49 / 211
連載
183.ハイエルフさん達だけが使える弓
しおりを挟む
「しょれ、もどっちぇくりゅ? おにいちゃのは、しゃちたら、もどりゃない」
黒い物の攻撃がなくなって、それは良かったんだけど。でも黒い攻撃以上に問題の、ディアブナスが復活しちゃって。結局はさっきよりもみんなが忙しく動いている中。僕達はアーティストさんの弓に興味深々です。だって飛ばしたはずの弓が戻ってきたんだよ。しかも僕達のハリセンを持ってきてくれて。
魔法で弓が戻ってくるようにしたとか? それにしたって、ハリセンには傷ひとつ付いていなくて、どうやって矢がハリセンを? もう聞きたいことがいっぱいだよ。ルリとアリスとブローは、アーティストさんの足にくっ付いたり、頭の上でぴょんぴょんジャンプしたり。肩の上に乗って、ほっぺたをペシペシ叩いたり。
そんな事しちゃダメだよ。そんな事を思ってる僕も、気づかないうちにソファーから下りてアーティストさんの所に来て、洋服を引っ張っていました。ドラちゃんは矢をじっと見てるよ。
「あにょ、まほ? やにまほちて、はりしぇんとっちゃ?」
僕の方を見て、何とも言えない表情をしたアーティストさん。僕の言ってる事分かるかな? その顔だとやっぱり分かってないよね? ルリ、みんな、いつもみたいに僕が言った事を伝えて。そう思っていたら、バンッ!!てドアが開いてエイデンお兄ちゃんが戻ってきました。ローレンスさんとケビンさん、セバスチャンさんも一緒です。
エイデンお兄ちゃんが、アーティストさんに群がる僕達を見てどうしたの?ってきいてきました。それとほぼ同時に結界を張り終わって、街の様子を見ていたスノーラ達も僕達の方に来て、それでひょいひょいって僕達を抱っこしたよ。
『何をしているんだ。静かにソファーに座っていないか。全くお前達は』
「アーティスト、なんだその顔は? どうかしたのか?」
「あにょね、あーてぃしゅとしゃんが、しゅっ!!って。しょれからひょいっ!!って。しょれで、はりしぇんなの!」
『凄いの!! 戻ってきたんだよ!』
『ハリセン取ってくれたなの!!』
『僕初めてだよ。戻ってくる矢を見たの』
『お前達は何の話しをしているんだ? と、それよりもローレンス、エイデンから話しは聞いたな』
「ああ。ディアブナスが復活したと。それで今はどんな感じだ?」
『我等の結界があるからな。今も新しく何重にも結界を張り直したから、少しは時間稼ぎができると思うが』
スノーラは僕達をソファーに乗せて、ローレンスさんとまた窓の方に。
「お前は何か問題が?」
「い、いえ。どうにもまだ人に慣れていないもので」
「ああ、そう言う事か。そのうち慣れる。レン、この者は私の1番身近な人物だ。そうだな、お前達に説明するなら、お前とアイスのような関係だ。人は友達?家族と言ったか?」
アーティストさん、ユイゴさんと家族みたいなお友達。僕達と一緒だって。今まで人とあんまり関係を持っていなかったから、人と話すのにまだ慣れていないんだって。だから困ってさっき変な顔をしてたみたい。そのうち慣れるから気にするなっていって、それからアーティストさんには、そのまま僕達を守ってろって言って、ユイゴさん自身はスノーラ達の所に行きました。
僕達がアーティストさんの方を振り向いたら、またちょっと変な顔をするアーティストさん。僕達の矢に対する興味がなくなったわけじゃないからね。僕達はすぐにアーティストさんの方へ行こうとして、でもエイデンお兄ちゃんに止められました。
「ほら、動いちゃダメだよ。それに何があったか知らないけど、アーティストさんを困らせちゃダメだ。みんな大人しく座ってて」
「あにょね、しゅごいにょ! やが、ひゅん!!って」
僕は何とかお兄ちゃんに矢の話しをします。それで僕が話している途中で、ルリ達が話に入ってきて。いつも僕がゆっくりお話しすると、ゆっくりなら全部じゃないけど分かってくれるお兄ちゃん。でも今回は僕もルリ達もちょっと興奮してたからね、流石に分からなかったみたいで。お兄ちゃんまで変な顔になっちゃったよ。
そなん僕達を見ていて、ドラちゃんが説明しようとしてくれました。でもね。その前にアーティストさんが僕達に近づいて、
「先程の話としと今の話し。先程のものは『それ戻ってくる? お兄ちゃんのは刺したら戻ってこない』で、あっていますか? そして後半は『私がシュッと矢を放って、ヒョイとそれを戻し、ハリセンを取った』であっていますか?」
おお、おおおおお!! あってるよ! 全部正解!!
