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236.誰も見えない?
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「さて、魔法陣にはまだ魔力を流している最中なのだな?」
「はい、私達と共に居た者は皆動く事ができたので、取り敢えずはそのメンバーで。ただ魔法の効果が切れた今、さらに魔力を流すのが早くなっているのではないかと」
「となると、今以上に奴の動きが悪くなるはずだが」
レオナルドお兄ちゃんやみんながお話ししている中、僕はスノーラのヒールでどんどん元気になっていってます。後でお兄ちゃん達にありがとうしなくちゃ。だってちょっとだけお話しが聞こえたけど、あのみんなが動けなくなっちゃう攻撃を受けていたのに、エイデンお兄ちゃんが頑張って動いてくれて、魔法陣を発動してんでしょう。
それからレオナルドお兄ちゃん達は、やっぱりスノーラ達がまだ動けに中、それでもここまで来てくれて。僕がやられそうになったのを助けてくれたんだもん。だからディアブナスをやっつけたら、いっぱいありがとうするの。
あっ! でもね、他のみんなにもありがとうするよ。みんながみんなを守ってくれて、だからみんなもにありがとうしなくちゃ。
『レン、何をニヤニヤしているんだ?』
「えちぇねぇ、ありがちょ、かんがえてちゃ」
『そうか? よく分からんが、まぁ元気が出てきた事は良い事だ。もう痛みはないか?』
「うん! もだいじょぶ!」
『ならよかった。あと少しだから待っていろ』
あと少しでヒール終わるって。終わったら今度は僕がヒールしてあげるって言ったんだけど、まださっきの僕のヒールが効いてるから大丈夫って言われました。それからすぐにディアブナスの相手をしなくちゃいけないからって。
僕はディアブナスの方を見ます。今までは良く見てなかったからね、やっとゆっくりディアブナスを見たよ。しっかり決まった僕達のハリセン攻撃、そしてそのハリセン攻撃を受けた傷口からは、今までで1番、黒いモヤモヤが出ていて。
良かった、しっかりハリセンが効いたみたいで。あんなにモヤモヤが出るとは思わなかったけど、あれだけ出ているなら、そう簡単にこれ以上ディアブナスの力は強くならないよね。
ディアブナスは今、自分の傷口に手を当てて、怪我を治す仕草をしています。それで傷口が黒く光るんだけど、すぐにその光が消えちゃって、しかも怪我は全然治っていません。僕、ディアブナスのあの顔、初めて見ました。イライラしてる顔だよ。
『何故だ? 何故!! いくら魔法陣が発動しているとは言え、この魔法陣は不完全な物にはず。なのに何故力が使えん!』
力が漏れていて、怪我は治らないし、しかも今魔法陣をもっと完璧にするために、誰か分からないけど、魔法陣に魔法を流してくれているんだから、力が出るわけないよね。でもいい加減、自分の力が漏れてることぐらい気づかないのかな? だってあれだけモヤモヤ出てるのに。
なんて考えているうちに、スノーラのヒールが終わりました。
『良し、これで良い』
僕は立ち上がって、元気になったよの、シャキーン!のポーズをしました。そうしたら、ドラちゃんが相手をしてくれていたルリとアイスが急いで僕の所まで来て、それで一緒にシャキーン!をした後、僕に抱きついてきたよ。
『レン、良かった。もう大丈夫?』
『怪我治ったなの? 大丈夫なの?』
「も、だいじょぶ! げんきいぱい!」
ルリ達と抱き合った後は、今度はドラちゃんとブローと抱き合います。
『レン、助けられなくて、怪我させちゃってごめんね!』
『レン、痛かったでしょう? あいつの気を最後まで引けなくてごめんね!』
ドラちゃんもブローも頑張った、僕達も頑張った。それで良いんだよ。誰が悪いなんて事ないでしょう?
