すまない。私は父としての責任を果たす」 かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。 だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。 これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。

処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜

放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!? 「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」 不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。

国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします。

樋口紗夕
恋愛
公爵令嬢ヘレーネは王立魔法学園の卒業パーティーで第三王子ジークベルトから婚約破棄を宣言される。 ジークベルトの真実の愛の相手、男爵令嬢ルーシアへの嫌がらせが原因だ。 国外追放を言い渡したジークベルトに、ヘレーネは眉一つ動かさずに答えた。 「国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします」

1度だけだ。これ以上、閨をともにするつもりは無いと旦那さまに告げられました。

尾道小町
恋愛
登場人物紹介 ヴィヴィアン・ジュード伯爵令嬢  17歳、長女で爵位はシェーンより低が、ジュード伯爵家には莫大な資産があった。 ドン・ジュード伯爵令息15歳姉であるヴィヴィアンが大好きだ。 シェーン・ロングベルク公爵 25歳 結婚しろと回りは五月蝿いので大富豪、伯爵令嬢と結婚した。 ユリシリーズ・グレープ補佐官23歳 優秀でシェーンに、こき使われている。 コクロイ・ルビーブル伯爵令息18歳 ヴィヴィアンの幼馴染み。 アンジェイ・ドルバン伯爵令息18歳 シェーンの元婚約者。 ルーク・ダルシュール侯爵25歳 嫁の父親が行方不明でシェーン公爵に相談する。 ミランダ・ダルシュール侯爵夫人20歳、父親が行方不明。 ダン・ドリンク侯爵37歳行方不明。 この国のデビット王太子殿下23歳、婚約者ジュリアン・スチール公爵令嬢が居るのにヴィヴィアンの従妹に興味があるようだ。 ジュリエット・スチール公爵令嬢18歳 ロミオ王太子殿下の婚約者。 ヴィヴィアンの従兄弟ヨシアン・スプラット伯爵令息19歳 私と旦那様は婚約前1度お会いしただけで、結婚式は私と旦那様と出席者は無しで式は10分程で終わり今は2人の寝室?のベッドに座っております、旦那様が仰いました。 一度だけだ其れ以上閨を共にするつもりは無いと旦那様に宣言されました。 正直まだ愛情とか、ありませんが旦那様である、この方の言い分は最低ですよね?

転生幼子は生きのびたい

えぞぎんぎつね
ファンタジー
 大貴族の次男として生まれたノエルは、生後八か月で誘拐されて、凶悪な魔物が跋扈する死の山に捨てられてしまった。  だが、ノエルには前世の記憶がある。それに優れた魔法の才能も。  神獣の猫シルヴァに拾われたノエルは、親を亡くした赤ちゃんの聖獣犬と一緒に、神獣のお乳を飲んで大きくなる。  たくましく育ったノエルはでかい赤ちゃん犬と一緒に、元気に楽しく暮らしていくのだった。  一方、ノエルの生存を信じている両親はノエルを救出するために様々な手段を講じていくのだった。 ※ネオページ、カクヨムにも掲載しています

私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。

小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。 「マリアが熱を出したらしい」 駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。 「また裏切られた……」 いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。 「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」 離婚する気持ちが固まっていく。

白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?

夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」 教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。 ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。 王命による“形式結婚”。 夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。 だから、はい、離婚。勝手に。 白い結婚だったので、勝手に離婚しました。 何か問題あります?

聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい

金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。 私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。 勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。 なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。 ※小説家になろうさんにも投稿しています。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。