「じぇんぶ、しぇかい!!」
『レンのお話し分かるの?』
『僕達は分かるなの。でもお兄ちゃん達も他の人も、時々分からないなの!』
僕達はアーティストさんに向かって拍手をします。急な拍手と話しに、エイデンお兄ちゃんは何々?ってついていけてなくて、それから向こうにいるスノーラは静かにしろって、表情で言ってきました。
僕達静かにしてるよ。アーティストさんが凄かったから拍手しただけ。ソファーから下りてなし。
『まったくレン達は、何を騒いでいるんだ』
「俺達が使ってい矢が気になるのだろう」
『まぁ、怖がられるよりは良いが。それに少しでもそれで落ち着いていられるのなら良いのだが。しかし、もう少し静かにだな』
じとっと僕達を見て来るスノーラ。大丈夫僕達はこのまま静かにしてるよ。
「これは私達の里で使っている特別な矢です。私達にしか使う事ができません」
アーティストさんが矢を見せてくれました。僕達が余計なことをしないように、お兄ちゃんが先に持って、僕達にそっと触るだけだからねって注意してから、僕の手に矢を乗っけてくれたよ。
う~ん、ハイエルフさん達だけが使える矢、僕には普通の矢に見えるんだけどな。ルリ達もじっくり矢を見ます。でも途中でドラちゃんが。
『やっぱり魔力の感じがするね』
そう言いました。
黒い物の攻撃がなくなって、それは良かったんだけど。でも黒い攻撃以上に問題の、ディアブナスが復活しちゃって。結局はさっきよりもみんなが忙しく動いている中。僕達はアーティストさんの弓に興味深々です。だって飛ばしたはずの弓が戻ってきたんだよ。しかも僕達のハリセンを持ってきてくれて。
魔法で弓が戻ってくるようにしたとか? それにしたって、ハリセンには傷ひとつ付いていなくて、どうやって矢がハリセンを? もう聞きたいことがいっぱいだよ。ルリとアリスとブローは、アーティストさんの足にくっ付いたり、頭の上でぴょんぴょんジャンプしたり。肩の上に乗って、ほっぺたをペシペシ叩いたり。
そんな事しちゃダメだよ。そんな事を思ってる僕も、気づかないうちにソファーから下りてアーティストさんの所に来て、洋服を引っ張っていました。ドラちゃんは矢をじっと見てるよ。
「あにょ、まほ? やにまほちて、はりしぇんとっちゃ?」
僕の方を見て、何とも言えない表情をしたアーティストさん。僕の言ってる事分かるかな? その顔だとやっぱり分かってないよね? ルリ、みんな、いつもみたいに僕が言った事を伝えて。そう思っていたら、バンッ!!てドアが開いてエイデンお兄ちゃんが戻ってきました。ローレンスさんとケビンさん、セバスチャンさんも一緒です。
エイデンお兄ちゃんが、アーティストさんに群がる僕達を見てどうしたの?ってきいてきました。それとほぼ同時に結界を張り終わって、街の様子を見ていたスノーラ達も僕達の方に来て、それでひょいひょいって僕達を抱っこしたよ。
『何をしているんだ。静かにソファーに座っていないか。全くお前達は』
「アーティスト、なんだその顔は? どうかしたのか?」
「あにょね、あーてぃしゅとしゃんが、しゅっ!!って。しょれからひょいっ!!って。しょれで、はりしぇんなの!」
『凄いの!! 戻ってきたんだよ!』
『ハリセン取ってくれたなの!!』
『僕初めてだよ。戻ってくる矢を見たの』
『お前達は何の話しをしているんだ? と、それよりもローレンス、エイデンから話しは聞いたな』
「ああ。ディアブナスが復活したと。それで今はどんな感じだ?」
『我等の結界があるからな。今も新しく何重にも結界を張り直したから、少しは時間稼ぎができると思うが』