みんなでそれぞれごめんなさいをして、それからありがとうをしました。その後はハリセンが決まった、その事でやったぁ!!をして。
喜んでいたらスノーラが前に出るって言ってきて、その変わりユイゴさんとアーティストさん、それからローレンスさんが来てくれました。
アーティストさんが合図に気づいたのに、すぐに来れなくてごめんなさいって。大丈夫、ハリセンしっかり決まったから! 僕達はアーティストに抱きついて大丈夫ってしたよ。そうしたらやっぱり変な困ってるアーティストさんだったけど、いつもよりも少し笑っていました。
『レン、皆も離れるんじゃないぞ。それとさっきみたいに勝手に動くのはダメだ。だが…。お前達のおかげで助かった、ありがとう!』
スノーラにありがとうって言われたよ。僕達みんなニコニコです。そしてドラゴンお父さんの方に行こうとするスノーラ。その時ディアブナスが膝をつきました。うんうん、しっかり魔法陣が効いてるみたい。それから僕達の攻撃もね。
『それにしても、魔法陣で抑えられているとはいえ、以前よりも奴の魔法陣への提供力が弱い気がするな』
「もにゃもにゃ、いぱい! みんにゃ、やっちゃね!」
『うん! バッチリだね!』
『モヤモヤいっぱい出てるなの!』
向こうへ歩き始めようとしていたスノーラが止まって、僕達を見てきました。
『お前達、そのモヤモヤとは何のことだ? お前達が現れた時、ブローもそんな事を言っていたが』
あれ? スノーラ達もまだ気づいてないの? 僕はローレンスさん達を見ます。そうしたらローレンスさん達も変な顔をしていて。
「そう言えば今。モヤモヤいっぱい、やったねと言っていましたが、モヤモヤとは一体?」
ありゃ、やっぱりみんなには見えていませんでした。う~ん、ブローは僕の近くにいたから、見えるようになったのかもって言ってたけど、どうなのかな? スノーラなんて、僕がこの世界へ来てからずっと一緒なのに。
でも、僕の魔力が少し漏れていることに気づいていなかったし。今回も分かってない?
「はい、私達と共に居た者は皆動く事ができたので、取り敢えずはそのメンバーで。ただ魔法の効果が切れた今、さらに魔力を流すのが早くなっているのではないかと」
「となると、今以上に奴の動きが悪くなるはずだが」
レオナルドお兄ちゃんやみんながお話ししている中、僕はスノーラのヒールでどんどん元気になっていってます。後でお兄ちゃん達にありがとうしなくちゃ。だってちょっとだけお話しが聞こえたけど、あのみんなが動けなくなっちゃう攻撃を受けていたのに、エイデンお兄ちゃんが頑張って動いてくれて、魔法陣を発動してんでしょう。
それからレオナルドお兄ちゃん達は、やっぱりスノーラ達がまだ動けに中、それでもここまで来てくれて。僕がやられそうになったのを助けてくれたんだもん。だからディアブナスをやっつけたら、いっぱいありがとうするの。
あっ! でもね、他のみんなにもありがとうするよ。みんながみんなを守ってくれて、だからみんなもにありがとうしなくちゃ。
『レン、何をニヤニヤしているんだ?』
「えちぇねぇ、ありがちょ、かんがえてちゃ」
『そうか? よく分からんが、まぁ元気が出てきた事は良い事だ。もう痛みはないか?』
「うん! もだいじょぶ!」
『ならよかった。あと少しだから待っていろ』
あと少しでヒール終わるって。終わったら今度は僕がヒールしてあげるって言ったんだけど、まださっきの僕のヒールが効いてるから大丈夫って言われました。それからすぐにディアブナスの相手をしなくちゃいけないからって。
僕はディアブナスの方を見ます。今までは良く見てなかったからね、やっとゆっくりディアブナスを見たよ。しっかり決まった僕達のハリセン攻撃、そしてそのハリセン攻撃を受けた傷口からは、今までで1番、黒いモヤモヤが出ていて。