スノーラは僕達をソファーに乗せて、ローレンスさんとまた窓の方に。
「お前は何か問題が?」
「い、いえ。どうにもまだ人に慣れていないもので」
「ああ、そう言う事か。そのうち慣れる。レン、この者は私の1番身近な人物だ。そうだな、お前達に説明するなら、お前とアイスのような関係だ。人は友達?家族と言ったか?」
アーティストさん、ユイゴさんと家族みたいなお友達。僕達と一緒だって。今まで人とあんまり関係を持っていなかったから、人と話すのにまだ慣れていないんだって。だから困ってさっき変な顔をしてたみたい。そのうち慣れるから気にするなっていって、それからアーティストさんには、そのまま僕達を守ってろって言って、ユイゴさん自身はスノーラ達の所に行きました。
僕達がアーティストさんの方を振り向いたら、またちょっと変な顔をするアーティストさん。僕達の矢に対する興味がなくなったわけじゃないからね。僕達はすぐにアーティストさんの方へ行こうとして、でもエイデンお兄ちゃんに止められました。
「ほら、動いちゃダメだよ。それに何があったか知らないけど、アーティストさんを困らせちゃダメだ。みんな大人しく座ってて」
「あにょね、しゅごいにょ! やが、ひゅん!!って」
僕は何とかお兄ちゃんに矢の話しをします。それで僕が話している途中で、ルリ達が話に入ってきて。いつも僕がゆっくりお話しすると、ゆっくりなら全部じゃないけど分かってくれるお兄ちゃん。でも今回は僕もルリ達もちょっと興奮してたからね、流石に分からなかったみたいで。お兄ちゃんまで変な顔になっちゃったよ。
そなん僕達を見ていて、ドラちゃんが説明しようとしてくれました。でもね。その前にアーティストさんが僕達に近づいて、
「先程の話としと今の話し。先程のものは『それ戻ってくる? お兄ちゃんのは刺したら戻ってこない』で、あっていますか? そして後半は『私がシュッと矢を放って、ヒョイとそれを戻し、ハリセンを取った』であっていますか?」
おお、おおおおお!! あってるよ! 全部正解!!
「じぇんぶ、しぇかい!!」
『レンのお話し分かるの?』
『僕達は分かるなの。でもお兄ちゃん達も他の人も、時々分からないなの!』
僕達はアーティストさんに向かって拍手をします。急な拍手と話しに、エイデンお兄ちゃんは何々?ってついていけてなくて、それから向こうにいるスノーラは静かにしろって、表情で言ってきました。
僕達静かにしてるよ。アーティストさんが凄かったから拍手しただけ。ソファーから下りてなし。
『まったくレン達は、何を騒いでいるんだ』
「俺達が使ってい矢が気になるのだろう」
『まぁ、怖がられるよりは良いが。それに少しでもそれで落ち着いていられるのなら良いのだが。しかし、もう少し静かにだな』
じとっと僕達を見て来るスノーラ。大丈夫僕達はこのまま静かにしてるよ。
「これは私達の里で使っている特別な矢です。私達にしか使う事ができません」
アーティストさんが矢を見せてくれました。僕達が余計なことをしないように、お兄ちゃんが先に持って、僕達にそっと触るだけだからねって注意してから、僕の手に矢を乗っけてくれたよ。
う~ん、ハイエルフさん達だけが使える矢、僕には普通の矢に見えるんだけどな。ルリ達もじっくり矢を見ます。でも途中でドラちゃんが。
『やっぱり魔力の感じがするね』
そう言いました。
応援ありがとうございます!
20
お気に入りに追加
5,344
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。