良かった、しっかりハリセンが効いたみたいで。あんなにモヤモヤが出るとは思わなかったけど、あれだけ出ているなら、そう簡単にこれ以上ディアブナスの力は強くならないよね。
ディアブナスは今、自分の傷口に手を当てて、怪我を治す仕草をしています。それで傷口が黒く光るんだけど、すぐにその光が消えちゃって、しかも怪我は全然治っていません。僕、ディアブナスのあの顔、初めて見ました。イライラしてる顔だよ。
『何故だ? 何故!! いくら魔法陣が発動しているとは言え、この魔法陣は不完全な物にはず。なのに何故力が使えん!』
力が漏れていて、怪我は治らないし、しかも今魔法陣をもっと完璧にするために、誰か分からないけど、魔法陣に魔法を流してくれているんだから、力が出るわけないよね。でもいい加減、自分の力が漏れてることぐらい気づかないのかな? だってあれだけモヤモヤ出てるのに。
なんて考えているうちに、スノーラのヒールが終わりました。
『良し、これで良い』
僕は立ち上がって、元気になったよの、シャキーン!のポーズをしました。そうしたら、ドラちゃんが相手をしてくれていたルリとアイスが急いで僕の所まで来て、それで一緒にシャキーン!をした後、僕に抱きついてきたよ。
『レン、良かった。もう大丈夫?』
『怪我治ったなの? 大丈夫なの?』
「も、だいじょぶ! げんきいぱい!」
ルリ達と抱き合った後は、今度はドラちゃんとブローと抱き合います。
『レン、助けられなくて、怪我させちゃってごめんね!』
『レン、痛かったでしょう? あいつの気を最後まで引けなくてごめんね!』
ドラちゃんもブローも頑張った、僕達も頑張った。それで良いんだよ。誰が悪いなんて事ないでしょう?
みんなでそれぞれごめんなさいをして、それからありがとうをしました。その後はハリセンが決まった、その事でやったぁ!!をして。
喜んでいたらスノーラが前に出るって言ってきて、その変わりユイゴさんとアーティストさん、それからローレンスさんが来てくれました。
アーティストさんが合図に気づいたのに、すぐに来れなくてごめんなさいって。大丈夫、ハリセンしっかり決まったから! 僕達はアーティストに抱きついて大丈夫ってしたよ。そうしたらやっぱり変な困ってるアーティストさんだったけど、いつもよりも少し笑っていました。
『レン、皆も離れるんじゃないぞ。それとさっきみたいに勝手に動くのはダメだ。だが…。お前達のおかげで助かった、ありがとう!』
スノーラにありがとうって言われたよ。僕達みんなニコニコです。そしてドラゴンお父さんの方に行こうとするスノーラ。その時ディアブナスが膝をつきました。うんうん、しっかり魔法陣が効いてるみたい。それから僕達の攻撃もね。
『それにしても、魔法陣で抑えられているとはいえ、以前よりも奴の魔法陣への提供力が弱い気がするな』
「もにゃもにゃ、いぱい! みんにゃ、やっちゃね!」
『うん! バッチリだね!』
『モヤモヤいっぱい出てるなの!』
向こうへ歩き始めようとしていたスノーラが止まって、僕達を見てきました。
『お前達、そのモヤモヤとは何のことだ? お前達が現れた時、ブローもそんな事を言っていたが』
あれ? スノーラ達もまだ気づいてないの? 僕はローレンスさん達を見ます。そうしたらローレンスさん達も変な顔をしていて。
「そう言えば今。モヤモヤいっぱい、やったねと言っていましたが、モヤモヤとは一体?」
ありゃ、やっぱりみんなには見えていませんでした。う~ん、ブローは僕の近くにいたから、見えるようになったのかもって言ってたけど、どうなのかな? スノーラなんて、僕がこの世界へ来てからずっと一緒なのに。
でも、僕の魔力が少し漏れていることに気づいていなかったし。今回も分かってない?
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